岡山市というところでは毎回のように発見がある。
今回のものは岡山中央市場内でみつけた「げたミンチ」である。
これは地元瀬戸内海でとれたウシノシタ科の魚をミンチ状にしたもの。
鱗とワタはとってあるけど、骨はそのまま入っている。
10月18日に岡山中央市場にあふれていたのが、アカシタビラメに思える。
とすると、この「げたミンチ」の原材料はアカシタビラメと思って間違いないようだ。
さて、これをどのように料理するのか、市場で改めて聞くと、
「最初になー、油で炒めるじゃろ。そこにゴボウなんかいれて、汁にするんじゃ」
これはまさに岡山ならではの「ふな飯」と同じもの。
こんな簡単な料理もないわけで、だしもいらないし、野菜だって普段あるものばかり。
料理時間は10分とかからない。
出来上がったものは澄んだ汁にミンチ状のアカシタビラメが沈む。
ご飯にかけて食べるわけだけど、このうまさは表現するのが難しい。
でもシャバサバ、いくらでもいけるわけで、上品で旨味の強い汁が、炊きたてのご飯をどんどん腹に押し流してくれる。
このうまいだしは「げたミンチ」のなかの骨から出ているように思えるし、この骨がときどきコリっと歯に当たるのが、これまた抜群に楽しい。
この「げた飯」、材料からしてもカロリーは低いだろうな。
とすると岡山県人は三杯飯を食っても太ることはないはずだ。
ボクも岡山に生まれていたら、こんなに腹も出なかったろうなー。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アカシタビラメへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/usinosita/akasitabirame.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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