漁師料理・郷土料理: 2008年12月アーカイブ

明日から旅に出ます

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明日10日は北九州市で市場巡り。
旦過市場ほか無数の小さな市場があるとのこと、雑誌『雲のうえ』を携えての町歩き。
「雲のうえ」は地方誌の中でももっとも優れたもの。
こんなものを島根でも出せたら素晴らしいのだけどね。

11日は朝方は松江魚市場、水揚げ状況を見て、終日会議。
12日には朝から夕方まで会議。
できましたら13日には大阪で自由な市場巡りのときを過ごしたい。

さて、先週より、島根県水産振興の会議議題を書き、報告書を作る。
雑誌連載を書きためる。
魚貝類の撮影と、料理の撮影。
同定検索。
画像の整理。
図鑑の改訂。
生活のための仕事。
その上、なぜか最近やたらに眠いので身動きのとれない状況に陥っている。
この行き詰まりを旅が解消してくれるかな?
最近、個人的には不幸のどん底にあるので、転機が欲しい!


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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 石川県の郷土料理に「いわしの塩煎り」というのがある。
 金沢市から能登半島にかけてつくられるものだと思われるもので、料理するとも言われぬほどに単純なもの。

 カタクチイワシもしくはマイワシのウロコ、頭、ワタを取り去る。
 これをひたひたの塩水でゆでて、そのゆで汁を捨て、水分がなくなるほどに煎りつける。
 季節を問わぬ料理で、夏から秋にかけてはマイワシの小振りなものが手にはいるので、寒くなってくるとそのマイワシが大きくなりすぎるのでカタクチイワシにかえる。

 今回は出始めたカタクチイワシを「塩煎る」ことにする。
 頭とワタを取り去るのはいたって短時間で出来る。
 問題は水加減である。
 我が家では小さなテフロンフライパンを使う。
 これに魚がかぶるくらいの塩水を入れて沸騰させる。
 カタクチイワシを入れて、じっくり火を通す。
 ゆで汁を捨てて、煎るのだけど、これはほどほどでいい。
 皿にたっぷりの大根おろし。
 そこにカタクチイワシを盛って、酢をかけ回す。

 食卓では酢に漬かったのに醤油が染みた大根おろしをのせながら食べる。
 ボクが思うにこれは酢の物であって、ご飯のおかずではなく、箸休めのようなもの。
 そして格好の酒肴である。
 最後に注意点をあげると、とにかく大目につくること。
 こんな単純な料理ではあるが子供にも大好評。
 へたに少なくつくるとお父さんの食べる分がなくなる。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、カタクチイワシへ
http://www.zukan-bouz.com/nisin/katakuti.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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