お魚三昧日記: 2011年9月アーカイブ

9月27日の後日記

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朝、7時過ぎに活動開始。
沖縄で買ったカップかちゅー湯を飲みながら
仕事系のメールの返信。

8時20分、市場着。
恒川で平種柿3つ、硬いのを選んで買う。
『あけぼの』にて野菜炒め定食。
八王子総合卸売センター、総市にサンマが山をなしている。
今年サンマは豊漁であると思っていたのだが、絶対に間違いない。
問題は受け入れ港だろう。
魚屋が2箱、3箱と買っていく。

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高野水産で明石産(明石浦漁業協同組合)のクロダイ、足赤(クマエビ)、
青森県産イズカサゴを購入。
『市場寿司 たか』で、コレゴヌス・ペレッド、クロダイ、クマエビを握ってもらう。
明石浦のクロダイを一切れ食べたら、あまりのうまさにビックリ。
たかさん曰く、「別格だ!」。

帰宅は9時過ぎ。
イズカサゴの形態画像を撮影。
コレゴヌス・ペレッドの山椒煮を作り、すしとともに撮影。
11時前、安土町『魚善』から琵琶湖の二枚貝多々、タニシがやってくる。
冷蔵庫に保存して外出。

電車などで二枚貝綱の基本的な目録、
属、種、変異などを調べる。
明大前から新宿駅まではうとうとしてしまったよう。
時間がもったいないな。
と、そういえばマータイさんってお亡くなりになったんだっけ。

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たつき仕事から11時前に帰宅。
タテボシガイを全部並べ、個々に撮影しながら
イシガイ科の検索方のなんども基本を読み返す。
池田等先生の「貝の同定はとにかく触って、数を見ることですよ」を思い出す。
タテボシガイも並べてみると、少しずつわかってくる。
近江八幡市安土町の『魚善』さんには大いに感謝。
貝の撮影は深夜1時半まで、なぜか疲れてダウン。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

9月26日の日記

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朝6時に目が覚める。
快調。
まずはアサヒガニのチャーハンを作り撮影。
8時までチャーハンを食べながら画像の整理。

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市場には8時20分着。
八王子総合卸売センター高野水産が面白い。
小田原のカゴカキダイがあるし、ヘダイもいい。
カゴカキダイとヒゲマキナワボラの付着したアカボヤを購入。
マルコウには巨大なトヤマエビ。
キロ4500円は築地などと比べると安い。
トヤマエビと本ミルを買う。
『市場寿司 たか』でトヤマエビ、本ミル、カゴカキダイを握ってもらう。
秋なので恒川で平種柿3つ。

帰宅は10時前。
カゴカキダイ、ヒゲマキナワボラの撮影。
すしの撮影。
11時前にコレゴヌス・ペレッドが会津から届く。
11時過ぎに外出。

たつき仕事を終えて帰宅は11時前。
コレゴヌス・ペレッドの撮影準備。
ペレッドの稚魚の唐揚げ、天ぷらを作り撮影。
深夜1時よりペレッドの撮影。
2時半まで画像の整理。
3時前にダウン。 
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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9月13日
目覚めると7時。
たっぷり眠ったはずなのにまだ眠い。
ベッドに入って、暑くてたまらず、
エアコンを最強にして部屋を冷やし、
こんどは冷やしすぎてふるえて、
とヘンテコリンなサイクルの中にいた。
本当にこれが佐久平の9月なのだろうか?
シャワーを浴び、メモの整理を終えて、9時過ぎにホテルを出る。
長野県水産試験場佐久支場をめざす。
国道141号線から県道139号線に左折する。
 
途中、なんとなく気になる店を見つける。
これが大正解。
A- COOP中込支店であって、
なんと店の前に小ブナの生け簀がある。
生け簀を泳ぐフナを見て驚いた。
まったく自然界に存在しない形態をしているのだ。
例えばギンブナとはずいぶんかけ離れた形態で、
むしろキンギョに近い。

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生け簀の前にはひっきりなしにお客が来る。
お客の総てが老人で、男女の比率は同じくらい。
1キロという人は少なく、5キロ、6キロは当たり前、
「うちは8キロだね」なんてオバアチャンがいる。
ザルに上げて重さを量り、ビニール袋に水と一緒に入れる。
最後に酸素で膨らませる。
 
兵庫県瀬戸内海側でのコウナゴ(イカナゴ)を売る光景は
春の風物詩としてマスコミなどでよく取り上げられる。
この信州佐久の小ブナの売り出しは高原に秋の到来を告げる。
こちらも今では数少なくなった季節感を感じさせるもので、
もっと注目を浴びてもいいのではないか?
ちなみに「小女子のくぎ煮」もうまいが、
この改良ブナの甘露煮も非常に美味だ。
 
ここで氷を買い、いろいろ話を聞く内に、
近所で小ブナの収穫をやっているという。
押っ取り刀で駆けつける。
石神地区の水田でご夫婦らし男女が
小ブナを水路の生け簀から引き上げている。
残念ながら水揚げはほとんど終わっていたが、
お話も聞けたし、
「稲刈りの時期が小ブナの収穫期でなければならない理由」もわかった。

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水を落とした水田には大量のタニシがいる。
最初はマルタニシかな、と思ったのだが、
じっくり見るとヒメタニシであるようだ。
これをわざわざ取っていただき、持ち帰ることが出来た。
 
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佐久地方では古くは田んぼでコイの養殖をしていた。
餌はカイコのサナギ。
田んぼは有機質に富み、同時にタニシも大量に発生したはず。
この比較的栄養分に富んだ田で繁殖するのは
マルタニシよりもヒメタニシの方ではなかったか?
当然、これも貴重なタンパク源であったはずで、
『長野県魚貝図鑑 1980』に
「ヒメタニシは食用になっていて、魚屋でも売られていた」
という記述がある。

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柳沢さん夫婦の黄金色の田んぼに大きな岩がある。
これが石神神社のご神体であるようだ。
倒れている稲が多いのはどうしてだろう?
柳沢さんたちも「おかしいな」と言っていた。
高原の9月なのに、こんなに暑い、
この異常気象(?)のためだろうか。
 
近くを道幅の広い国道が走っている。
なんとなく殺伐とした景観のすぐそばに、
こんな場所があるのが不思議だ。
柳沢さんご夫婦には感謝。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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9月12日
6時過ぎに自宅を出る。
発砲の箱を忘れたことに気づき、市場で再調達。
たかさんに「行ってくるよ」といって再出発。
八王子西から圏央道、関越、藤岡JTから上信越道。
8月40分、横川サービスエリアで休憩。
エリア内売店で尾瀬の水と峠の釜飯900円を買う。
「布の下から取り出すんだ」と、
初めて佐久平をめざした時にも確か横川で釜飯を買った、その時を思い出す。
久しぶりの釜飯なかなか美味。

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9時27分、佐久市中込にあるツルヤ中込原店。
正確には開店前なのに客が入店し始めている。
ゆるゆる入っていくと小ブナの袋がコンテナーに入っていた。
おばあちゃんが「重いから水を抜いてくれ」といっている。
店員が「水抜いたら死にます」というのを
近くだから抜いてくれと言っているようだ。
店員に「フナは明日もある?」と聞くと
売り出しは本日限りであるという。

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1キロ入りの袋を5つも6つも買っていく人がいる。
見ている間に小ブナはどんどん売れていく。
とにかく一袋(1750円)を確保し、氷2袋とともに買う。
さすがに長野のスーパーだけに鯉の筒切り、ニジマスなどがある。
 
そのまま中込駅まで行き、こんどは市役所を目指すがたどり着けない。
ボクはどうしてもナビの使い方がうまくならない。
佐久市の街に活気がない。
午前11時半まで佐久市を回り、上田市に向かう。
 
途中、深山錦という酒蔵で日本酒を買う。
望月、茂田井という集落を通ってみるが、
町並みはきれいでも、街が死んでいる、人がいない。
寺社を拝観するように街を歩く気にはなれない。
生きていない街になんの価値があるのだろう?
 
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茂田井から上田に行く途中、立科町で
『酢屋茂』というみそ、醤油の店を発見。
みそと醤油を買う。
街が途切れたらりんご園が続く。
リンゴの自動販売機があるが、なかなかどこで車を止めたらいいのかわからない。
そのまま通り過ぎてしまう。
「リンゴ買いたかったな」。
 
1時前に上田に到着。
駅前のエディターミュージアムに行くがお休みだった。
いつものごとき行き当たりばったりの、旅の次第ではあるが残念。
市内『刀屋』で、普通もりという富士山のごときざるそばを食べて、
少し街を歩く。
『刀屋』は雑誌などでもたびたび取り上げられるが、
味は平凡、盛りは非凡な名店。
 
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古書店などを見て回るも空振り、
歩きながらも行く当てがない。
ふと思い出したことがあり『べに屋』の良さんにケータイ。
以前お会いした上田市内の骨董品店を教えてもらう。
良さんに「上田城近くだ」と教えてもらい、勘で歩く。
夏のような日差しが、強い樹影を作り出している。
非常に暑く舗装道路がまぶしい。
 
駅から北に続く大通りを左に折れると、ほどなく上田城入り口にたどり着く。
上田城趾に近づくにつれて学生の姿が目に付くようになる。
堀沿いの道を下る。
城は急な斜面にあったようだ。
真田昌幸が徳川秀忠と戦った1600年のことを想像するに、
この城を攻めるのはたいへんだろうな、と感じる
城趾の近くだというので、人に聞きながら探すと、
駅に降る坂道の途中に『真田屋』を見つけた。
 
店内にはたくさんの磁器、
古いものというよりも、日常使いできるものが多い。
女将さんにも相談してあれこれ買う。
この時点で3時近くになっている。
基本的に街歩きが好きなのだけど、観光地は嫌い。
猛暑であることもあって、けだし、歩いて楽しい街がないな、とどっと疲れが押し寄せてくる。
市内にたくさん翻る六文銭の旗にむなしさを感じる。
駅近くにある『飯島商店』でお土産をどっさり買う。
 
上田駅に隣接している駐車場を出たのが3時半。
小諸を目指す。
懐古園横『べに屋』さんに到着したのが4時。
店内に魅力的なもの多々。
ただ買い物に疲れていて、今回は何も買わずに佐久に向かう。
 
小諸から佐久までの途中に千曲錦の酒蔵があり、
ここでまた酒を買う。
佐久市外に入って岩村田で『寒竹』の酒蔵でまた1本。
この酒蔵は1989年にも立ち寄っている。
日が暮れかかってきている。
この時点でまだ宿を決めていない。
いろいろ考えた末に佐久平の無機質な場所にある東横インにする。
 
夕食は岩村田の三河屋。
鯉料理の店だというが、どちらかというと居酒屋風。
鯉こく、うま煮、洗い、塩焼き、生ビール1、熱燗1、
料理はなんとか及第点だろう。
鯉こくは美味だし、若い女将さんが元気だし。
「鯉を食べるぞ」という意気込みがなければいい店だと思った。
 
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帰りにイオンにより、忘れてきものを買い、
食料品売り場を見る。
あまり面白いものがないなかで
地酒、小ブナ煮、イナゴの佃煮、鯉うま煮を買う。
地方に行き、イオンを見ると興ざめする。
不愉快になるが、ついつい利用してしまう。
こまったものだ!
 
ホテルに帰り着いたのが8時過ぎ。
メモをテキスト化して、シャワーを浴びたら眠くなる。
非常に緩やかな日程だったのに、ダメだね。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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神奈川県小田原魚市場に朝揚がった魚が、
当日の朝、東京都大田市場に届く。
これがほんの数時間あとに八王子に届く。
発泡スチロールに入った朝どれのイナダ(ブリの若魚)を
触って驚いていたら、「評価してみてよ」と
八王子総合卸売センター『高野水産』の社長に1尾いただく。

ボクの場合、長年相模湾釣り師だったので、
イナダ釣りに熱中したこともあるが、実はうまいと思ったことがない。
「イナダか−?」
期待しないで、とにかく『市場寿司 たか』で味見してみる。

刺身にしていた、たかさんがまず声を上げる。
「おいおいまな板の上で刺身がゆがむよ」
本当か?
下駄にのせた刺身が目の前で微かにではあるが
曲がろうとしている。

これが旨みは無いはずなのに、うまい。
なぜだろう?
イナダは新鮮であるほどうまいのだろうか?
ちゃんとほどよい酸味があり、口中に旨みが感じられる。
知らなかったなイナダのうまさ。
大田市場小田原朝便恐るべし。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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相模湾は関東の前海である。
江戸の街に江戸湾で江戸前だとしたら、それに準じるのが相模湾だというとわかりやすそう。
水深が深く、東西を三浦半島、伊豆半島に囲まれ、流れ込む河川も多い。
季節季節に複雑な魚貝類をはぐくんで豊かな海だ。
しかも東京都心に近い。

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大田市場に正午に到着した小田原からのトラック。
 
ここで揚がった魚貝類は、その日の内に東京都大田市場に届く。
通常東京都の中央市場というのは、前日に水揚げされたものが入荷してくる。
水揚げ浜が遠い市場なのだ。
その例外が大田市場で、それを可能としているのが、小田原魚市場の存在。

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場内にある『丸集』さんなどが、さっそく荷を確認する。いいものがいっぱいで困る瞬間だ。
 
大田市場に行けば、それまで不可能だった魚貝類が生で食べられる。
定置網のゴマサバ、マサバ、ウルメイワシなど、
安いのだけど、食べるとすこぶるつきにうまい魚がわんさか入荷している。
夏のウルメイワシの味の良さを知ったのが、今年の大収穫のひとつなのだが、
この小田原→大田市場がなければわからないでいたはずだ。
 
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1尾1キロの巨大なゴマサバはていねいに、活け締めされている。

しかも大田市場には昼便がある。
朝便よりももっと新鮮で、もっと珍しい魚が来るので、
ボクなどこの大田市場の昼便は見逃せなくなる。
さて、大田市場の小田原朝便、昼便を買うなら、
場内にある『丸集』さんなど、いい店がいっぱいだ。
また八王子だと、ボクの知る辺ながら八王子総合卸売センター
『高野水産』がある。
 
ボクの個人的な考え方だが、不況期は停滞期でもある。
目新しいものが、なかなか見つからない。
だから停滞期なのだ、という悪いサイクルが出来てしまう。
このような時期だからこそ大田市場にはビジネスチャンスが転がっている、
そのように思うのだが、いかがだろう?

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