見た目はいかにも平凡で、中身は見当がつかないが、値段はそこそこするし、どうにも気になるものが、島根県隠岐西ノ島の船着き場に置いてあった。これを作ったのが前日(隠岐の旅の最初)にあった知夫里のお母さん達だというので買い込んだ。
話は横道に逸れるが知夫里島知夫のお母さんは、その昔(今も)とても美しかったのだという。島を訪れて、女性の美しさに驚かない旅人は一人もいなかったということだから、知夫里は美人の産地でもある。この「美しい」は島でとれる海藻や魚、貝で作られていることは間違いないようだ。
買い込んだのはたった一袋で、そのまま島後(島根県隠岐郡隠岐の島町)を目差す。その連絡船で一緒だったトーボさんがぽつりと、
「これ、作っているところに立ち会ったんですけど、ものすごくたくさんサザエが入っているんです」
おいおい、どうしてそれを早く言わないの。トーボさんのいちばん悪い面が「大切なことは後で言う」なのだ。遠ざかる西ノ島を見ながらたっぷり後悔する。もっと買っておけばよかった。
そしてじっさいにご飯を炊いて「まぜっこ」したら、もっともっと後悔してしまった。取り返しがつきません。
なにしろ炊きあがる、そして「まぜっこ」する。太郎が味見する。そして勝手に茶碗にてんこ盛りにして食べだしたら、ボクにはあまり残らない。そのほんの少しの「まぜっこ」ご飯がうますぎる。
1袋で3合のご飯というけど、混ぜ込んでもあまり色がつかない。「あれ」、ご飯は2合でよかったんもだろうか? と思ったけど、サザエや野菜の味つけが濃いので混ぜご飯の味としてはちょうどいい。たぶん2合にしたら具とご飯の割合はいいはずだけど、やや濃厚な混ぜご飯になるかも。結局、これは好みだろう。
なんといっても醤油で煮あげたサザエがうまい。当然、煮汁にもサザエの旨味が入っていて、たまらぬうまさである。これでお代わりがないなんて、本当に不幸だ!
問い合わせ
知夫村野大根の会 電話08514-8-2437
JFしまね
http://www.jf-shimane.or.jp/
島根県庁
http://www.pref.shimane.lg.jp/
島根県水産課
http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/suisan/
●ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サザエへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/sazae/sazae.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/