水産会社、加工品図鑑: 2008年7月アーカイブ

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 ボクは大阪が好きだ。
 大阪の街、市場、飲食店、総て魅力的で西日本に旅すると、ついつい途中下車したくなるのだ。
 そんな大阪でのお土産と言ったら、例えば「551」の豚まんとか二つ井の岩おこし、または阪神デパートのイカ焼きなんて、一般人にはそんなものが思い浮かぶはずだ。
 しかしボクはおおいに違っている。
 なんといっても『松井泉』の焼きあなごがいちばんだ。
 だいたい若い社長のアナゴに対する意気込みが違う。
 例えば西日本には焼き穴子を売る店が思った以上に多いのだけど、もともと市場の店であるせいか、『松井泉』のものがいちばん格安に思える。
 しかもいつ食べてもうまいのも不断の努力のためだろう。

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大阪市野田の大阪中央卸売市場内にある店舗

 ボクは買い求めてきて、軽くあぶり直してとんとんと切って酒のアテにする。
 家族は、ご飯にのせて「穴子飯」を楽しむ。

 あまり特定の会社の宣伝はしないのだけど、今回はちょっと例外。
 大阪土産といったら『松井泉』の焼きあなごがおすすめでっせ。

松井泉
http://www.matsuiizumi.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マアナゴへ
http://www.zukan-bouz.com/unagi/anago/anago.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 大分県、徳島県、山口県に共通する練り製品が「かつ(フライ)」である。
 大分、山口は「ぎょろっけ」なんていう。
 徳島では単に「かつ」もしくは「魚かつ」。
 形は違うけれど、要するに魚のすり身にカレーや唐辛子などの香辛料をまぜて、フライにしたものという共通点がある。
 意外に3県ほど知られていないのが島根県浜田市の「赤てん」。
 これも同様に和洋折衷の味わいでとてもうまい。
 この練り物をフライにするというのは戦後、東洋水産(現マルハ)などが魚肉ソーセージを開発したときに、他の練り製品の売上が落ちた。それに対抗すべく開発したものが練り製品のフライなのだ。

 これを揚げる直前の形にまで仕上げて、ご家庭で揚げたてをお楽しみ下さいというのが「いそまる本舗」の赤てん、そして新しく開発された黒てん。「黒てん」はイカ墨を使って真っ黒に仕上げている。

 赤黒、どちらが面白いかというとボク個人からすると「赤かな」と勝手に思う。
 それでともに取り寄せてみた。
 赤てんのうまさは、まさにボク好みである。

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 知り合いに島根県出身で、高校時代の弁当のおかずはいつも赤てんだった、という五十路男がいるが、むべなるかな。間違いなく毎日食べても飽きないだろう。
 やや甘めの練り地にピリカラ風味。
 揚げたてを食べたときの感激はなんともいいようがない。

 そして「黒」は赤てんに対してとってつけたような、イヤだなと思ったら、こちらの方が味は正統派だった。

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 練り物本来の味はこっちの方がいい。
 そこにフライの香ばしさがきて、少しだけ異端であるのがいい。
 そう言えば「亭主の好きな赤烏帽子」なんていうけど、対するに「黒」はスタンダードな意味合いを持つ。
 黒はじっくり味わうとうまい。

「赤てん」はなんといってもビール、とにかくビールがうまいけど、「黒」は日本酒にも合う。

いそまる本舗
http://www.rakuten.ne.jp/gold/isomaru/


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 島根県浜田市のブランド魚「どんちっち」というのは、マアジに関して言うと身の中の脂が10パーセント以上というものを機械で測定して出荷したもの。
 もともと浜田近辺のマアジは脂の乗りがよく、国内でも定評のあるものだった。
 それを島根水産試験場(現水産技術センター)では一年のマアジの脂質を測定し、4月から8月の浜田沖産のものがもっとも数値が高いことを証明、ブランド化を押し進めていく。
 これで最近知名度の上がってきている「どんちっちあじ」の誕生を見る。
 また2005年度には近赤外線を使った測定装置を導入。出荷に当たっては脂質10パーセント以上であることを確認している。
 すなわち「どんちっちあじ」は脂ののったマアジであることを、科学的に証明したものなのだ。

 浜田市のブランド「どんちっち」は市、県、漁協などが一丸となって作り出したもの。
 その中心メンバーのひとり、渡邉祐二さん(浜田市水産物ブランド化戦略会議専門部会部会長)にお会いして、現在の取り組みや脂質を量る機械をみせてもらった。
 そのときサンプルとして、いただいたものがいろいろあるのだけど、それをひとつひとつモニターしていきたいと思う。

 まずは「どんちっち」の代表とも言えるマアジの開きだ。
 まずは形から、一般人から見ると包装も開き方もきれいに見える。
 でも専門家からすると、開き方が稚拙であるという。
 ただし、それはあくまで専門家からの指摘だ。
 よくみると沼津などのアジの開きからするとバラツキや身の切り付けたところが凸凹していなくもない。

 ボクなど大ざっぱな人間にとって、問題なのは味である。
 これは、ぼうずコンニャクがお墨付きを差し上げたいほどの上々ものである。
 なんといっても脂ののっているアジの干物はうまいに決まっている。
 その上、身質が練り絹のようにきめ細やかで軟らかい。
 香りがいいのもうれしいね。
 塩分濃度はご飯を食べるにはいいが、酒を飲むにはやや強めだ。
 アジの開きは酒の肴というよりも、ご飯の友なので、これも合格点だろう。

 この「シーライフ」の「どんちっちあじ」は出色の味わいである。

シーライフ 島根県浜田市瀬戸見町37-18
島根県浜田市 どんちっち
http://www.city.hamada.shimane.jp/kurashi/nousui/suisan_don.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マアジへ
http://www.zukan-bouz.com/aji/aji/maaji.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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