お魚三昧日記: 2006年5月アーカイブ

 慌ただしく出汁を取り、みそ汁を作り終わると7時過ぎ。タチウオのムニエルを焼き、トマトのスクランブルエッグを作る。
 朝食はタチウオのムニエル、トマトのスクランブルエッグ、もずく酢、具だくさんみそ汁、ご飯。

 市場には8時半に到着。やはりこのところ刺激的な出合いがない。
『市場寿司 たか』でギンザケの握りを撮影する。宮城県石巻の養殖ギンザケ、うま〜い!
 お茶を飲みながら、たかさんと寿司屋のあり方の話をする。いろんな形式の寿司屋があり、また大きく差が付く客単価。

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 八百屋をのぞくと小梅が並んでいた。小梅の産地は静岡県や山梨県が多く。また早く塩漬けしただけでも旨いので重宝である。

 帰宅は10時前、大急ぎで画像の整理。これが一次整理。ギンザケの握りだけで60枚は撮影。結局保存は10枚くらいなんだから効率悪いブレッソンにはなれないのだ。
 お茶の水に出かけて、午後9時まで。帰宅は10時過ぎ。翌1時まで画像の保存をする。

 1時を回って新聞を見ていると岡田真澄の死を知る。そう言えば仕事で岡田真澄と今村昌平の話をしていて、どうも逝去をめぐる立ち話だったらしい? 岡田真澄というと日活の映画では子供心に不気味な「外人」に見えた。若い頃は見た目からして明らかに「外人」であり、耳が動く兄のE.H.エリックの弟であることから勝手にアメリカ人だと思っていた。考えてみると子供の頃、「外人」というと=アメリカ人であった。変な外人E.H.エリック、日本語が日本人よりうまいロイ・ジェームズ、懐かしいな。岡田真澄から話がそれてしまったけど、大好きだったNHKの「若い季節」には出ていたと思うが子供には縁のない俳優さんだった。でも享年70歳は若すぎる。


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 起きると、すでに6時半を回っている。なぜか日々疲れがたまってしまって、やることなすこと裏目という状況である。何しろ未処理の画像がそろそろ4ギガにのぼる。この8割を捨ててしまうという簡単な作業が出来ない。

 最近、子を持つ身として現小泉政権のやっていることから大きなストレスが感じられる。あまりに急性な右傾化、しかも東京で暮らしていると公然と軍国主義的な政策をとっている都庁の役人の残忍な顔にも困惑する。なぜ日本人は戦争が好きなのか?(自民党よりも民主党の方が軍国主義化に熱心なのは不思議で仕方ない。これは小沢代表になったためだろうか? または旧社会党というのはもともと戦争賛美の集団だったのだろうか?)
 そして明らかに無謀な六ヶ所村、地域の人々を苦しめている長崎新幹線(これを推進する人のあまりのアナクロニズム、また人に対しての残酷さに呆れる)。人の子としてこのような愚かなことをやめさせられないかと思うだけで余計に疲れが重く感じられる。

 朝食は家人が作る。余力無しの状況。
 8時半から9時半まで市場。このところまったく市場が停滞しており、そろそろ築地か千住に行こうと思う。
 帰宅後、持ち帰ったギンザケの撮影。また雑事。正午過ぎに外出。お茶の水には夜10時過ぎまで。そして帰宅は11時過ぎ。掲示板メールチェック、ブログのコメントなどに返信していると1時近くになる。そのままダウン。


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 金曜日に検査入院からもどって、息つく間もなく岡山県倉敷市児島の貝を撮影(倉敷の武内さんに感謝)。
 土曜日は朝方市場。午後から対馬のウミギク、ハボウキガイなどを撮影(対馬の為田さんに感謝)。撮影画像が料理なども合わせて600枚(3ギガ)。どうしてこんなにたくさん撮影してしまうかというと、それはヘタクソだからなんであるが、土曜日の夕方にはどっと疲れてしまい。
 夕食は貝を贅沢に楽しみながら、酒も飲まないのに11時前に眠くなってダウン。

 日曜は朝方から画像の整理・同定。朝食は典型的な和食。正午過ぎまでで画像の整理を行いとりあえずはバックアップをとる。
 お昼すぎになり運動不足解消のために高尾に登り、様々な生き物を見る。谷を渡りながら美しくなく鳥を見つける。その黒い鳥の名は帰宅してもわからない。オサムシ、ハムシ、オトシブミ。花の移り変わりもめまぐるしい。
 帰宅は4時半。
 夕食を作り、11時過ぎになって疲れ果ててダウン。

 週末に撮影した動物。
岡山県倉敷市児島/オニアサリ、マダラチゴトリガイ、アケガイ、ミルクイ、サルボウガイ、アサリ、トリガイ、キヌタアゲマキ、アカマテガイ、ツメタガイ
対馬/ハボウキガイ、シラオガイ、ウミギク、不明種、ギンタカハマ

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これが5月の高尾で見つけたもののほんの一部


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 昨日のことから。
 朝方6時に起きて画像の整理にかかる。「市場便り」をアップして八王子へ。黒のジャージーに30年前に買ったL.L,ビーンのトートとという出で立ちだが、豊田駅前で知り合いにあったら「これじゃ、電車に乗って雑誌集めている人みたい」といきなり指摘される。
 雨の中、9時半に病院着。受付を済ませて内視鏡のブースに入る。そして目の前に置かれたのが2リットルの下剤。昨日一日検査食、そして朝起きて水を軽く一杯。ここにきて目の前にこれがあるのが、また悲しい気分に思えて涙が出る。これを2時間半で飲み、トイレに行くこと5回。

 1時になって看護師に連れられて4階の病室に。検査するのに1泊するというのが私的には理解できないのだ。案内されて4人部屋に入り、小一時間もすると周りは総てガン患者なのがわかる。そして窓側の二人がうるさいのなんのって。
「10年前に大腸ガンになりまして、そして今回は胃ガンなんですけどね。これは転移ではないようなんです。原発性というやつですかね。それでも胃は3分の1残すことができたんです」
 こんな話聞きたいか「おおばかやろう!」。その大バカ2人に相部屋の住人がもう一人いてこっちはベッドでじっと動かない。

 2時過ぎに点滴をされ、また一階に下りていく。そして今度は注射を一本打たれて内視鏡検査。これが尾籠だがお尻の孔からつっこまれていて、軽い麻酔のようなものを受けているのに痛たいのだ。疲労困憊して部屋に帰り着くと病室ではガンに関する自慢話大会がこんどは一人増えて始まっている。内容を聞きたくないのでテレビカード1000円とイヤホン300円を購入。せっかく山口瞳の『男性自身 傑作選』を持ってきたのに。不愉快極まりない。でも夕方のニュースでは田村高広の逝去を知る。好きな俳優さんなので、まことに寂しいことである。

 夕食は6時。まあ病院食など見たくもないだろうが参考までに。今日一日でこれが唯一腹に納まるのだ。でも彼の第二次世界大戦、そして敗戦ときて多くの人たちの食事はこれ以下だったのだろうな? この頃、どんどん右傾化しているように感じるのは我一人ではないだろう。脳天が麻痺して戦争の恐ろしさを忘れている小泉首相、安倍官房長官(なぜかヒットラーに似ている。コヤツも若いのにやたらに軍国主義的である。よほど戦争が好きなんだろうな)、民主党(もっとリベラルで「民主」的な考えを表に出せよ)、お前らこんな食事を食って歴史を再認識しろ。

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細長い煮魚はキンメダイである。味つけは悪くない。でもこの空白の多さは空しさを助長する

 そしてなぜか消灯は9時。

 翌朝、食事時からまた窓際のバカがガン自慢話を大声でやらかしている。そこに医者が来て「ポリープは3つありました。これを検査して後日診察のときにお知らせします」といって去っていく。そして看護師が来て午後の検査の説明。この病室の看護師(女性である)がやたらに丁寧で親切。これも考えてみると不気味だな。
 10時過ぎてエコー。これはお腹にゼリー状のものをぬりぬり当てて「大きく息を吸って、止めて」と言われて、すぐ終了。そして胃カメラのところに移動。まず小さなコップに入った白い液体を飲む。そして口を「あ〜ん」と開けて注射器でぴゅーっと喉に液体を吹き出す。それを「喉の奥で2〜3分飲み込まないでいてください」。そんなことできないだろう。すると喉がしびれてきて、またまた注射。
 呼ばれて部屋に入るとベッドに横になるように言われて、マウスピースを噛まされる。
「楽にしてくださいね。肩を落として。息を吐いて、吐いて」
 そして胃カメラが入って来るのだがこれが気持ち悪い。吐き気がなんども来て、そのたびに「げー」となる。涙とよだれ、胃液がこみ上げてくる。目の前のモニターにはその胃カメラの画像が見える。これ見たい人と、見たくない人といるだろうな。後者なんだよオレは。ちなみに我が胃には赤いザラザラしたイボイボがあるものの、これは胃のただれであって「ガンではありません」という。

 そして会計で支払、テレビカードの精算(なんと使わなかった時間分お金が返却されるのだ。うれしいな)をして病院を出たのが正午過ぎである。このし払いが26000円。もったいないな「ガンじゃなければ」。外は曇り空。

 胃の活動を鈍くする注射を打っているので1時間ほどは食事をとってはいけないというので八王子駅で駅弁を買って帰宅。一度八王子の大文字とある売店の弁当を食べてみたかったのだ。意外に自宅近くの駅では弁当を買う機会もないわけで、ちょっと期待する。
 さっそく帰宅後、開いた幕の内だが、これが面白くもなんともない。まずいかというとコンビニ弁当と同じようなものだが100円高い。作っているのは「日本レストラン」という会社。これもJRの関連企業だろうか? 作っているのが埼玉でも、八王子で売っているのだから、どこかにご当地らしさを出さないとつまらないんじゃないかな。考えてみると埼玉と八王子には食文化の共通点も多いわけだし。そこにヒントはないのだろうか。逆に言うとコンビニがいかに優れた弁当を提供しているかを再認識するに終わる。

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どこにも悪いところはないが、いいところもない。コンビニ弁当と同じだ

 食後、思った以上に疲れていたようで猛烈な睡魔が押し寄せてきて、家人が敷いてくれていた布団に倒れ込むようにダウン。家人の「岡山から貝がとどいている」と言う電話で目覚める。時計を見ると3時近い。チルドには岡山の武内さんから岡山県倉敷市児島の貝がたくさん。中身を確認してすぐに寿司ネタになりそうなアケボノキヌタとアカマテガイを持って『市場寿司 たか』に向かう。
 午後3時の八王子綜合卸売センター、河辺ハムの店長、琴矢さんなんかがバーベキューの準備をしている。「クルマが邪魔だよ。どかせろよ。酒もってこいよ。一緒にバーベキュー食べようぜ」なんて言う。琴矢さんなんか「おめーガンだったんだってな」なんて、よくも言ってくれるよ。脇ではたかさんがニコニコとそんな二人を眺めているのだ。ちょっと惹かれるが、なんだか熱が出てきて、それどころじゃない。
 アケボノキヌタとアカマテガイの握りを撮影。家人が「卵を買ってきて」というのでビックリ屋に行くとママがまだ野菜の整理をしている。この人、いつ寝るんだろうね?
 帰宅途中で移転した「あずま魚や」でミナミマグロの中トロ1さくを買う。
 帰宅したらまた眠くなってうたた寝。


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 早朝、6時出発。8時を過ぎたあたりから雨が降り始めて、木更津に着いたときは本降りとなっていた。見上げるほどのイタドリ、雑草、そして植えられたばかりの稲、小櫃川西岸は一面の浅黄色である。そこに無常に降る冷たい雨。それでもたくさんの参加者を集めて小櫃川での生き物取りは始まった。主催の里海の会の方々、講師の工藤孝浩さん、駒井智幸さんのレクチャーを受けていざ小櫃川へ。
 今回の集まりは小櫃川、また河口の盤州干潟で見つけられる限りの生き物を捕まえてみよう、というもの。いったいどんな生き物が干潟に生きているのか、それは取ってみなくてはわからないだろう? というあまりに短絡的なそして子供っぽい作戦なのだが、ぼうずコンニャクはこの単純さにワクワクする。しかも駒井さん、工藤さんという甲殻類、魚類のプロとともになのがなんとも得難い体験ではないか!
 ときにパチパチと雨が雨具をたたくほど。しかも寒い。それでも水辺に下りた途端に無数の生き物に出くわし、あとは夢中になった2時間。雨足の強さと寒さから今回初お目見えのビジターハウスにもどる。これは小櫃川源流行きから切り出した間伐材を使いNPO法人盤州里海の会・NPO法人上総わくわくのメンバーが作り上げたもの。
 今回の短い間に捕まえられた生き物は膨大なもの。それを両講師に同定してもらい会は終了する。天気がよければ午後には盤州にも行けたのだが、外は切なく雨が降る。会の後、たっぷり雑談をして帰途に着く。楽しかったな!
 この詳細はまた後日。

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盤州 里海の会へ
http://www.satoumi.net/


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 朝方から画像の整理、整理、保存。また整理の家庭で画像の悪さから広島県倉橋島「日美丸」さんからの二枚貝をまた改めて撮影。そして画像整理、保存。保存が8割方終わって、気が付くと5時なのだ。

 そして夕食を作り始める。東京湾三番瀬のサルボウをゆがいて、貝殻を外し、その湯がいた湯の中でむき身を洗う。そしてこんどは流水の中で身を洗って、甘辛くたく。しょうがたっぷり入れるのがうまい。

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 カナガシラの身に塩をしてあったものを出しておく。グリーンピースご飯を炊き、ギョウジャニンニクを茹でる。太郎に酢みそを作らせる。
 千葉のつづきさんからのホンビノスを剥くがうまくいかない。なんとか剥いて焼く。カナガシラの一塩を一度日本酒にくぐらせて焼きながら、牛タンを塩コショウ、これも焼いて食卓に出す。「海藻畑」(山吉青果食品)を出す。

 夕食はカナガシラの若狭焼き、焼きホンビノス、サルボウの佃煮、ギョウジャニンニクの酢みそ、牛タン、キャベツなど春野菜の漬物風サラダ、海藻畑、ご飯。酒は「白鷹 吟醸ワンカップ」。

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 ホンビノスはやはりうまいとは思えない。つづきさんの家ではどうやって食べているのか? 知りたいな。サルボウの佃煮は『源七』のあんちゃん(生粋の魚屋)にも負けないつもり。また「海藻畑」は面白く、しかもうまい。


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