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画像は12月18日に作ったもので、コチ、アカササノハベラ、スルメイカの胴の一部と我が家にあっただけの野菜
みそは不思議だ。
大いなる包容力がある。
来るもの拒まずといった漢の劉邦のような寛容さを感じる。
我が家にとって、毎朝のみそ汁は、そんな調味料としてのみその包容力を最大限にいかす。
前夜、さんざんうまいものを食い散らかす。
大晦日なんて深夜2時、3時まで起きて食べているのだから、残り物がワンサカ出る。
特にこまるのがお刺身の半端な残り物。
我が家ではこれを決して捨てない。
正月になって朝兼用の昼ご飯。
要するに昨日の残りの蒲鉾やらハムやら鶏の唐揚げやら、珍味佳肴を並べて、お父さんは軽くいっぱい。
子供達は食事中にも関わらず炭酸飲料を飲んでいる。
お雑煮も、ハムや蒲鉾、珍味佳肴も、ささくれだって鋭角的な味がして、実際身体にもけっして優しいものではない。
そこに登場するのがみそだ。
夜にはみそ汁を作り、出す、これが新年元旦の恒例となっている。
だしは煮干しと昆布。
カツオ節は使ってはいけない。
味噌は宮崎県延岡市『わたなべ味噌醤油 夫婦みそ』の米と麦の合わせみそ。
野菜はなんでもいい。
我が家で見つけたのがチンゲンサイに玉ねぎ、ニンジン、日高昆布。
ここで登場するのが昨夜来の刺身の残り物。
コチにササノハベラにスルメイカ。
さて作ってみたらわかるのだけど、みそ汁はブラックホールのようになんでも取り込んで、味噌味のなかで馴染ませてしまう。
この調和こそ、身体にいいのである。
コクがあって、そのわりにさらりとしているのは味噌のせいだ。
宮崎など九州のみそは甘口でやや軽い。
野菜も魚も海藻もたっぷりてんこ盛りのみそ汁が酒飲みの寿命を延ばし、老いを遅くしてくれそうに思える。
やっぱり正月、お雑煮の後はみそ汁を飲まなきゃ「だめですね」。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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