お魚三昧日記: 2006年4月アーカイブ

 右目はものもらい、左目もじくじくしているのは眼精疲労。今週、布団のなかで寝た時間を総て足しても20時間になるだろうか? 今日は疲れを通り越してハイテンションに陥っている。
 何年ぶりだろう、目覚めると7時を過ぎている。朝食を家人がなんとか作っている。こちらは画像の整理をしながらブログ用日記。「とっつかっつ」という文字があるか30年も使っている広辞苑で調べていると、古く黄ばんだ紙切れが出てきた。そこには幼なじみの東京での電話番号。東京水産大学(現海洋大)の寮で「呼び出し」とある。

 朝食はなにを食べたやら。アゲマキを軽く茹でて、甘辛く煮つける。

 8時半には市場に。八王子魚市場の鈴木さんに「忙しいでしょ?」と聞くと「連休前って意外に暇なんだよ」と言う。塩干に尾花沢の「だしっ」があって、「これいくら?」と聞くと、「少ししか買わねえヤロウには教えねえよ」と返される。八王子魚市場の職員は比較的紳士だと思っていたのに非常に不愉快な思いをする。一般客とは言えあまりに無礼極まりないのではないか。でも尾花沢の「だしっ」が買えないのは痛手。

 市場をさらっと見て、『市場寿司 たか』へ。
 なんだか忙しそうなたかさんに、そろっとアゲマキを渡す。
「明日、やることにしたんだよ。頼まれてさ。だから忙しいのよね」
 カンパチを卸して、マグロのきりつけ、ご飯の炊きあがる音がして、タイマーをつける。そんな合間を縫ってアゲマキを4かん。ワタを表にしたのと外套膜を表にしたの。撮影していると、わきでアゲマキをさっそく1かん食べている。「うまい」。またネタの切り付けにもどる。撮影後アゲマキを4かん、これがゴッツイうまい。ちなみにこのアゲマキ、当然韓国産。アゲマキの産地であるセマンギョムがあぶない。市場に働くひとのどれぐらいが、これを知っているのか? まあアゲマキを「まてがい」なんて言っているようではダメだな。

 帰宅は10時前。慌ただしく雑事。画像の整理。昼食用に倉橋島からのカナガシラ、シログチを下ごしらえ。
 昼食はカナガシラの煮つけ、シログチの塩焼き。カナガシラの真子のうまいこと。これでご飯一膳。

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 1時を過ぎて外出。駅前東京三菱銀行に立ち寄ると長い列が出来ている。ここで時間を取られて中央線、お茶の水駅には3時前。お茶の水では翌1時前まで。深夜の中央高速はやや渋滞。帰宅は2時を回っている。メール・掲示板のチェックもしないでダウン。


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 朝から倉橋島の魚貝類を撮影する。メナダを卸す。中に入っていたカナガシラの検索をして苦しみ、撮影をとりやめる。
 朝食はセロリと牛肉のオイスターソース炒め、めかぶ、豆腐とワカメのみそ汁、常備菜、ご飯。

 9時前には八王子綜合卸売センター『市場寿司 たか』でメナダ、シログチの握りを撮影。「これボラだろ」と怪訝な顔つきのたかさんに1かん食べてもらって驚かせる。シログチの味の良さは当然にしてもメナダが上品、しかもうまい。

 帰宅は10時前。カナガシラ、イゴダカホデリなどを撮影。カナガシラの検索では、やはり明確な答えが出ない。手間取ってしまって貝の撮影が出来なかった。ひょっとしたらカナガシラ、トゲカナガシラにもう一つのタイプがいるのかも?

 1時過ぎに外出。銀行が混み合っていて、中央快速に飛び乗ったのが2時過ぎ。熟睡できず。
 お茶の水には深夜1時過ぎまで。帰宅は2時前。3時前にダウン。

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夕食はちょっと足を伸ばして神田猿楽町の『ムガール・マハール』へ。驚いたことに、インド料理なのにワンカップが置いてある。しかも先日行った愛知県津島市の銘酒「長珍」があるのにはビックリ


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 目覚めると6時半。ちょうど睡眠時間が2時間ほど。慌ただしく朝食を作る。ベーコンエッグとつぼ鯛(クサカリツボダイ)の干物を焼く。

 朝食はつぼ鯛、ベーコンエッグ、絹さやとレタスなどのサラダ、おきゅーと、アサリのみそ汁、ご飯。

 市場には1時間ほどいたが、中日で寂しい限り。帰宅は9時半過ぎ。
 たまりにたまった画像を整理する。そして半分を保存。寿司図鑑を作成して、30分ほどうとうとする。気が付いたら正午過ぎ。
 永谷園の「海苔茶漬け」で軽い昼食。豊田駅には2時前に着く。

 中央快速でお茶の水まで熟睡。セイヨウトチノキの道をわざわざ通り文化学園を見て男坂を下りる。この遠回りは唯一残った日本のカルチェラタンらしい建物、文化学園が取り壊されるからだ。毎年春には文化学園の暗い灰色の建物に絡まるツタの新芽が出る。今年は新芽の出ぬままに取り壊されるんだろうか? まったく文化学園の経営者もろくでもない野郎がなったもので、これでまたここにお下品なバカバカな今時の建物をつくり、文化の灯を消すわけだ。それで「文化学園」だなんて言っても意味はないだろう。普通のデカイ建物では「文化学園」なのか「文化服装学園」なのか? 「文化女子大」なのか? だれもわからん。さて、ここに「文化学園の今の建物を壊すヤツは人でなしだ!」と心の中で叫んで男坂を下る。
 お茶の水には10時過ぎまで、帰宅は11時半。

 帰宅すると広島県倉橋島の日美丸さんから荷物が届いている。メナダなどのほか、このこ、ばちこまで? 夜の撮影は不可能なので、珍味で鳥取の日置桜のワンカップ。「日美丸さん、ありがとう」と一杯でダウン。

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 しかし、このこ、ばちこで一杯というのは贅沢極まりない。「幸せだな!」。


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土日のごはん

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 つらいつらい土日だったな。先週は深夜帰宅が続いて、しかもデータ整理、保存と睡眠時間は中央線での居眠りを合わせても4時間くらい。パソコンに向かっていてついつい気が遠くなっていく、これが気持ちが悪い。さて、そんな土日になにを食べたか。

 土曜日の朝は八王子総合卸売協同組合『光陽』でレバニラ炒め。やっぱり疲れ果てたオヤジにはこれがいちばんだ。考えてみると初めてレバニラ炒めを食べたのは18歳の時、南小岩の中華料理店でのこと。そこのレバニラ炒めはレバーを一度揚げたから炒めるもの。これうまかったんだよな。

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 帰宅して、永六輔に『土曜ワイドラジオ東京』を聞きながら午後2時過ぎまで布団の中でうつらうつら。ふと深い眠りに落ちていて目覚めると『小堺一機』になっている。魚君が出ていて非常に高い刺身用しょうゆのことを話している。刺身用のしょうゆは自宅で作るべきだな、なんて思いながらラジオを消して、林芙美子の『放浪記』を少し読む。『放浪記』は武田百合子の『富士日記』とともになんど読んでも新鮮に感じる。

 結局、昼食は我が家からクルマで10分ほどの旧八王子競馬場のあったあたりにある街のパン屋『ベルゲン』のカレーパンひとつ。

 午後は画像の整理、そして海藻のページの改訂にとりかかり、気が付いたら5時過ぎ。
 いそいで包丁とぎをすると太郎が外から帰宅。2キロのスズキと格闘する。魚を卸す、これを子供に教えるのは予想以上に難しい。身割れして、それでも3枚になったのを皮を引かせたら、思った以上にきれいな出来上がりとなった。「やったー」と刺身にしたら少し臭みがある。しかたなく湯あらいにする。60度くらいのお湯を用意してそぎ切りにした身を洗う。それを今度は氷水に落として、よく水分をとる。太郎のそぎ切りでくたくたになってしまった身もなんだが格好がついて食べてみるとうまい。
 夕食はスズキの湯あらい、なぜか姫のリクエストでナポリタン、源七の茹で青柳に水前寺菜(はんだま)の辛子酢みそ和え、竹の子の田舎煮、常備菜にご飯。晩酌は土佐鶴。

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 あけて日曜日の朝。クラブで早出の太郎、姫のために大急ぎで目玉焼き、豚三枚肉と野菜の炒め物、秋刀魚の酒香干し、はんだまのお浸し、具だくさんみそ汁、ご飯。

 昼食は焼きうどん、「寿がきや」のみそ煮込みうどん、炒飯とバラバラ。

 午後、データ整理、海藻のページの改訂をしながら豚三枚肉を茹でる。これを砂糖と酒でくつくつ煮込み。ときどきしょうゆを加えて豚の角煮をつくる。
 夕方、太郎にスズキの片身をフライ用に切らせる。サンチュ、紫キャベツ、ニンジンのサラダを作る。ポテトを揚げて、スズキをフライにする。さあ出来た食べようと思っていたら土曜にかった八角【トクビレ】を忘れていることに気づき、慌ただしく煮つける。小振りの八角をさらりと煮つけると、いい肴になるのだ。
 夕食はスズキのフライ、ポテトフライ、豚の角煮、八角の煮つけ、サラダ、めかぶ、ご飯。酒はお金がないので「いいちこ」のロック。

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 なかなか値段の高い納豆で、値段がわからないままに買い物カゴにいれたが、値段を知っても買うなどうかはわからない。実をいうと近年、納豆業界は戦国時代とも言えそうで安くてうまい納豆が目白押し。それで210円は「どうかな」というもの。
 それで一人っきりで、当然、子供抜きで食べてみた。小粒、そして大豆の炊きあげた香りが生きている。そして納豆臭さはほとんどなく納豆菌が作り出す旨味がある。ご飯にもいいが焼酎の肴にも使えるかな。

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210円
高丸食品
http://www.medias.ne.jp/~fwng0718/


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 昨日買ってきたカレーパンが残ってしまっている。子供達はスパゲッティが食べたいという。しかもこちらは忙しくて、頭がクラクラしてきている。こんなときには感性のおもむくままに台所に立つのだ。
 まずイサキを卸す。台所が汚れるのがイヤなのでウロコを引かないままに三枚に卸して、血合い骨を抜き刺身にする。これが7分近く要してしまっている。今日は不調である。鍋に湯を張り、そら豆【天豆 関東では千葉県が産地。秋に種まき春に収穫なので多摩地区で作るのは難しい。値の張る豆なので贅沢品】を茹でる。多摩地区でいちばん安い八百屋『ビックリ屋』ですら480円もした。そら豆を茹でた湯に今度はスパゲッティを放り込む。そら豆とスパゲッティの塩加減は同じなので便利だ。
 茹で時間は7分。この間にレタスを洗い水を拭き取り、アボカドを切り、ニンジンを切り、ベニズワイのフレークと合わせてサラダにする。
 オオカラフトバイの煮つけを作る。今回は酒、ほんの少しの砂糖、しょうゆと水。テフロンフライパンにサラダ油とニンニク、牛こまを入れて火をつける。牛肉に焼き色が付いたときにスパゲッティが茹で上がり、これを加えて炒める。最後に大量の青じそを加えて出来上がり。
 時間にして30分もかかっている。これはメールの返信をしながら作る朝食なら合格だが、パソコンを消しての夕食では失敗に近い。
 夕食は牛肉と青じその炒めスパゲッティ、茹でそら豆、オオカラフトバイの煮物、カニサラダ、イサキの刺身、めかぶ【ワカメの成長部分。延喜式の「海藻根」があり、これが、めかぶに当たるという】、ヒジキと油揚げの炒め煮、漬物。これに本所森下町『カトレア』のカレーパン。酒は「土佐鶴 辛口 本醸造」。

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我が家ではそら豆の皮は食うべしと子供にも強制している。そら豆は皮ごと食ってこそうまいのだ。


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 春たけなわでもないかな、この時期は。まだかな、まだかな、と花の時期を思い。若芽の美しさに夏近しを思う。そんなとき八王子高尾山散歩のついでにイタドリ【沖縄、琉球列島を除く日本全国に自生するタデ科の山野草。酸味があるが生で食べられる。また茹でて煮物、天ぷらなどにできる】の若芽を摘んでくる。そして日野市滝合の旗野農園のタラの芽【タラノキの新芽】。タラの芽は栽培ものではあるは放任栽培、いたって野性的なもの。
 夕食は合わせて天ぷらにする。これこそ春の野の畑の香り、旨さである?

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 そして桜の時期にとれるサクラマス。刺身では堪能しているが、やはりいちばんうまいのはムニエル【粉屋というフランス語。小麦粉をまぶした素材を低温で香ばしく焼き上げる】だと思う? 家人がムニエルをディップもなにもつけないで「香りがいい」、バターと合わさって「おいしいね」と呟く。ディップは簡単なものでマヨネーズ、レモン、塩コショウ、ミルクを合わせたもの。冷蔵庫の奥からピクルスを見つけて、それをディップに添える。

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 みそ汁は小松菜、玉ねぎ、メークインを合わせた物。たまにはこんなありきたりなみそ汁の具もいいだろう。
 朝に炊いた竹の子と油揚げ。ひじきの煮物。
 竹の子の穂先と油揚げで炊き込みご飯。
 お父さんの酒は「世界一統」、「越の影虎」。これに愛知県津島市『魚光』の「新ばえ(小フナ)」の佃煮。
 これが我が家の晩ご飯。


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 愛知県三河湾に到着したのは午前4時前。目の前に暗く沈んだ形原漁港の建物があり、扉の開けられた部分から灯りが漏れてきている。台車やトロ箱を出す音が聞こえてくると長路運転して麻痺してしまった頭脳が活性化してくる。
 形原の港に並んでいたのは明らかに浅い場所での魚貝類。今日は深い場所の底引きの水揚げはなかった模様。それでも、三河湾ならではのこのわた【マナマコの腸などの塩辛】、このこ【マナマコの卵巣の塩辛】が見られ、タイラギ、アカガイなどを見る。

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このことこのわた。小津安二郎の映画では中村伸郎がうまそうにこのわたで日本酒を飲む。このわたと言えば三河という時代があった

 形原から幡豆、一色を見て一息ついたのが7時半。ここで1時間半仮眠。9時に毎味水産に。藤井社長は玄関先でアンコウとフグを処理している。デカイ会社のオーナーであるのに、この人のとまっているところを見ない。凄い人である。

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夜明けは幡豆の港で迎える

 話し込んで時刻は11時前。津島市を目差してまずは知多半島に渡る。途中矢作川ではシジミをとる船を見る。晴天の下、見る物すべて美しい。半田市を過ぎて、東海市。もうここにあるのはコンクリートと都会の喧噪だけでだ。そんなとき信号待ちで見つけたのが小さな畑にマルチ【畑の畝を覆うポリエチレンのおび。黒や白などがある。これで作物の脇に雑草が生えるのを防いだり、保温をする】。その穴からジャガイモの芽。土の色は明るい茶の色。名古屋市に近づくにつれて渋滞してくる。

 空腹感にかられて飲食店を物色するがぜんぜんうまそうな店が見つからない。「コメダ」という喫茶店をなんどか見つけて、これが愛知ならではの親切すぎる喫茶店かもしれないと思い入ってみたい誘惑にかられるが、我慢。ここまで朝3時過ぎにお握り2個を食べただけ。夕食にはあまりご飯を食べないので昨日からお握り2個、空腹感がつのってくる。名古屋市熱田区できしめん屋を見つけてやっと人心地。

 津島市には2時前に到着。まず市役所で産物などを聞いたり地図をもらったり。残念ながら産業観光課に津島市に詳しい方皆無。産業課ではあっても観光課ではない。これでは津島市に見るべき物はないのかもしれない? と思ってしまう。それで市内を見て歩いて驚いた。こんなに美しくて、古い物が残っていて。まさにぼうずコンニャク好みの街ではないか?【こんなきれいな街にもまったくバカなヤツがいるようで道路拡張工事の計画があるようだ。おろかものめ! これから長い年月、観光資源として街に潤いをもたらしてくれるだろうこの美しい景観をこわすのは大バカやろうだ!!!】。
 3時半過ぎに地元のうなたろう君に会う。市内各所を案内してもらうが、その博識なこと。このまだ少年でしかない、うなたろう君の頭脳の広がりや計り知れず。また「うなたろうの部屋」をじっくり読まなくてはならない。もろこずし、ふなみそ、新ばえ(小ぶな)など淡水魚利用で得ること多し。また津島市を知ることが出来たことありがたいし、よかったな!

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鵜戸川でみた四つ手網。「ヌートリアがいます」と、うなたろう君が教えてくれる。その水面の葦には大量のゴミ。画像の中央によくみるとヌートリア
「うなたろうの部屋」
http://www.geocities.jp/morokounataro/2top

 深夜11時過ぎに一色に帰る。一色到着が1時過ぎ。港にはすでに人の動きがある。午前3時まで仮眠。3時過ぎから底引きの選別を見る。大量のメイタガレイ、マコガレイ、マアジ、マルアジ、クルマエビ科アカエビ属の小えび、アカガイ、タイラギ、アサリにシジミなど夢中になっていると。ヘンリーブロスの江嶋さんたちがみえる。そして6時過ぎには堀さん。毎味水産に藤井社長を訪ねて少し雑談。11時には一色を後にする。

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土曜日、一色魚市場は大勢の買い物客で賑わう
一色在住の堀さんの「一色魚市場へようこそ」へ
http://www.geocities.jp/gtsfp998/index.html

 帰り道、豊川市に立ち寄る。豊川稲荷周辺を青い稲妻号で疾走。スーパーなどを除いてウナギを食べて帰途に着く。

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豊川の「かねだい」というスーパーの鮮魚売り場。めひかり(あおめえそ)、海老(クルマエビ科アカエビ属の小えび)が見える

 高速で走る東名。豊橋平野は黄砂にすっぽりと包まれている。その下にある桜、まだ淡い新緑の美しいこと。駒門パーキングエリアで豊川で買ったエビフライ巻き【名古屋のスーパーやお弁当屋でよく見かける】を食べて仮眠。ここに愛知県の旅の終了。

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旅の終わりの黄砂


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 頭痛のせいか、集中力がない。それでも今日も仕事が待っていて、そろそろお出かけである。外は雨、桜は散ってしまっただろうか? そう言えば秋田のなべ婦人のお子さんも今年から大学一年生。我が家も今週は子供の入学式なんである。きっと新しい生活にとまどい、また喜び、またまた初めてあった女の子に恋に落ちたり。「いいな。ぼくにもそんな時ってあったんだろうか」。思い出せないで寂しい思いに陥ってしまう。
 このどん底から抜け出すには旅しかないのだ。それで今週末は三河湾に出かけるつもり。一人じゃ寂しいので沼津@飯塚さん、たまには奥さんをほっといて一緒に行きましょう。また一色では久しぶりに堀さんに会えるかな。毎味水産の藤井社長にも会いたいし。それから三河のどこかの街を無駄歩きしたい。また未知の人との出会いがあるといいな。
 どなたか三河湾周辺の街で「ここが面白い」という情報を持っていないだろうか? 相変わらずヒドイ頭痛を抱えて思うのであった。

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 慌ただしい1週間が終わり、やっと一息つけている。市場から帰り着き、1週間分の画像の整理を始めるが、正午前に眠気を催してラジオを聞きつつダウン。永六輔【「上を向いて歩こう」などの作詞者、また各種ボランティア活動での先駆者でもある。私的には、もっとも尊敬する人。山口瞳亡き後、一度は会ってみたい。面白いのは「ふたりの銀座」や「ジェンカ」の作詞者でもあること】の「土曜ワイドラジオ東京』を聞く内に深い眠りに落ちる。目覚めると小堺一機【同い年なのだが、この人のたゆまぬ努力とタレント性は凄いな】の番組に変わっている。そこに津川雅彦がゲストで出ている。ぼんやりとした、このような時間がいいのだ。

 卵とじうどんで昼食。すぐに画像の整理にかかるが、桜が咲き、若葉が萌え、あまりに美しい外の光景に家人と裏高尾に出かける。裏高尾のビジターセンターにクルマを止めて川沿いに野草を見たり、川の生き物を見たり。15分ほどのぼったところに名は知らぬが名水があり、ボトル一杯の水を汲んで坂を下る。名もない小さな花の美しいこと。また裏高尾の花の主役は桜ではなく梅である。これも新発見。
 摺差の『峰尾豆腐店』で木綿豆腐3丁、油揚げ5枚を買い、帰途に着く。途中、西平山の『小宮商店』でセロリ、菜花、ネギ。『小宮商店』は我が家から自転車で10分のところにある。鮮度のよい野菜や今年から肉や海産物も置くようになった。このような優れた八百屋が近くにあるのは幸せなことだ。

 帰宅は5時半過ぎ。大急ぎで夕食を作り始める。
 干しナス、ヒジキを戻す。高尾山の名水を土鍋に張り、コンブを浸す。トマト、セロリを切り氷水で冷やす。エビジャコを素揚げにする。サラガイをむき、開いて熱湯をかけて、氷水にとり、水分を切って刺身に。干しナス、ヒジキ、ニンジン、油揚げを炒め煮に。メカジキに小麦粉をつけ、大目のサラダ油でソテー、取りだし、余分な脂を捨て、そこに、みりん、酒、醤油でタレを作る。皿にメカジキのソテーをのせてタレをかけ、バターをのせる。料理をしながらメール・掲示板のチェック。結局夕食を作るのに1時間もかかる。ファーストクッキング・ファーストフードを目差す我としては大失敗。

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メカジキにはたっぷりのバターをのせる。でもこれがために太りすぎのお父さんはほんの少ししか食べることが出来ない。子供達はこのタレとバターで3杯飯なのだ

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干しナスは日野、八王子の農家で秋に作るもの。甘味があり、これだけでも炒め煮にして美味。また甘辛く煮たものをすし飯に混ぜてもうまい

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エビジャコ【アムールエビジャコ】は素揚げがいちばんうまい

 夕食はサラガイの刺身、エビジャコの素揚げ、メカジキのソテー、湯豆腐、干しナス・ヒジキ・ニンジン・油揚げの炒め煮、セロリとトマト。酒は「浦霞純米酒」。

 テレビ東京の旅番組を見ていると船橋の「玉川」という料亭が出ていた。そこにアカザエビが出ていて、それがいかにも地もの、もしくは国産もののように扱われている。これが、どう見てもニュージーランドなどから輸入された南アカザエビである。出ていたタレント【初めて見る】がアカザエビの刺身を食べて「初めて食べました」なんて言っているのが愚かしい。さぞやまずいだろうな。
 9時半からはトールキンの『指輪物語』の映画。学生時代にトールキンのブームがあり。当然『指輪物語』を読んでいる。本棚には当時買ったものがあるのだが、家族は映画には夢中だが原作には見向きもしない。
 画像の整理に疲れ果てて時刻は11時半過ぎ。当然ダウン。


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