魚貝類を探す旅: 2014年3月アーカイブ

3月10

朝ご飯はホテルで。この「グリーンヒルホテル明石」の

朝ご飯はなかなかおいしい。

魚の棚などを見ながら10時過ぎに明石浦漁協へ。

 

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ここで名物の競りを見る。

海に向かって立ち、右手に漁師さんがいる。

競りが始まると魚をベルトコンベアーにのせる。

魚は総て生きている。はねている。


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若い競り人が台をタンタンと叩きながら、

仲卸の競り値を上げていく。

1つ当たりの競りは2〜3秒。

あっという間なのだけど、その競りに流れているカサゴが、

チヌがふっくらと太っている。

まだ早いがオコゼ(オニオコゼ)がうまそうだ。


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重さの表示はなく、重さを聞く人は皆無。

競り場にいる人の年齢が他の産地に比べて若いのは、明石の実力とみた。

明石の魚が日本一の評価を得ているのは

海がよいからだけではなく、

漁の後の魚の扱いにあり、そう思うのである。

ああ、早くこの明石の魚が食いたい。


明石浦漁業協同組合へ



ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

尾張から明石へ05

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2014年3月9日

『たがねや』という菓子店で、店名にもある「たがね」を買う。

春日神社前のとらや饅頭で蛤の落雁を買う。

神社を抜けて寺町通りへ。


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そこで店頭にしぐれを並べている店にフナを煮たものがあった。

同市内多度町産のフナをしぐれ煮にしたものであるようだ。

 

これが『貝新フーズ』。

ここで社長さんに「しぐれ」などのことをあれこれ。

この方、熱い熱い情熱に満ちた方だった。


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『貝新フーズ』でフナのしぐれ煮、

同じ商店街「うなぎセンター」で大豆と煮たふなみそを買う。

ふなみその分布域が木曽三川河口域全域に広がっている、

その一端を見た。

この時点で5時をまわり、やや急ぎ足で駅に向かう。

近鉄大阪線で難波へ。

社内にて、桑名はもう一度来なければと思う。

途中の鶴橋で乗り換えて大阪駅、新快速で明石駅へ。

この行程がいちばん時間がかかるようだ。


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尾張から明石へ04

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2014年3月9日

その先の交差点に趣のある建物があり、和菓子店であった。

店名は『松花堂』。


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薄暗い店内の、ガラス戸のなかに

ぽっかり浮かんでいたのが薯蕷饅頭。

ピンと、まんじゅう食いの勘が働く。

食わでいらりょうか。

 

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思わず引き戸を開けて、店内に入ると

職人然としたご主人が白衣で立っていた。

不作法とは思いながら、薯蕷饅頭を選び、

なかで食べさせていただいたら、予想を遙かに超えるうまさだった。

我が人生の薯蕷饅頭のなかでもトップクラスの味だ。


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「跡継ぎの方はいらっしゃるのですか?」

答えは想像通りだった。

世に華やかで商売上手であるだけで作られる、

下らない饅頭多々あれど、

これほどに薯蕷の香りの感じられる、

そして最上のこしあんの饅頭は見つからない。

長生きしてくださいねー。


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蟹江川にかかる小さな橋のたもとにあったのが料亭『いなまん』。

屋号に郷土料理の「いなまんじゅう」をいただく店なので、この店を目指してここまで来た。

「いなまんじゅう」とはこの地でたっぷりとれただろう、

イナ(ボラの若魚)をずぼ抜きし、

中にあん(八丁みそ、ぎんなん、しいたけ、ゆず)を詰めて焼いたものだ。


予約していたコースを座敷でいただく。

最初はいたって定番的なホタテ、ヒラメ、甘えび(ホッコクアカエビ)というお造りから。

しょうゆは当然、たまりしょうゆ。

名物につきものの余分な存在ながら味は悪くはない。


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初食べの「いなまん」がうまい。

身がふんわりして八丁みそを使った甘いあんがいい。

あんは八丁みそにぎんなん、しいたけ、ゆずの香りがする。

ちなみに酒は地元の四天王でやや辛口。


近年、名物とされて当たり前にその地にあると思っているものが、

いつの間にか消滅しているということが多々ある。

今回の「いなまんじゅう」もそれに近い絶滅危惧名物のひとつかも知れない。

本来は家庭料理だったものが、料理屋の料理になり、やがて消滅する。

この重大さを地元の人だけがわかっていなかったりする。


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