水産会社、加工品図鑑: 2006年7月アーカイブ

 沼津人が100人寄れば、100軒の干物屋を教えてくれる。最近、驚くとともにあきれる思いがする。でもそのことごとくが「うまい」のだから、またまたまた驚いてしまうのだ。さすがは「鰺の開きの生産量日本一」を誇るだけのことはある。でも個人的には志下の「カネマル笹市」が最高だと思っていた。
 でもやはり沼津の干物屋は奥が深い。沼津・魚の案内人「山丁」菊貞・菊地利雄さんからいただいた「伊藤水産」の干物が非常にうまいのだ。沼津で定番ともいえそうな鰺の開きがうまい。焼いては食べ焼いては食べして5枚があっという間になくなってしまう。
 キンメダイもイボダイもイワシも、どれを食べても見事なできだ。こんど沼津に行くとお土産は「カネマル笹市」にするか「伊藤水産」にするか苦しまなくてはならない。

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「山イ(やまにんべん)」伊藤水産 静岡県沼津市志下485の1


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 シーフードショーで長崎漁連(長崎県漁業協同組合連合会)の方からお土産にいただいたもの。いただいたものをほめるのはわざとらしく嫌なのだけど、実を言うと家族に食べさせないで独り占めにして食べてしまった。すなわちボクの嗜好にぴったりはまったものなので絶賛してもしくはない。
 これは長崎県対馬厳原でとれたヒジキを味つけしてスナックのようにそのまま食べられるようにしたものだ。甘味も塩分濃度も適度なもので、ややしっとりしている。またヒジキといっても比較的長さがあるので指でつまめる。これはビールにも日本酒や焼酎にもあう。
「こりゃいい酒の肴だ」と言ったら、少しだけ皿に残るものを口に入れた家人が「おやつにもなるでしょ。ぜんぶ食べた、バカ父ちゃん」と怒っていた。実を言うと我が家では乾きものはまったく買わない。健康面から言っても子供にも悪いからだ。その点、これはいい。
 対馬と言えば長ヒジキの産地でもあるし、その他の海産物も豊富である。そんな厳原で「ひじキング」をとりあげるというのも変かも知れないが、厳原町漁協さんごめんなさい。

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厳原町漁協
http://www.o-sakana.com/jf-iduhara/
長崎県漁業協同組合連合
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 最近思うのだけど市場の加工品や塩干で扱っているものには、当たり前だがうまいものが目白押しだ。でもその多くがあまり名の知れない(一般には)メーカーで商標もしっかりしたものが見つからないので再度同じ会社の製品を買おうとしても買えない不便さを感じる。そして今回も同様の製品。
 サンマの西京漬けなのであるが、味がいい。こがさないように慎重に焼くと中骨から簡単に剥がせて、小骨もろとも香ばしく食べられる。これは酒の肴にご飯にとても合うのだ。でもこの美味なサンマの西京漬けだが、 もう一度手に入れたいと仲卸にいったらもう在庫はないと言う。もう一回こないのかな? というと「どうかな」だし。まったくきっとこれっきりなんだろう。
 これほどいいものを作っているのは「山太YT」という不思議な名のメーカー。これはいったい会社名なのか、それとも暗号のようなものか?全然理解できない。どうも加工品を作るメーカーというのは知名度は不要と感じているらしい。

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山太YT 愛知県知多郡南知多町大字豊浜月の浦1の83


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