お魚三昧日記: 2008年10月アーカイブ

 翌16日は久しぶりに午前6時過ぎまで眠る。
 旅館で朝食というのもめったにないこと。
 そのまま石見銀山までクルマで。

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石見銀山の観光客はどれくらいいるのだろう。落としていくお金は年々少なくなっているという

 海岸から銀山までの距離を知る。
 浜田市で浜田水産事務所、浜田市と会議。
 昼食を挟んで、午後は浜田に水産会社を見学する。
 夕方、島根水産技術センター。

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島根水産技術センターには未利用の魚を教わりにいくはずだった。でもこの光景に出くわすと正常な気分でいられない

 漁業生産部長の由木さんとお話しするはずが、底曳網のゴミ(不要なもの)の整理をしているのに出くわし、仕事を完全に忘れる。
 夜、浜田市の有志と酒を飲む。

 翌17日は浜田港の朝競りを見て、「めさまし」で朝ご飯。

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定置網の水揚げを見ていたら思わぬ人に再会した。さてその人の名は?

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浜田魚市場前の魚商マーケット(通称)は日本でもっともいい魚が見つかるところ

 魚商マーケット(ここは本当に素晴らしい)で無闇やたらに魚を買う。
●注/島根県の水産物を買うことも仕事であるような気がする。自由に買えなくなってきている。島根の水産振興が頭から離れない。
 そして松江に向かう。
 松江『大鯛寿司』で30分間食事。
 午後から水産課の会議。
 この会議に悪戦苦闘する。
 真剣勝負を挑んでいるのだけど、県職員の方達、柳のように受け流していく。
 夕方、岡山へ向かう。
 大阪を目差すか、倉敷の武内家を目差すか悩んだが、それ以前にボクに体力が残っていない。
 疲れ果てて岡山駅前ユニバーサルホテルに向かう。
 ここで名前にだまされたことに気づく。
 このホテル、駅から歩くと10以上かかる。
 疲れているのでこんなことに腹が立ってならない。
 少しホテル周辺を歩くが、めぼしい店がない。
 ローソンで水と食物を買い、ホテルに帰りダウン。

 翌18日早朝に岡山中央市場にタクシーで向かう。
 ここで大きな誤算。
 そんなに遠くないと思っていたら、なんと料金が2300円なり。

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ヒラ、ままかり(サッパ)、サルボウ、ぎざみ(キュウセン)、あみ(アキアミ)、マアナゴ、ヨシエビ、あしあか(クマエビ)、ガザミ、がしら(目張とも。カサゴ)など岡山県人が好むさかな大集合

 仲卸を見て県水の合地さんなどと島根の水産物の話をする。
 朝食は関連棟。
 バスで岡山市内に向かい。
 正午まで岡山の魚をデパートなどで見て、のぞみで東京に帰る。

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岡山市内のデパート魚売場。サワラ、げた(アカシタビラメ)、アキアミ、ぎざみ(キュウセン)、ヨシエビなど地物が並んでいる

 そう言えば、新幹線ホームのいちばん後ろに、「のぞみ500型(形かな?)」は1号車の端のドアは開きません」なんてことを書いている。
 ボクのような鉄道に詳しくない人間には意味不明。
 だいたい岡山のバスの停留所に路線図がないことも含めて、岡山市、岡山駅は旅人に親切ではない。
 帰宅は午後5時。
 夜9時過ぎにはダウンしたいな、と思ったらハードディスクが一台壊れる。
 それからの過酷な時間のことは書くこと差し控える。

 最後に今回の旅までに、いろいろご教授頂いた方に感謝。
 マリンフーズの方達。
 またマルハニチロホールディングの山口さん、『ひめこカンパニー』の山下社長、おふたりのアドバイスがなければ、今回の旅の主目的に触れることも出来なかったと思う。
 深く深く感謝いたします。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 水産物アドバイザーとして島根に通い始めて、そろそろ8か月になろうとしている。
 地方の水産物を売れるように、また水産業を活性化さるためには「なにかをしなくてはいけない」、でも「行政もJFも漁業者も水産関連の業者も限界がある」という状況にいる。
 そんな課題を持っての旅は、そんなに楽しいものではないというのを今回改めて感じたところ。

 さて、14日早朝に鳥取県鳥取市にいなくてはいけない。
 それでいろいろ交通機関を調べてみると、連休の移動日と、格安な交通機関を求める傾向からバスは無理。
 また深刻な高所恐怖症を抱える身にはできれば飛行機は使いたくない。
 結論として、13日の早朝に我が家を出て、新幹線利用で鳥取を目差す。
 そこに問題があって、12日の深夜においてまだやるべき仕事を済ませていないのだ。
 仕方なく、早朝3時に起きて、やり遂げたのが6時過ぎ。
 そこから最終的に旅の支度を点検してから、こっそりと家を出る。

 朝方ののぞみは空いている。
 姫路着が10時59分。
 2時間弱市内を無駄歩きする。

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姫路と言ったら「姫路城」だけど街の方だって、とても楽しいのだ

 それから「特急はくと」で鳥取県智頭町に。
 津山にすべきか智頭町にすべきか悩んだ末に、選んだのだが、思った以上に発見はなかった。

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ボクの姉から上の世代の映画が多いのだけど、なんとなく総てなじみ深い気がする

 敢えて思わぬ拾いものだったのが、『西河克己映画記念館』。
 それから鳥取市へ。
 『たくみ』で買い物をしたり、軽く酒を飲んだりして、余計に市内の衰退振りを知る。

 翌日14日は浜勝商店の十九百さん、鳥取市議の児山良さんに案内をしていただき湖山池を見て回り、大黒さんと賀露港、「かろいち」を見学。

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湖山池の石がまを見る

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地物が多い、そして安い、農産物も売っている。いい市場だと思うねー

 そこから境港へ。
 途中、道の駅『赤崎』、米子市の『ふれあい村アスパル』に立ち寄る。
 米子市でヤマトシジミさんに合流して、境港には午後4時過ぎに到着。
 ここで水産庁の上田勝彦さんを交えて会議。
 この上田さんとの出会いは我ながら、衝撃的。
 詳しくは後ほどにして、「後でじわじわ効いてくるウエカツ水産」と銘記しておく。
●ウエカツ水産総本舗
http://ueka2007.naturum.ne.jp/
 夕食はウエカツ水産の上田さん案内で市内「美佐」にて「紅がに料理」
 「紅がに(ベニズワイガニ)」尽くしなんだけど、ズワイを超えそうなうまさにちょっとたじろぐ。

 翌15日は午前中境港魚市場、仲卸市場を見てから、松江市に。

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境港でのベニズワイの水揚げ

 松江市の方と簡単な会議。
 午後、JFしまね『松江魚市場』で会議。
 そのまま大田に向かう。
 和江港にて島根県小型機船漁業協議会会長吉田敬治さん他と会議、夕競りを見る。

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夕方の競りがいかに大変であるかを知る

 ここで日本の漁業が抱える様々な問題点を改めて思い知る。
 大田市内で一泊。
 夕食で「へか焼き」などを食べる。
 もしもここで食べた「へか焼き」がいろいろ試行錯誤の結果生まれたものなら大失敗であると思う。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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