管理人: 2006年5月アーカイブ

高知の永野廣さん、昌枝さん夫婦がミツカンの黒酢のコマーシャルに出ています。ぼうずコンニャクはなかなかテレビで見られなくて苦労してますが、高知の元気な夫婦を見かけたら永野夫妻です。奥さん美人ですから一見の価値あり。
ミツカンのサイトへ
http://www.mizkan.co.jp/index_2.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 慌ただしく出汁を取り、みそ汁を作り終わると7時過ぎ。タチウオのムニエルを焼き、トマトのスクランブルエッグを作る。
 朝食はタチウオのムニエル、トマトのスクランブルエッグ、もずく酢、具だくさんみそ汁、ご飯。

 市場には8時半に到着。やはりこのところ刺激的な出合いがない。
『市場寿司 たか』でギンザケの握りを撮影する。宮城県石巻の養殖ギンザケ、うま〜い!
 お茶を飲みながら、たかさんと寿司屋のあり方の話をする。いろんな形式の寿司屋があり、また大きく差が付く客単価。

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 八百屋をのぞくと小梅が並んでいた。小梅の産地は静岡県や山梨県が多く。また早く塩漬けしただけでも旨いので重宝である。

 帰宅は10時前、大急ぎで画像の整理。これが一次整理。ギンザケの握りだけで60枚は撮影。結局保存は10枚くらいなんだから効率悪いブレッソンにはなれないのだ。
 お茶の水に出かけて、午後9時まで。帰宅は10時過ぎ。翌1時まで画像の保存をする。

 1時を回って新聞を見ていると岡田真澄の死を知る。そう言えば仕事で岡田真澄と今村昌平の話をしていて、どうも逝去をめぐる立ち話だったらしい? 岡田真澄というと日活の映画では子供心に不気味な「外人」に見えた。若い頃は見た目からして明らかに「外人」であり、耳が動く兄のE.H.エリックの弟であることから勝手にアメリカ人だと思っていた。考えてみると子供の頃、「外人」というと=アメリカ人であった。変な外人E.H.エリック、日本語が日本人よりうまいロイ・ジェームズ、懐かしいな。岡田真澄から話がそれてしまったけど、大好きだったNHKの「若い季節」には出ていたと思うが子供には縁のない俳優さんだった。でも享年70歳は若すぎる。


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 尻高鰤さん、相変わらずお元気でしょうか?
「千金丹」というのは薬の名なんですよね。言うなれば「ういろう」のような歴史を持っているんでしょうね。「ういろう」は全国どこでもあって、少しずつ製法が違っている。徳島出身なので、野暮ったく蒸し上げたものが大好きなんですが、名古屋の青柳のも好きですね。「ういろう」はこの多様性が面白い。こんど「ういろう図鑑」作ろうかな。話がそれすぎですね。ネットで調べると佐野老舗さんの「千金丹」はいいお値段のようです。城田屋さんのが庶民の素朴な味わいだとしたらどんな味なんでしょうね。明治神宮うんぬんというのは聞いていて非常に不愉快千万ですが食べてみたい気もしますね。秦野には和歌山県雑賀崎「はまかぜ通信」の寺井さんからの魚貝類を握る「江戸っ子」という宅配寿司もあるのでもう一度行くつもりです。今度佐野老舗の「千金丹」にも挑戦してみます。

 閑話休題。
 さて、考えてみると去年からあまりに慌ただしく築地にも行ってませんね。千住にも行っていないし。尻高鰤さんを訪ねていくといいことあるまな。例えば、「ヤマ食」の莫久来のようなおいしい物があるとか、それならすぐ行きますけどね。
 また、そろそろシーフードショーの時期ですね。今年もご一緒しましょう。またどなたかぼうずコンニャクを案内してくれる方いませんかね? 多少、企業ピーアールのお手伝いもしますので案内人大募集です。

秦野「江戸っ子」
http://www9.plala.or.jp/umaiedokko/newpage4profile.html
和歌山県雑賀崎「はまかぜ通信」
http://www1.odn.ne.jp/~cdz95680/


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源七のトリガイ

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 八王子魚市場内、源七に着いた途端目に飛び込んできたのが見事なトリガイ。食べたいなと源七の若だんなの方を見る。しかしうまそうなトリガイ、ついつい手が伸びるだろう?
 きっとそんなの見え見えなんだろうな、近寄っただけで若だんなが
「これ1個150円はするかな」
 こ、これは独り言ではない。警戒線のひとつである。でも小さいのならいいかなと思った途端に、あんちゃんが「金払えよ」とにらむ。買ってもいいんだけど、これがあるとついつい酒が欲しくなる。毎日酒を飲める体調でもなく、寂しく諦める。あんちゃん、もっと優しくなろうね。

 トリガイは貝殻から取り出す、そして大きいのは開き、小さいのはワタをきれいに取り、そして軽く湯がく。そして最後にそーっと水分をきる。その間、いかに足の部分に触らないか、当然こすらないか、とこの作業が繊細なのだ。これはトリガイの黒い表皮が非常にもろく、軽くこするだけではげてしまう。しかも値段が「いかに黒いか」できまるため貝の町船橋っ子の若だんなをしていつになく真剣にさせているのだ。でも1個くらいいいんじゃないかな。

 江戸前のトリガイは今が旬、そしてもうすぐ終了。

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市場魚貝類図鑑トリガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/zarugai/torigai.html


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 起きると、すでに6時半を回っている。なぜか日々疲れがたまってしまって、やることなすこと裏目という状況である。何しろ未処理の画像がそろそろ4ギガにのぼる。この8割を捨ててしまうという簡単な作業が出来ない。

 最近、子を持つ身として現小泉政権のやっていることから大きなストレスが感じられる。あまりに急性な右傾化、しかも東京で暮らしていると公然と軍国主義的な政策をとっている都庁の役人の残忍な顔にも困惑する。なぜ日本人は戦争が好きなのか?(自民党よりも民主党の方が軍国主義化に熱心なのは不思議で仕方ない。これは小沢代表になったためだろうか? または旧社会党というのはもともと戦争賛美の集団だったのだろうか?)
 そして明らかに無謀な六ヶ所村、地域の人々を苦しめている長崎新幹線(これを推進する人のあまりのアナクロニズム、また人に対しての残酷さに呆れる)。人の子としてこのような愚かなことをやめさせられないかと思うだけで余計に疲れが重く感じられる。

 朝食は家人が作る。余力無しの状況。
 8時半から9時半まで市場。このところまったく市場が停滞しており、そろそろ築地か千住に行こうと思う。
 帰宅後、持ち帰ったギンザケの撮影。また雑事。正午過ぎに外出。お茶の水には夜10時過ぎまで。そして帰宅は11時過ぎ。掲示板メールチェック、ブログのコメントなどに返信していると1時近くになる。そのままダウン。


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 岐阜県にある「ヤマ食」の莫久来といえば今や珍味では横綱クラス。ちょっと気の利いた居酒屋には必ずと言っていいほど置いてあって、日本酒好きを気取るヤカラが「一四代」や「田酒」あたりと合わせて注文するとしたら「いかにも」といった光景となる。
 この「いかにも」がいい年をしたオヤジには耐え難いものなのだけれど、マボヤとこのわた(マナマコの腸の塩辛)との取り合わせの妙には脱帽せざる終えないのだ。驚くことにはこのわた、マボヤともに渋みと苦みのなかに旨味と甘味が混沌とあるわけだけれど、その四方からくる味わいが少しずつ、当たり前だけど違っている。でもこれを合わせて、そのバラバラの味覚がすーっと良い方に変化するなどダレが知るものか。しかし「ヤマ食」は偉い。
 この莫久来の瓶詰めは八王子の食材屋にもあって、なんどか買ってしまっているが1びん3000円近くする高級品。しかも業務用だから量的にも持てあますほどである。
 じゃあ、マボヤもこのわたもすぐ手に入るものなんだから自分で楽しむ分は自家製するべし、と我が家ではマボヤ一個分をそのつど作っている。本来合わせて熟成とかプロならではの技があるのかも知れないが、この簡便な肴がなんともうまい。
 そして久しぶりにマボヤを一個買い、今回は広島県倉橋島の「日美丸」さんにいただいた、このこ(マナマコの卵巣の塩辛)を合わせてみた。酒は静岡県島田市の銘酒「おんな泣かせ」である。このわたで作るものと比べると複雑で濃厚な旨味は感じられないが、その分あっさりとして上品である。また甘く感じるのはコハク酸由来だろうか、まろみがある。このところ久しく酒がうまいとは感じなかったのが、これで飲(や)る酒は甘露であった。
「日美丸」さんの瀬戸内海では真っ白なマボヤがとれる、これにこのこを合わせると純粋に瀬戸の味わいが出来そうで、これも羨ましいではないか。

広島県倉橋島「日美丸」へ
http://ww5.enjoy.ne.jp/~kogera0401/


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 古く末広恭雄などの著書に「灯台つぶ=クビレバイ」というのがある。これを信じ込んでしまっていて市場で見る「灯台つぶ」は総てクビレバイだと思いこんでいた。ただ、その余りにも多種多様な形態にすぐに疑問符が浮かんできて産地によって種を判断するようになってくる。
 すると「灯台つぶ」でもっとも入荷量の少ないものがクビレバイであることがわかってくる。クビレバイは日本海から北はオホーツク海にまで。これからすると大武、枝幸のオホーツク海沿岸、また留萌、増毛などの北海道日本海側から山口県までの地域からの入荷でクビレバイ型のものを探すことになる。これがまあめったに来る物ではなく、ここ10年以上見ていても数えるほど。そのなかの典型的なものが島根県産のもの。これなどややのっぽでいながらふくらみが直線的であるクビレバイの特徴がよく出ている。
 これを我が家で焼きつぶにしてみた。「灯台つぶ」にはまつぶ(エゾボラ)のようにテトラミンがなく、そのままサザエの壺焼きのように焼くことができる。また刺身にしても美味である。

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市場魚貝類図鑑のクビレバイへ
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 街歩きをして、魚屋を見つけたら「締め鯖」を買うことにしている。これなら帰宅時間が長くても安心して持ち帰れる。そして江東区三好であるが、季節は初夏。下町の雰囲気のいい魚屋を見つけて「締め鯖(関西での生ずし)」でも買って帰ろうかと思い立ち、これまた気さくなオヤジさんに声をかけようとして……、「マサバのいちばん悪い時期」であるのを思い出した。それで「酢で締めた鰺はないでしょうか?」と聞くと
「酢鰺ならあるけどね。締め鯖がいいよ」
 これがなかなかいい声だ。
 そんなことを言われても、なおかつ買ってきたのが酢鰺である。
 これがてっきり酢締めの鰺だろうと思ったら、違っていた。酢締めというのは、マアジを三枚に卸して、強い塩をして置き、それを洗い流して酢をくぐらせる。もしくは一定時間酢に漬けたもの。でも10枚500円の酢鰺はまったくそんなものではなく、どっぷりと酢に漬け込み、骨まで軟らかくしてある。酢締めの鰺が生ものだとしたら、こちらは保存性のある加工食品といった感がある。
 この酢鰺であるがとにかく軟らかい、薄皮をひっぺかして血合い骨もそのままで舌の上でなんなくつぶれてしまう。そして鰺のうまみのある身と酢の味が口中に広がり、そこに適度な塩気がくる。粉ワサビもたっぷり添えてもらったから。ちょんちょんと乗せて、軽くワンカップを半分だけ。腸のポリープさえ取らなければ3杯はいけたかも、残念至極。
 酢鰺を作っている。食べているという方がいたら教えて欲しいな。我ながら、下町でこんな新たな発見があるなんて思いも寄らなかった。

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●江東区三好にあった魚屋、屋号を聞かないで帰ってきてしまった。また画像を見ても屋号が判明しない。残念である


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ページ削除など

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紅藻類サンゴモ科カニノテを削除
タラ目ソコダラ科オニヒゲのページを作成

掲載種 1765


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 海藻でも紅藻類テングサ科とイギス科のものは煮とかしてさますとゼリー状に(寒天として)固まる。その海藻を豆腐のように固めたものが日本各地で食べられてる。日本海の「えご」、瀬戸内海の「おご」、形は変わるが福岡県、山口県での「おきゅうと」などもそのたぐいである。
 それぞれ原料となる海藻をかえて、その土地度地の味わいを作り出していて魅力的であるが、福岡県博多の「おきゅうと」はエゴノリとイギスである。2種類の海藻を煮とかして、薄く小判状に広げる。ちなみに関東の市場にもよく「おきゅうと」は入荷してくるがほとんどが山口県下関で作られたもの。明らかにあるていど機械化されたもので形はコンニャクのような方形である。たぶん小判状に広げるのは機械ではできない技なのではないだろうか? 厚みも表面の形状もまちまちで、これが食感をよくしているようだし、また海藻の風味も生きている。
 食べるときには、これをひも状にとんとんと切り、醤油か酢醤油、好みで辛子などを添えて食べる。薬味もネギ、かつお節、ごまなどを使う。博多ではこれを朝食に食べるというから、東京での納豆と同様の存在だろうか? 我が家でも博多に習い、朝食に食べるのだが、夏の朝方から、もううだるような暑さの日に冷たーく冷やした「おきゅうと」に酢醤油、たっぷりの辛子(ネギは入れたり入れなかったり)でご飯とともにかき込むのは、なんど食べても「納得のいかない味わい」なのにやめられない。どうも「うまい」という思いは予想を遙かに超えて複雑なんだな。
 さて、この小判状の「おきゅうと」がなかなか東京では手に入らない。デパートなどで売っていたら必ず買って帰ってくるし、昔は博多の友人に面倒をかけて送ってもらったりしていた。そんな「おきゅうと」がなんと八王子綜合卸売センター「伸優」にあったのだ。全国を歩き回っていろんなうまいもんを探している店長が「探してきました」といって1パックくれたのがいい味わいだ。これが「井上おきうと店」のもの。パッケージもあか抜けない素朴なもので、味がいい。今時、パッケージにばかり凝り、味が今イチのものが多い中、まことに「井上おきうと店」は偉い。
 ついでに「おきゅうと」はうまいし、身体にもいいんである。東京のスーパーでも小売店でもなんでもいいからもっとふんだんに取り扱ってくれるとうれしいな。

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井上おきうと店 福岡県福岡市博多区吉塚1丁目4-1


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 22日のこと八王子総合卸売協同組合『やまぎし』をのぞいたらトウジンが置いてあった。産地を聞くと三陸だという。すると生息地からトウジンではないということになる。それでパッチを探して持ち帰っても荷主である『マルヒロ』に住所が明記されていない。三陸では何がなんだかわからない。この『マルヒロ』さん、どこに荷主なんでしょうね?
 そして詳しい産地がわからないまま魚の方を検索したら、トウジンではなくオニヒゲであるのが判明した。どうも三陸では減少しているマダラに変わる漁業対象として注目しているようだ。
 まあとにかくこのオニヒゲ(箱には「ツクシ」と書かれていた)、いったいどこから来たの?

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清澄白河無駄歩き

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 いろいろ手に付かず、やる気も失せて、ぼんやりした日々を過ごしている。それでも食うために仕事はしないわけにはゆかぬのが大人の悲しいところ。慌ただしく事務的な時間をやり過ごし、薄曇りの神田神保町古本街に出る。懐具合が寂しくて古本屋を流して歩くわけにもいかないし、なすすべもなく帰途について地下鉄神保町駅で160円の切符を買う。大手町で乗り替えて東京駅、始発の中央線で帰宅するつもりが、宮城谷昌光『香乱記』から視線を上げると大手町を過ぎてしまっている。そのまま隅田川の下へもぐり込んで清澄白河駅。地上に出ると清澄橋通り(これは後からわかったこと)。広くまっすぐな通りにぽんと投げ飛ばされて、はっきり言って初っぱなから迷子になってしまっている。

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大通りで見つけた製餡所

 とにかくこの無機質な通りを歩く。歩いている内に「赤札堂」を右に見て、行く先には橋らしきものが見える。ここで地図を見つけて、どうも小名木川(これは江戸時代に造った運河なのだ)を超える橋であるようだ。すると北に歩いているわけで、橋を渡ると「高橋商店街」が右手にある。ここは前回歩いているので、道をもどる。

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 通りをもどり右に「江戸深川資料館」の文字。その通りを歩いて右手に「椎茸入りあさり佃煮 魚保」という暖簾を見つける。あさりの佃煮でも買ってみようかと店内をのぞくが無人。そのまま通りを東に「三好一丁目7」という和数字とローマ数字まぜこぜのプレートを見つける。これは「丁目」は和数字で、「番地」はローマ数字で。という取り決めがあったのだろうか?

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 そして左に「浄土宗 霊巖寺」、右に「出世不動」。「出世」とはあまりに無縁ゆえに、お詣りでもしようかと思ったがどうせ手遅れなのでやめる。また霊巖(島)という地名があったように記憶するが、ここの元の地名も調べると面白そうだ。

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 この通り、左右に続く商店のほとんどが締まっている。これは定休日なのだろうか? それとも時代の流れに付いていけずに閉店してしまったのだろうか? ふと脇道の奥に魚屋を見つけて「酢鰺10枚500円」を買う。タイル張りの店内を見るにかなり古そうな店舗である。かたわらで警戒している黒猫を撮影して商店街にもどる。

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「深川江戸資料館」は5時過ぎで閉館している。これでは仕事帰りにちょいと立ち寄るわけにも行かない。役所が運営していると利用者の利便をぜんぜん考えなくなるのはどうしてだろう。小さな豆腐屋、クリーニング店の建物は戦後すぐのものではないか? そして惣菜屋。広い通りに出て左に曲がるといったいどこを歩いているのかさっぱりわからなくなる。

 曲がって曲がって空きっ腹で見つけたのが「ことぶき本店」。外見のいかにも古めいて、また白く晒された暖簾に味がある。その暖簾に「洋食と中華」とある。この「洋食と中華」の形態は下町を歩いているとよく見かけるもの。これなど大衆食堂の一形態として何時の時代に出来上がったものだろう。大衆食堂の始まりは大正時代に開業した「須田町食堂」なのである。そこで出されたものは洋食、中華混合のメニューであるとしたら、この「ことぶき本店」も由緒正しい大衆食堂の生き残りともいえそうだ。ここでチキンカツライス700円で夕食。

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 また深川江戸資料館の通りにもどり、来るときには気が付かなかった凄まじく時代錯誤的な呉服店を発見。

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 また北に続く路地に「中通り会」のネオンがともる。そのまま北にすすむと右に天ぷらの持ち帰りの店、大繁盛の肉屋、左に魚屋、八百屋と続く。夕ご飯を食べたばかりなのに急にコロッケが食べたくなって肉屋の人だかりにとりつこうとするが、あえなく敗退。

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 とぼとぼと迷いに迷って半蔵門線清澄白河に下りて無駄歩きは終了する。


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 金曜日に検査入院からもどって、息つく間もなく岡山県倉敷市児島の貝を撮影(倉敷の武内さんに感謝)。
 土曜日は朝方市場。午後から対馬のウミギク、ハボウキガイなどを撮影(対馬の為田さんに感謝)。撮影画像が料理なども合わせて600枚(3ギガ)。どうしてこんなにたくさん撮影してしまうかというと、それはヘタクソだからなんであるが、土曜日の夕方にはどっと疲れてしまい。
 夕食は貝を贅沢に楽しみながら、酒も飲まないのに11時前に眠くなってダウン。

 日曜は朝方から画像の整理・同定。朝食は典型的な和食。正午過ぎまでで画像の整理を行いとりあえずはバックアップをとる。
 お昼すぎになり運動不足解消のために高尾に登り、様々な生き物を見る。谷を渡りながら美しくなく鳥を見つける。その黒い鳥の名は帰宅してもわからない。オサムシ、ハムシ、オトシブミ。花の移り変わりもめまぐるしい。
 帰宅は4時半。
 夕食を作り、11時過ぎになって疲れ果ててダウン。

 週末に撮影した動物。
岡山県倉敷市児島/オニアサリ、マダラチゴトリガイ、アケガイ、ミルクイ、サルボウガイ、アサリ、トリガイ、キヌタアゲマキ、アカマテガイ、ツメタガイ
対馬/ハボウキガイ、シラオガイ、ウミギク、不明種、ギンタカハマ

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これが5月の高尾で見つけたもののほんの一部


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尻高はバテイラだ

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「困ったなぁ。突き出し(居酒屋で最初に出てくる簡単なつまみ)が見つからないよ。昔ぁーこれも突き出し使えたんだけどな」と顔なじみの居酒屋の店主が一分刈りの頭をなでなでぼやいている。目の前にあるのがバテイラである。このときの値段が1キロあたり2800円だ(当日の相場からしたらかなり格安。当日のアサリの値段がキロ/800円)。これを100グラム280円として1個14グラム、大きいと18グラムあるとすると「(突き出しには)3個は欲しいね」で50グラム、原価140円見当になる。「なあんだ料理に使う酒や醤油はほとんど材料費に加えなくてもいいくらいだから安いもんじゃない」といった意味のことを言うと「冗談じゃないよ。うちは突き出しサービスだよ。これじゃ元取るにしても最低350円はもらわなきゃダメだろ。この不況でダメダメ」。ちなみにこれを4〜5個で1品料理に使うとして80グラムだとする。すると原価235円となる。普通定価3倍として700円になるわけだが大衆居酒屋では500円とるのも難しい。そして貝殻ばかりで食べられる部分の少ない嗜好品的な4〜5個の「尻高」にそんなお金を払うオヤジがいるんだろうか? こんなことをあれこれ考えてみるとバテイラの値段、もしくは現在の市場での位置がわかるのではないだろうか。
 さてバテイラは青森県以南の太平洋側の磯や浅い岩礁地帯に棲息している。関東の市場では「尻高(しったか)」と呼ばれる。これは貝殻がやや高い、もしくは長いという意味合いを持っている。でももっと細長く高い貝はあるわけで、それでも「高」がつくのは、このバテイラが棲息する磯で同じように利用できる巻き貝のなかでは「比べて高い」と言う意味合いだと思えばいい。じっさいに磯で貝をあさっていると岩に付いている貝ではバテイラがいちばん背が高い。
 関東の磯でバテイラとともにとれる食用貝はほとんどがニシキウズガイ科。他にはクマノコガイ、クボガイ、ヘソアキクボガイ、コシダカガンガラ、スガイ(これだけがサザエの仲間)などがある。なかで漁獲されて市場で流通しているのはヘソアキクボガイ、クボガイを含めて3種となる。これを日本海、もしくは全国にまで広げて考えるとバテイラと同じように高値で取り引きされるオオコシダカガンガラ、とクマノコガイが加わる。また市場で「尻高」と呼ばれているのはバテイラとオオコシダカガンガラの2種になってしまっている。これら磯の小さな巻き貝が全国から市場に集まり流通するようになったのも最近のことだと思われる。とすると関東の市場での「尻高」は本来バテイラ一種を差す言葉であったはずで、これなど調べてみたい事柄である。

 さて冒頭を受けて、なぜにこのように価格が上がってきたのかというと、生息地である磯場を次から次にコンクリートで固めてしまったために生息数が激減したためだ。乱開発、乱獲のために本来食用とされてきたアワビ、サザエが少なくなり増殖事業が行われるようになった。とれなくなったこれら主役に加わったのがバテイラだろう。これもとれなくなってクボガイ、ヘソアキクボガイ、クマノコガイまで加わり、これまた減少。いまではこれら磯物と呼ばれていた巻き貝を海外から輸入するまでの危機的状況に陥っている。実際に20年以上通っている千葉県外房でみると、乱開発の元凶のひとつが港の整備である。これによって多くの磯場がなくなってしまった。当然、ニシキウズガイ科の巻き貝だけでなくメジナ、カサゴなどの魚、海藻、総てが減少してきている。しかも漁師の高齢化と相まって港に繋留する船の数も減ってきているのだ。こんな皮肉な顛末をコンクリートが大好きな政治家や役人は想像していたんだろうか?

 閑話休題。寄り道しすぎてしまった。
 さて、バテイラは酒、しょうゆで煮る。または酒、水、塩で酒蒸しにしてもうまいものだ。楊枝でくるんと身を取りだし口にいれると、まず磯の香りが口中に広がり、ワタの苦みと身(足)の甘味が一度期に押し寄せてくる。ただ1個でほんの一口にもあたらない小さなものなのでその味わいのときは短い。この短いときを楽しむのが「尻高」の醍醐味なんだろう。
●文中の値段は卸値

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「千葉県外房産じゃないの」と仲買は言う

2種類の「尻高(しったか)」
市場魚貝類図鑑のバテイラへ
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市場魚貝類図鑑のオオコシダカガンガラへ
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 昨日のことから。
 朝方6時に起きて画像の整理にかかる。「市場便り」をアップして八王子へ。黒のジャージーに30年前に買ったL.L,ビーンのトートとという出で立ちだが、豊田駅前で知り合いにあったら「これじゃ、電車に乗って雑誌集めている人みたい」といきなり指摘される。
 雨の中、9時半に病院着。受付を済ませて内視鏡のブースに入る。そして目の前に置かれたのが2リットルの下剤。昨日一日検査食、そして朝起きて水を軽く一杯。ここにきて目の前にこれがあるのが、また悲しい気分に思えて涙が出る。これを2時間半で飲み、トイレに行くこと5回。

 1時になって看護師に連れられて4階の病室に。検査するのに1泊するというのが私的には理解できないのだ。案内されて4人部屋に入り、小一時間もすると周りは総てガン患者なのがわかる。そして窓側の二人がうるさいのなんのって。
「10年前に大腸ガンになりまして、そして今回は胃ガンなんですけどね。これは転移ではないようなんです。原発性というやつですかね。それでも胃は3分の1残すことができたんです」
 こんな話聞きたいか「おおばかやろう!」。その大バカ2人に相部屋の住人がもう一人いてこっちはベッドでじっと動かない。

 2時過ぎに点滴をされ、また一階に下りていく。そして今度は注射を一本打たれて内視鏡検査。これが尾籠だがお尻の孔からつっこまれていて、軽い麻酔のようなものを受けているのに痛たいのだ。疲労困憊して部屋に帰り着くと病室ではガンに関する自慢話大会がこんどは一人増えて始まっている。内容を聞きたくないのでテレビカード1000円とイヤホン300円を購入。せっかく山口瞳の『男性自身 傑作選』を持ってきたのに。不愉快極まりない。でも夕方のニュースでは田村高広の逝去を知る。好きな俳優さんなので、まことに寂しいことである。

 夕食は6時。まあ病院食など見たくもないだろうが参考までに。今日一日でこれが唯一腹に納まるのだ。でも彼の第二次世界大戦、そして敗戦ときて多くの人たちの食事はこれ以下だったのだろうな? この頃、どんどん右傾化しているように感じるのは我一人ではないだろう。脳天が麻痺して戦争の恐ろしさを忘れている小泉首相、安倍官房長官(なぜかヒットラーに似ている。コヤツも若いのにやたらに軍国主義的である。よほど戦争が好きなんだろうな)、民主党(もっとリベラルで「民主」的な考えを表に出せよ)、お前らこんな食事を食って歴史を再認識しろ。

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細長い煮魚はキンメダイである。味つけは悪くない。でもこの空白の多さは空しさを助長する

 そしてなぜか消灯は9時。

 翌朝、食事時からまた窓際のバカがガン自慢話を大声でやらかしている。そこに医者が来て「ポリープは3つありました。これを検査して後日診察のときにお知らせします」といって去っていく。そして看護師が来て午後の検査の説明。この病室の看護師(女性である)がやたらに丁寧で親切。これも考えてみると不気味だな。
 10時過ぎてエコー。これはお腹にゼリー状のものをぬりぬり当てて「大きく息を吸って、止めて」と言われて、すぐ終了。そして胃カメラのところに移動。まず小さなコップに入った白い液体を飲む。そして口を「あ〜ん」と開けて注射器でぴゅーっと喉に液体を吹き出す。それを「喉の奥で2〜3分飲み込まないでいてください」。そんなことできないだろう。すると喉がしびれてきて、またまた注射。
 呼ばれて部屋に入るとベッドに横になるように言われて、マウスピースを噛まされる。
「楽にしてくださいね。肩を落として。息を吐いて、吐いて」
 そして胃カメラが入って来るのだがこれが気持ち悪い。吐き気がなんども来て、そのたびに「げー」となる。涙とよだれ、胃液がこみ上げてくる。目の前のモニターにはその胃カメラの画像が見える。これ見たい人と、見たくない人といるだろうな。後者なんだよオレは。ちなみに我が胃には赤いザラザラしたイボイボがあるものの、これは胃のただれであって「ガンではありません」という。

 そして会計で支払、テレビカードの精算(なんと使わなかった時間分お金が返却されるのだ。うれしいな)をして病院を出たのが正午過ぎである。このし払いが26000円。もったいないな「ガンじゃなければ」。外は曇り空。

 胃の活動を鈍くする注射を打っているので1時間ほどは食事をとってはいけないというので八王子駅で駅弁を買って帰宅。一度八王子の大文字とある売店の弁当を食べてみたかったのだ。意外に自宅近くの駅では弁当を買う機会もないわけで、ちょっと期待する。
 さっそく帰宅後、開いた幕の内だが、これが面白くもなんともない。まずいかというとコンビニ弁当と同じようなものだが100円高い。作っているのは「日本レストラン」という会社。これもJRの関連企業だろうか? 作っているのが埼玉でも、八王子で売っているのだから、どこかにご当地らしさを出さないとつまらないんじゃないかな。考えてみると埼玉と八王子には食文化の共通点も多いわけだし。そこにヒントはないのだろうか。逆に言うとコンビニがいかに優れた弁当を提供しているかを再認識するに終わる。

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どこにも悪いところはないが、いいところもない。コンビニ弁当と同じだ

 食後、思った以上に疲れていたようで猛烈な睡魔が押し寄せてきて、家人が敷いてくれていた布団に倒れ込むようにダウン。家人の「岡山から貝がとどいている」と言う電話で目覚める。時計を見ると3時近い。チルドには岡山の武内さんから岡山県倉敷市児島の貝がたくさん。中身を確認してすぐに寿司ネタになりそうなアケボノキヌタとアカマテガイを持って『市場寿司 たか』に向かう。
 午後3時の八王子綜合卸売センター、河辺ハムの店長、琴矢さんなんかがバーベキューの準備をしている。「クルマが邪魔だよ。どかせろよ。酒もってこいよ。一緒にバーベキュー食べようぜ」なんて言う。琴矢さんなんか「おめーガンだったんだってな」なんて、よくも言ってくれるよ。脇ではたかさんがニコニコとそんな二人を眺めているのだ。ちょっと惹かれるが、なんだか熱が出てきて、それどころじゃない。
 アケボノキヌタとアカマテガイの握りを撮影。家人が「卵を買ってきて」というのでビックリ屋に行くとママがまだ野菜の整理をしている。この人、いつ寝るんだろうね?
 帰宅途中で移転した「あずま魚や」でミナミマグロの中トロ1さくを買う。
 帰宅したらまた眠くなってうたた寝。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 今日から絶食、そして通院。最悪の週後半が始まるのだ。それでも市場を見て回りたいのだから我こそ真の市場好きなんである。
 八王子魚市場、やはり中日だという深閑とした場内。それでもよくみると中日ならではのお買い得商品が並ぶ。北海道産ほっき【ウバガイ 茨城県以北に棲息する大型の二枚貝。産地は北海道太平洋側、青森、福島など。非常に美味なしかも値の安い二枚貝である】がキロ/700円。白みる【ナミガイ 中国韓国、九州から北海道、アメリカ大陸まで広く分布する二枚貝で2キロ以上になる大型の二枚貝。食べるのは長い水管部分で甘味があって美味】がキロ/850円は安すぎる。

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市場魚貝類図鑑のウバガイへ
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市場魚貝類図鑑のナミガイへ
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 特種には静岡県由比から生のサクラエビ【東京湾、相模湾、駿河湾などの深海に棲息。まとまって漁獲されるのは富士川、安倍川、大井川河口、戸田沖。戸田や沼津の深海底引きでも混じるが、サクラエビには厳しい出荷規制があり、蒲原、由比、大井川漁協などが独占的に漁をし出荷している。また禁漁期をもうけるなど資源保護の努力もなされている】。

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市場魚貝類図鑑のサクラエビへ
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『源七』にはでかいアサリがあってこれが東京湾三番瀬のもの。これを見ていると、あんちゃんが「クジラ食ってみろよ」と声をかけてくる。
「明日検査だからダメなんだ」
 しんなりした声で言うと、奥に意地悪で元気いっぱいのおじいさんがふたり。

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「なんだケツからカメラか」
「ありゃ、痛いんだよ」
 八王子の食料品店「小山」さんと『源七』の社長。
「おれも来週、胃カメラなんだけど、腸の方が辛いな飯食えねえからな」
 あんちゃんもいろいろやってるんだな。

 八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』には今年も岩手県宮古の伊藤水産からマテガイ【北海道西南部から九州、朝鮮半島、中国に棲息。干潟が未だに減少しているために年々少なくなっている】。

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市場魚貝類図鑑のマテガイへ
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 明日は入院なので大急ぎで帰宅。腹を空かせてじっとしているのだ。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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海藻の目次へ
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イチメガサのページを作成
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アミジグサのページを作成
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イワヒゲのページを作成
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ハナフノリのページを作成
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トサカノリのページを作成
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オキツノリのページを作成
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ハリガネのページを作成
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カバノリのページを作成
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掲載種 1756
海藻に関してはまだまだわからないことだらけです。海藻全般のこと利用法の情報などお寄せ頂けるととても助かります


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 .市場にもやっと活気が出てきた。なんだか職員も生き生きしている。
『源七』のあんちゃんはアカガイを開いては卵巣の大きさを見ているし、「(東京湾の)トリガイ、今年は少なかったな」なんて言っている。いつの間にか夏近し、といった雰囲気になってしまっている。
 八王子魚市場、入って目に付くのは北海道根室からのエゾバフンウニ【馬糞海胆 福島、山形以北に棲息する。市場には北海道産がいちばん多く、青森、岩手などからも入荷がある。これを剥いたものを市場では「赤」と呼び、「黄」または「白」と呼ばれるキタムラサキウニよりも高い】は1個430円で今年は高い。

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市場魚貝類図鑑のエゾバフンウニへ
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 近海には、日本海山形産のさごち【サワラの小さなもの】、このさごちは八王子の魚屋の総てが持ってきていた。

『源七』には見事なキダイ【やや暖かい海域に棲息する。関東では相模湾などで釣りで漁獲される。産地としては以西底引き網、また日本海の島根県、山口県などでの底引き、延縄など。春から夏にかけてが旬】。これから入荷が増えてくるはずだ。

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市場魚貝類図鑑のキダイへ
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 三河湾から、ながらみ【ダンベイキサゴ 男鹿半島、鹿島灘から九州までの砂地に棲息。塩ゆでにして美味】が来ている。「ながらみも少なくなったね」とはあんちゃん。

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 八王子綜合卸売センターに回って『ケン水産』にもさごし。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には活けの、ほんだがれい【サメガレイの福島、三陸での呼び名。表の表面がザラザラと鮫肌であることから名がきている。白身で脂の多い身質は非常に美味。現代の嗜好にマッチする魚である】。これがキロ/2500円。

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市場魚貝類図鑑のサメガレイへ
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『高野水産』にずらりと並んだ物を挙げるとマアジ、カツオ(値段が下がってきた)、アイナメ、たっぷりのサヨリ、せいご【スズキの30センチ前後】、イサキ、アカカマス【これからが旬。うまそう】、チダイ、マコガレイ(身が分厚くなってきてうまそうだ)、ヒレグロ【福島では黒やなぎ】、カワハギ(産卵期近い)、天然のカンパチ、ヒラメ。活けではケムシカジカ。マボヤ、ウチムラサキ、北海道産アサリ、エゾアワビ。

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 またオホーツク海大武からはBつぶ。このオホーツク産のエゾバイ科エゾボラ属の種名がまったくわからない。アツエゾボラ、マルエゾボラなどに当たるのだろうか? 「スーパーイシカワ」さんと話をしていても身質に何種類かあるとのこと。実際、黄色い(アツエゾボラ)、やや白い(マルエゾボラ)、真っ黒(不明)と3種類。

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 八王子総合卸売協同組合『やまぎし』には大きなコノシロ。キロ/800円は高いが卵が欲しいので購入。広島県倉橋島の「日美丸」さんはコノシロの卵巣を美味だという。それで昨年食べてみたら味がなくてまずいものだった。どうもこれは時期があるのだろうと再度チャレンジ。


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 慌ただしいというよりも落ち着かない日々を暮らしている。木曜日には内視鏡検査で大腸のポリープを切除。金曜日には胃の内視鏡検査を受けなければならない。と言うことは明日からほとんど絶食状況になるのであって、出来ればうまい夕食でも食いたいと思えども家族の反応はいたって冷淡。まったくとりつく暇もない。
 そんな夕方、思いついて八王子小宮の「スーパーイシカワ」まで行ってみる。午後4時過ぎの刺身のケースはすでに満杯状況。奥から石川榮次さんがあと一カ所開いているかななんて出してきたのが真つぶ(エゾボラ)の刺身。これだっ、と真つぶとカツオの刺身を買って、とぼとぼと帰宅。7時近くまで画像の整理にかかる。

 夕食はマサバのいり焼き、カツオと真つぶの刺身。あとはなし。何しろ夕食に家族は不在。いつ帰るともわからない。太郎とふたりで寂しく、そしていい加減な夕食の用意をする。
 マサバのいちばん悪い時期にどうしてマサバなのかと思われるかも知れない。これはマサバの子(卵巣)が欲しかったため。味コンテンツにマサバの卵巣は欠かせない。当然、身にうまみはなく、しかたなく万能料理である「いり焼き」にしたのだ。いり焼きの材料はサバと玉ねぎ。玉ねぎがなかったら白ネギでもいいかというと否である。いり焼きは玉ねぎなくして成り立たない。またマサバの他にサワラ、メダイでもうまい。

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「スーパーイシカワ」の真つぶ(エゾボラ)には貝殻がついている。真つぶの刺身に貝殻がないというのも情けない。これで480円

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カツオの刺身は400円

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いり焼きはご飯にもあうのだ。


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 オオカラフトバイとヒモマキバイは非常に紛らわしい。とても2種を分けて考えられないほどである。だからしてオオカラフトバイと大まかな部分は同じと思っていい。
 オオカラフトバイが根室以北、もしくはやや北にかたよって棲息するのに対して、ヒモマキバイは東北以北に棲息。主に厚岸から噴火湾にかけてが産地。
 形態的には螺肋(貝殻の周りにある浮き出た線)が際だつこと、また貝殻の表面に赤い火焔のような斑紋がでる。

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ヒモマキバイ
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季節の味わいを綴る味コンテンツを再開しました。とりあえず「四季の卵図鑑」から。なかなか忙しくいろんなコンテンツが休業状態にありますが、すべて継続中のつもりです。データベースとしての市場魚貝類図鑑以外にもご注目してください。

味コンテンツ
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/ajicontent/ajicontent.html
4月の魚貝類の卵味わい図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/ajicontent/ran/01/0401.html


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 早朝、6時出発。8時を過ぎたあたりから雨が降り始めて、木更津に着いたときは本降りとなっていた。見上げるほどのイタドリ、雑草、そして植えられたばかりの稲、小櫃川西岸は一面の浅黄色である。そこに無常に降る冷たい雨。それでもたくさんの参加者を集めて小櫃川での生き物取りは始まった。主催の里海の会の方々、講師の工藤孝浩さん、駒井智幸さんのレクチャーを受けていざ小櫃川へ。
 今回の集まりは小櫃川、また河口の盤州干潟で見つけられる限りの生き物を捕まえてみよう、というもの。いったいどんな生き物が干潟に生きているのか、それは取ってみなくてはわからないだろう? というあまりに短絡的なそして子供っぽい作戦なのだが、ぼうずコンニャクはこの単純さにワクワクする。しかも駒井さん、工藤さんという甲殻類、魚類のプロとともになのがなんとも得難い体験ではないか!
 ときにパチパチと雨が雨具をたたくほど。しかも寒い。それでも水辺に下りた途端に無数の生き物に出くわし、あとは夢中になった2時間。雨足の強さと寒さから今回初お目見えのビジターハウスにもどる。これは小櫃川源流行きから切り出した間伐材を使いNPO法人盤州里海の会・NPO法人上総わくわくのメンバーが作り上げたもの。
 今回の短い間に捕まえられた生き物は膨大なもの。それを両講師に同定してもらい会は終了する。天気がよければ午後には盤州にも行けたのだが、外は切なく雨が降る。会の後、たっぷり雑談をして帰途に着く。楽しかったな!
 この詳細はまた後日。

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盤州 里海の会へ
http://www.satoumi.net/


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 ウナギ屋というのは難しい商売だ。買い入れるウナギから、焼き方、タレなど、その味わいを作り出す要素は複雑多様。それだけにウナギ屋にはいるとじっくりその複雑さを味わい鑑みる。しかも値段からかそれだけのうまさを求めてしまう。

 埼玉県川越はウナギでも有名な土地柄、できればうまい蒲焼きを食べたいものだ、と探してみた。もともとガイドブックなど嫌いなたちで店の構えを見て入るのが常套。
 そんなそぞろ歩きで見つけたのが「深井屋」である。店構えもほどほどに抑制された造りで好ましい。ここで午後のひとときを過ごすのもいいだろう。実際、はいった様子もいい感じである。店のいちばん道路側に座り、道行く人の足元だけが見える低い窓。なんだか時が止まっているように感じる。まあ店内の造りは今風で決してじっくり見てあか抜けた雰囲気ではないが「これはいいんでないかい」。
 そこでウナギの頭の佃煮を肴に熱燗を1本。待つことしばしでうな重(1680円)が出てきた。すなわち蒸しの行程まで済ませたものを焼いて出しているのだ。食通じゃないのでこんなことはどうでもいい。蒸しまで置いておいてもうまいうな重は多々あるのだ。肝吸いが来て新香がきて。銚子にのこった酒を一口にあおってうな重を食う。
 上に1串半の蒲焼き。これが軟らかく香りも悪くないが平凡なもの。どうもこれでは面白くないのだ、食べていてウナギの味わいがそこそこ出てはいる。仕入れからしても間違っていないだろう。タレはやや都会的で甘味を抑えていて、ある意味洗練されているのだろう。でも食っていて良識的すぎる。優等生だ。ウナギ料理に関する限り、これはいけないと思う。もともと野卑な料理なのだ。味わいのどこかに野性的、精悍な躍動感が最低限ないと寂しい。それが「深井屋」には感じられない。
 このうな重を食べていると宮崎の「浜乃茶屋」さんや「うなせん」さんのウナギの旨さが思い出されてならない。我ながら罪な旨さを知ってしまったものだ。ウナギの味わいには「なにかもう一つプラス野卑、野生」が必要なのだ。それからすると「深井屋」は後二歩くらい足りない。
●入店したのは3時前。少々昼時をのがしてしまっている。これで「深井屋」の味わい自体を判断することは出来ない。これはあくまで悪条件での評価。こんな条件でそこそこの味わいを出せるのは凄いのかも知れない

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深井屋 埼玉県川越市仲町2-8


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 昨日は八王子にある「病院村」とでも言えそうな場所に行って来た。敷地に入ると右も左も病院であり、その病院の駐車場、そして薬局と総てが医療と関係のある物ばかり。どこかスペイン風の建物であるのが逆に不気味だ。どうしてそんなところに行ったかというと、当たり前だが身体に異変を感じたからだ。どんな異変かと言われたら日本人の40代以上の多くが経験する現代病のようなものであるが、侮れぬもの。それで診察を受けて明日は本格的な検査を受ける。
 今日一日は満足に食事も出来ないし、仕事も抱えているしで朝方いっとき外出したものの、ほとんどパソコンに向かっていなければいけない。そんなときだから、今、「市場魚貝類図鑑」がどのような状況にあるのかを書き留めて置きたい。

 さて「市場魚貝類図鑑」を現在の形で公開しはじめたのが2002年の1月1日からのこと。このときは簡単なページ立てを考えただけで、昔から書いてきたノートをざっと書き写すという方法でサイトの構築を始めた。当時はヤフーもグーグルも知らなかったのだから、ネット上に浮かべる意義すらわからなかった。公開して一日目のアクセス数は「5」。ゼロではないんだな、と思っていたら自分自身がアクセスした数だった。それが1年経って一日数十件になり、今では全体のアクセス数はわからないが表紙に帰ってきてくれるのが4〜5千に膨れあがっている。これが多いのか少ないのかは判断に苦しむが、昨今アクセス数に無関心になってしまっている。
 それよりも気になるのは遅々として進まぬ図鑑の作成状況なのだ。手持ちの水産動物、水産植物の約7割ほどのページを形だけはアップすることが出来たと思っている。でもこれは当初からとりあえず、手持ちの種を解説して利用法を最小限載せてという基本的な部分が約7割完成したに過ぎない。しかもこれはノートの引き写しであり、けっして新たに作り直したものではない。すなわち総てのページが作成中なのだ。しかも毎日のように新しい発見がある。そして情報。これをどんどん追加して、解説を書き直してと連続が我が毎日なのだ。
 当然、生きて行くには仕事に大きな時間を割かなくてはならない。あとの限られた時間で、まず自分自身が生活人でなくてはいけない。値段を気にしつつ魚貝類を買い、そして料理する人でなければならない。そして図鑑作成には人生的に大きな視野が必要だと考えている。例えば水産物を中心とした図鑑だが他の食材のことも総て知識として持っていないと絶対に作れない。例えば食材以外でも魚のことを書くに、夏目漱石から林芙美子、また映画や、町歩きなど、膨大な寄り道が必要となる。また魚のことを書くときに文献的な知識をいかに捨てるかというのもこれからの課題となる。こんなことを改めて考えると残念なことに病気も図鑑を作るに貴重な経験だと思われる。「魚好き」でも「魚嫌い」でもない自分を作ることも必要。挙げるときりがないではないか?
 すなわち「市場魚貝類図鑑」を書くために自分の人生を鑑みることが最大のポイントになる。また膨大な人生の協力者、共感者が必要となってくる。このネットワーク造りも課題となってきた。
 ざっと見直して「市場魚貝類図鑑」はやっと2割方完成の状況か? 日暮れて道通しである。

 最後に改めて「市場魚貝類図鑑」の意義を唱えると、「食は動物である人間にとっては必須のものである。その食で自然保護運動が出来ないか? たぶん出来るはず。なぜならば出来るだけ多様に他の生物を利用することが、いちばん自然に優しいからだ」ということ。わかってもらえるだろうか? ぼうずコンニャクの考えていることが。
●最後にお見舞いのメールをいただいた方、心配を掛けました。私のことですからまず深刻な病気ではないと思ってます。また明日からがんばりますので応援してください。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 連休明け2日目でやっと市場が動き始めたようだ。八王子魚市場、並んでいるのは長崎県松浦市松浦港のマアジ【日本各地に棲息。沿岸を回遊する魚で我が国でもっとも流通量の多いもののひとつ。市場では必須アイテム。とくに八王子など海から比較的離れた地域では古くから「鰺と鰯とスルメ」というのが魚屋の3柱。木の芽時かた脂がのりはじめ、初までが旬。うまいし安い】。この松浦のマアジは市場では定番的なもの。魚屋なども「松浦のあじ」として確実に認識されている。

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市場魚貝類図鑑のマアジへ
http://www.zukan-bouz.com/aji/aji/maaji.html

 近海には久しぶりに青森県青森市「田向商店」のむき鮫。場内にのこるは後一本。これはアブラツノザメ【世界中の寒い海域に棲息する。東北北海道では重要な漁獲対象である。その昔は練り製品にされたが、現在では量が少なく「むき鮫」としても高級。煮つけて、ムニエルで非常に美味】の頭をとり皮をむいたもの。そう言えば田向さんのところの箱、今期はあまり見ていない気がする。またアブラツノザメ自体が年々入荷量が減っている模様だ。ちなみに東京都でも山沿いの八王子多摩あたりでは昔からサメはよく食べられていた。

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市場魚貝類図鑑のアブラツノザメへ
http://www.zukan-bouz.com/sameei/tunozame/aburatunozame.html
田向商店のサイトへは
http://www.tamukaisyoten.co.jp/

 北海道増毛からは甘えび【ホッコクアカエビ】、檜山郡上ノ国町「幸徳丸」から見事な、ぼたんえび【トヤマエビ 日本海中部以北ロシア海域、また噴火湾、オホーツク海などに棲息する。産地としては日本海が多く安定している。値段は高値安定。大きいほど高い】。この檜山から留萌にかけてのトヤマエビは鮮度も取り扱いもよくて値が高い。

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市場魚貝類図鑑のトヤマエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/toyamaebi.html

 北海道茅部郡森町「マルイチ 上平水産」からミズダコの足【福島から北海道周辺、日本海に棲息。大型のタコで近年値が上がっている。旬はこれから夏】。なかなか見事なものであり、つい買ってしまいたくなる。

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市場魚貝類図鑑のミズダコへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tako/mizudako.html

『源七』には宮崎の「北浦灘アジ」と鹿児島県串木野の「大竹商店」から活け締めにしたマアジ。近年、商標をつけたり、締めて出荷したりと荷の差別化が目立つ。当然締めてあるとうまそうに感じるよな!

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 八王子総合卸売協同組合「丸幸水産」には山形県山形漁連から黒ばい【バイ 北海道南部から九州、朝鮮半島まで。我が国ではもっとも親しまれてきた貝であるが、これも有機スズや乱開発によって減少してしまったもの。居酒屋や加工食品の「ばい」というのは間違いなく総て輸入もの】。値段を聞こうとクマゴロウを探すが忙しいのでやめる。

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市場魚貝類図鑑のバイへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/ezobai/balylonia/bai.html

 八王子総合卸売協同組合『十一屋ジャパン(漬物、珍味、調味料などの店)』には国産のザーサイの漬物。ザーサイはキャベツなどに近いもので茎が肥大化する。茨城県などで栽培されている。これを2、3切れ試食。うまい!

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 八王子綜合卸売センター『高野水産』に来て「スーパーイシカワ」さんを見つけてスルメイカのことで立ち話。
「スルメイカ、困っているでしょ」
「そうなんだよ。1ぱい350円なんていっちゃ商売にならないよ。でも今日は200円くらいだろ。ちょっとよくなってきたね」
 ここには岩手県石巻「木村水産」から、ボウズイカ【島根県、茨城県以北に棲息する。春から初夏にかけてまとまってとれる。イカなのかタコなのかわからないためか「耳蛸」なんて呼ばれている】。久しぶりなので購入。

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市場魚貝類図鑑のボウズイカへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/dangoika/dangoika.html

『市場寿司 たか』でボウズイカとトビウオの握りを撮影。ボウズイカ、トビウオともにうまい!


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 大型連休の開けとなる日。場内に入った途端に床が見える。これは荷が少ないためだ。どうも不漁とともに連休明けというのは業者も仕入れに苦慮するらしい。それでも八王子魚市場の凄いところは基本的なものは揃えているところ。これが個人の仲卸にはなかなか出来ない。

 岩手県大船渡からは「青ます」というよりもカラフトマス【茨城県、日本海以北に棲息する。成熟には2年しか要しないので成長は早い。「鮭鱒」と呼ばれて流通するものではもっとも資源の多いもの。値段の安い「塩ます」などに加工されることが多い】。先月と比べてかなり大きくなっている。

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市場魚貝類図鑑のカラフトマスへ
http://www.zukan-bouz.com/sake/karafutomasu.html

 神奈川県佐島からは鮮度抜群のトビウオ【南日本を回遊する。関東では入荷の多いもの】。佐島の魚は定置でも釣りでも至近の地にあるために鮮度抜群。また関東の市場では「佐島」というのはブランド化している。1本200円というので2本購入する。

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市場魚貝類図鑑のトビウオ
http://www.zukan-bouz.com/fish/tobiuo/tobiuo.html
佐島に関しては、しんさんの「佐島港のさかな達」へ
http://members.jcom.home.ne.jp/shin-sajimakou/

『源七』にはまた産地不明のハマグリが来ていて小さいので種名がわからない。あんちゃん「銚子だったかな? 有明海かな?」という。おいおい大丈夫かよ!

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市場魚貝類図鑑のチョウセンハマグリへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/hamaguri/chousenhamaguri.html
市場魚貝類図鑑のハマグリへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/hamaguri/hamaguri.html

 八王子綜合卸売センター『高野水産』もがんばって荷を持ってきているが変わったところはない。八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』には北海道樽前から白ばい【クシロエゾバイ】が来ていて珍しいので購入。

 久しぶりに『市場寿司 たか』でチョウセンバカマ、アカヤガラ、ネズミギスの握りを撮影。たかさん、連休明けで絶好調に見受ける。羨ましい。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 オオカラフトバイは根室から入荷してくる「灯台つぶ」である。たぶんオホーツクなどから来れば、このタイプが多いのではないか? 近縁のヒモマキバイに酷似したものがあり、また形も微妙に、そして連続的に違っている。また困ったことに北海道の根室、オホーツク海などでヒモマキバイと生息域が重なる。そのために市場に両種の特徴をもったものが混雑してくるときもあって、こうなるとよほどの専門家でなければ同定は不可能となるだろう。
 味わいは「灯台つぶ」に共通する。身(足)には黒い筋、もしくは斑紋があり軟らかい。塩で揉んでもエゾボラ(まつぶ)のようなコリコリ感はでない。その分煮ても軟らかく食べやすい。身とワタには甘味と旨味があり、かなり美味。また唾液腺にテトラミン(毒)がないので予め取り除く必要がなく、そのまま焼きつぶにしてもいい。
 値段は「灯台つぶ」全体に言えることだが安くて、これなど居酒屋などで出してくれると懐具合からしてありがたいのだが。

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左はオオカラフトバイであると確信が持てる。右はヒモマキバイである可能性もあるもの

市場魚貝類図鑑のオオカラフトバイ
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 5時前から画像の整理を始めていて、気が付いたら姫が横にいる。「市場に行こうよ」ということ。時刻は7時過ぎになっている。慌ただしくジャージーを着たら上下色が違う。
 八王子魚市場には8時前に到着。近海にホウボウ【北海道南部以南に生息する。この時期産卵期に当たり、腹がぱんぱんにふくれているものに出合う。近年入荷が増えているように感じるが気のせいか?】、クロダイ【市場ではなぜかさえない魚である。値も思ったほど高くない。鮮魚よりも釣りの対象として人気がある】、ウスメバル、マアジ、マコガレイ、メジナ【新潟、房総半島以南の浅い磯周りなどに棲息する。鮮魚としては雑魚的な扱い。刺身でも季節によってはうまいのだが、むしろフレンチなどに使われることが多い。釣りの対象魚としては人気が高い】、キンメダイ。
 産地表示のない箱に、ばらいか【スルメイカの小さなもの。関東では「麦いか」と呼ばれる。小型でばらばらに箱詰めされる。日本列島周辺に棲息する】が並んでいる。今年はスルメイカが高く、魚屋が苦労している。この脇に立って「早く大きくなってくれないかな」なんて言ってる人がいる。八王子など海から遠い地ではもっとも馴染みの深い海産物であり、祭の煮物などにも使われている。もともと値が安いイカであり、高く売るわけにもいかない。それが卸で1ぱい250円から350円であるから仕入れても「儲けにならないよ」と言うことだ。

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市場魚貝類図鑑のスルメイカへ
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 北三陸とある発砲には切り昆布【マコンブ 北海道の南部渡島半島周辺から東北まで見られる。渡島半島では肉厚の値の高いものが生産されるが、東北のものは薄く、出し昆布としてはいいものがとれない。これを茹でて細切りにしたもの。惣菜などの材料として重宝する】。

 千葉県鴨川からはゴマサバ【「まるさば」ともいう。鮮魚としてよりさば節などの材料として重要。マサバよりも暖海を好んで回遊する】。本来安いはずなのだがマサバが少ない時期なので値がいい。

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市場魚貝類図鑑のゴマサバへ
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『源七』には愛知県知多半島師崎【知多半島の最先端。漁港として有名】からイボダイ【「えぼだい」と呼ばれることが多い】、同師崎「マルカワ水産」から見事なサヨリ。

 八王子綜合卸売センター『光陽』で姫はラーメン、モツ煮込み定食で朝ご飯。『光陽』のラーメンは市販のスープをつかった簡便なものだが、製麺所としては有名な『岩村製麺』のものを使っている。それで400円なのだから人気抜群なのだ。食後『三恵包装』で姫の買い物におつき合いしていたら八王子のそば屋『まつ浅』さんに「たまにはヒゲを剃れよ。みっともないぞ」と言われる。大きなお世話だ。「ばっかやろー」。

 八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』に豆あじ【マアジの稚魚】、噴火湾森町から白ばい【これがキヌカツギバイに見えるが同定できていない】。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』に回ると既にそこは戦場とかしている。その光景を前にある『フレッシュフード福泉』で見ていると、そこにコンビニなどで売られているもりそばがある一人前200円だというので購入。これはお昼ご飯用なのだ。

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 八王子綜合卸売センター『藤原商店』で姫がとどめの「ぷっちょ」という変なお菓子を買い、前の『大商ミート』で合い挽き肉を1キロ。これで買い物は終了。
 連休中のためか一般客が多い。その一般客がもっとも混雑する『高野水産』に渋滞をもたらして、まったく手の着けようがない状況となっている。これは大変と早々に退散。


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 生粋の沼津っ子、飯塚栄一さんに案内してもらう「沼津のうまいもん」ということで。最近すし屋の『たか嶋』ばかりなので目先を変えてくださいとお願いして連れていってもらった店、それが『ふみ野』である。
 こぎれいな店内で、朝っぱらから入るには場違いのようである。どうも市場関係者から「ふみ野」の話を聞かないのは、この雰囲気からであるようだ。
 それでも座るとすぐに出てきたお茶のうまいこと。そしてメニューを見ると海鮮丼が主なものであるよう。これを見るに地物と言えそうなのは「しらす釜あげ丼」1050円のみ。これを注文する。飯塚さんは「海鮮丼」1680円。これを見るにどうも観光客をねらった店である。それでも店の対応もいいし、気楽に足を伸ばしてくつろげるのもありがたい。
 出てきた「しらす釜あげ丼」には温泉卵、鮪の赤身の刺身、壷漬け、みそ汁、そしてたっぷりしらすがのった重、上には天かすがのっている。はっきりいて重は頂けないがしらすの上から醤油を数滴垂らして食べると絶品である。天かすのカスっカスッと言うのも面白い。定番的メニューとしてまた食べたいかというと考えてしまうが面白い店だ。飯塚さんも海鮮丼には満足した模様。沼津にあってこんな店も悪くないかも?

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飯塚さんの海の世界へ
http://www.numazu.to/sea/


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 疲労困憊の毎日。それでも野歩きはやめられない。パソコンを見つめて疲れ果てた午後、裏高尾に向かう。そこには前回とは主役の入れ替わった美しい花々が咲いている。しかしきれいではないか? しばし時を忘れてじっと佇んでしまう。その花々を見てもらいたい。種名はまったくわからないのが残念。

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 ぐっすり眠って目覚めは爽やか。やはり少しハードでも自然の中で遊ぶと違いうのだ。家族はまだ眠ったままの7時過ぎ市場に出かける。
 八王子魚市場に到着すると『源七』の前であんちゃんが、にし【アカニシ 北海道南部から日本各地、中国沿岸の干潟などに棲息する。大型の巻き貝で美味】を茹でている。これをきれいに水洗いして店に出すのだ。

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市場魚貝類図鑑のアカニシへ
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 八王子魚市場はやや荷が少なく、そんななか鈴木さんのところに宍道湖産のしじみ【ヤマトシジミ 北海道から本州四国九州、朝鮮半島、中国の汽水域に棲息。単に「しじみ」と言えば本種を差す】があり2キロ1800円で購入。ヤマトシジミは価格の安定した二枚貝で産業的にも重要なもの。
 八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』には宮城県石巻からむきかすべ【ガンギエイの仲間のヒレをむいたもの】がありキロ/900円だというので購入。
 八王子綜合卸売センター『高野水産』には本ます【サクラマス 日本海、三陸東北北海道などが産地の高級魚。非常に美味】、千葉県鴨川からは、えぼだい【イボダイ 「えぼだい」というのは東京などで疣のことを「えぼ」と発音したため。宮城県、男鹿半島以南に生息する。鮮魚として干物として高値で取り引きされる魚。非常に美味。初夏など酢締めにして握りというのもいい】。

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市場魚貝類図鑑のイボダイへ
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 佐賀県唐津から、よこわ【クロマグロの1メートル以内のもの】、また福島県相馬市の「ヤ印 八巻水産」からマコガレイ【北海道南部から九州大分県までの浅海に棲息。これから晩秋までが旬。刺身で塩焼きで煮つけで美味極まりない】、マガレイ【東シナ海北部、日本海、本州中部以北に棲息。マコガレイよりも値は安い。気軽にご飯のおかずに食べて欲しい魚】、どんこ【エゾイソアイナメ 北海道南部以南の100メートル以浅の海に棲息。身質は繊維質ではなくぽろぽろしているが肝と合わせて、みそたたき、煮つけ、焼きものにして美味】が来ている。『高野水産』は「ヤ印」デー。

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市場魚貝類図鑑のマコガレイへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei/makogarei.html
市場魚貝類図鑑のマガレイへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei/magarei.html
市場魚貝類図鑑のエゾイソアイナメへ
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 他には北海道えりも「カネダイ」から、まつぶ【エゾボラ 北海道以北に棲息する。大きくなる巻き貝で主に刺身になる。値は高値安定】、これが小さいとはいえキロ/1000円は安い。イイダコ、天然マダイ、サヨリ。サヨリは連日たっぷり入荷してきている。

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市場魚貝類図鑑のエゾボラへ
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 休日中の開市で一般客が押しよせてきた。これは逃げるにしかず。

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 久しぶりの沼津魚市場。でも底引きの一角は船が少ないせいか寂しい。いつもいちばん早くから選別している「太共丸」がいなくて、「大成丸」さんと「慈愛丸」さんが本えび【ヒゲナガエビ】を選り分けている。他には、でんでん【ワキヤハタ、オオメハタ、ナガオオメハタの総称。深海性の魚で関東などの市場には九州から入荷してくる。市場では「白むつ」】、のどくろ【ユメカサゴ やや沖合の深い場所に生息するもので九州では「沖かぶ」。味は抜群にいい】。

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 戸田からの船が来るまで他の地域の魚を見る。ばしょういか【アオリイカ 北海道南部以南の浅海に棲息する高級なイカ。非常に美味】が明滅している。

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市場魚貝類図鑑のアオリイカへ
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 イセエビ、活けのマダイ、タチウオ、めじまぐろ【クロマグロの幼魚】、アオダイ、ウメイロ、活けの水槽にぽつんとホウキハタ【やや大型になるハタで南日本以南に生息。高価なもの】。

 西浦の定置網には、はまごいわし【キビナゴ たぶん東京湾以南の浅海に棲息する。生でも天ぷらでも干物でもうまい小魚】。

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市場魚貝類図鑑のキビナゴへ
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 定置では他にケンサキイカの子、カタクチイワシ。漁は少ない模様だ。

 底引きにもどると、ごそ【ハシキンメ 深海性のキンメダイ目ヒウチダイ科の魚。味はいいのだが、とれる量がすくない】。

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市場魚貝類図鑑のハシキンメへ
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 本えび【ヒゲナガエビ 三重県、愛知県では「がすえび」と呼ばれる。深海性のクダヒゲエビの仲間で味がいいもの】を選り分けている「慈愛丸」さんに、「漁が少ないから値がいいでしょ」と聞くと「今期は形が悪いから安いのよ」という。

 ちなみに値が張るのはボタンエビ【本州太平洋側から南に棲息する深海性のエビ。市場で「ぼたんえび」と呼ばれるのは同じタラバエビ科のトヤマエビなので紛らわしい。美味であり値も高い】。

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市場魚貝類図鑑のボタンエビへ
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 アカザエビ、サガミアカザエビ【ともに高級なエビであるが区別されることはない。サガミアカザエビの方が駿河湾ではやや小振り。フレンチなどでは「てながえび」とも呼ばれる】。

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市場魚貝類図鑑のアカザエビへ
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市場魚貝類図鑑のサガミアカザエビへ
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 底引きには他にはチヒロダコ、あぶらごそ【ヒウチダイ 東京湾以南の深海に棲息。非常に美味。高級】、クロムツ、イボダイ、キアンコウ。

 7時前には、しらす【主にカタクチイワシの稚魚。春と秋に漁がある】の船が帰り着く。ここで仲買、また漁師さんがやや活気を見せてくれる。

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 沼津は底引き、巻き網、定置網、釣りなど様々な漁で上がる魚がわんさか集まってくるのだが昨年以来低調である。これには沼津魚の達人、菊地利雄さんも寂しそうである。でもこれからはカツオ、またゼニスや金洲からの魚などより多彩に入荷してくるに違いない。


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 福島県伊達市(旧伊達町)にある野菜などの加工品を製造するメーカーのもの。海藻を麺にするというのはよく見られるもの。これはとても優れた発想であり、きっと売れている商品なのだろうな? と四十物【間物 塩干や加工食品をうる仲卸】で聞くと「意外に売れないんだよ」という。
 しかしこれはもったいない話、今回の「つるつるめん」もしくは「海藻畑」(どっちが商品名なのかはっきりして欲しい)も売れてしかるべきものだと思い紹介する。
 普通の家庭の夕食、朝食ってどんなものだろう? テレビでドラマやノンフィクションを見ているとカレーの日はカレーとサラダ。揚げ物の日にもつけ合わせ程度の野菜を添えて1皿でお仕舞いなんて光景がある。こんな食卓は最低だ。楽しくない。食卓は盛りだくさんで楽しくなければいけないのだ。
 そんなときに「賢い親、もしくは料理を担当する人間」ならこんな一品を常備しておくといい。忙しいこともあるだろうし、また近年の雑誌・料理番組など固定観念に凝り固まった程度の低いものも多い。そんなもの見ている暇があったらスーパーや魚屋、八百屋で冒険しろ! だいたい「スローフード」とか「食育」なんてつまらないことを言うヤカラがいるから食品に関する広く伸びやかな知識の吸収を阻害するのだ。間違いなく食材・加工食品をいかに利用するかが現代人に不可欠の知識となる。もっともっと多様な食品で「遊ぶ」のだ。そのなかに海藻で作られた麺も加えるべし。
 この山吉食品の「つるつるめん(商品名がわからん。ロゴのデザインもへたくそ。もっと工夫しろよ)」の麺の食感、ついているタレの味わいもいい。きしめん風と普通の麺の2種類がある。これもなかなか目の付け所がいい。我が家では「きしめん風」が人気だ。冷やしておけばすぐに食卓に出せる。
 ほめたんだか、けなしたんだかわからんようになったが、この山吉青果食品の「つるつるめん」はいいのだ。

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山吉青果食品 
http://www.satomaruku-n.co.jp/
●この食品会社のホームページもダメだな。なにを公開したいのかさっぱりわからん


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 メーデーとはいえ子供達は通常通り、しかも当方はやるべきことエベレストのごとき量。
 朝食はいたって手抜き親子丼、アサリのみそ汁、ご飯。
 朝昼と、画像整理と雑事。

 昼食はヨコイのミラカン。

 夕方になり、ふきを塩摺り、下ゆでする。葉も重曹でゆでこぼす。ホタテのヒモを戻して、切り干し大根と炊き、ふきと厚揚げを炊き、ふきの葉の佃煮を作る。姫サザエは壺焼き。かたやきそばのアンを作り、夕食の完成。
 夕食は常備菜のホタテのヒモと切り干し大根、ふきと厚揚げの田舎煮、葉の佃煮、姫さざえの壺焼き、かた焼きそば。
 ふきと厚揚げの煮物があっという間になくなり、壺焼きも食べ尽くし。夕食は30分で終了。やはり春に食べるふきのうまさは筆舌に尽くしがたい。
 家族の食後、広島県倉橋島「日美丸」さんからの、ばちこを肴に北海道の千歳鶴ワンカップ。ここでやっと一息つけた。

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ホンビノスガイ

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 八王子魚市場内『源七』の前で社長の呼び止められた。
「おい、あれ、あれなんて名前だったかな。それ」
 なにを言ってるんだこのオヤジと知らんぷりしていたら、どうもホンビノスの話らしい。船橋でアサリなどの問屋を営む『源七』、その前海で繁殖しているアメリカンを無視できなくなっているのだ。

 それは今を去ること15年以上前、東京湾で発見された貝。
 小さなホンビノスを見つけた人がいて「見たことありませんね」ということで研究機関に持ち込まれた。そして千葉県立中央博物館の黒住耐二、岡本正豊(敬称略)のお二方が調べて、これぞアメリカに棲息する「Mercenaria mercenaria」であると結論を出したのである。
 当時から東京湾奥は移入種(他の生息域から人為的に入ってきた)の宝庫であった。地中海からのチチュウカイミドリガニ、アメリカのイッカククモガニ、ヨーロッパからムラサキイガイなど在来種よりも移入種の方がどうみても多いんじゃないか? というのは京浜運河を長年見てこられた青野良平さんの弁。
 ホンビノスガイは発見以来、どんどん生息数が増えてきている。アサリなどを捕っているとデカイのがゴロゴロまざるのだ。これが他国で重要な食用貝であるということで船橋でも利用できるかもしれないと動き出したのだ。
 でもこの貝がいかんせんうまくない。湾奥であることなどから「生はこわいな」と言うのもあるし、熱を通すと硬くなってしまう。
 そして、久しぶりに我が家にホンビノスガイがやって来ました。これは千葉の海人つづきさんが漁したもの。今回のはデカイし、しっかり砂抜きもしているという。
 さて、どうやって料理するか?

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ホンビノスガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/honbinosu.html
ビノスガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/binosu.html
チチュウカイミドリガニ
http://www.zukan-bouz.com/kani/gazami/tmidori.html
イッカククモガニ
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/ikkakukumogani.html

東京湾 品川 京浜運河の貝
http://members12.tsukaeru.net/aono/index.html
紫煙さんの 京浜運河の生き物
http://homepage3.nifty.com/keihin-unga/
市場魚貝類図鑑生き物の旅
http://www.zukan-bouz.com/zkan/tabi/toykyou/tosin/keihinunga.html


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 朝方から画像の整理、整理、保存。また整理の家庭で画像の悪さから広島県倉橋島「日美丸」さんからの二枚貝をまた改めて撮影。そして画像整理、保存。保存が8割方終わって、気が付くと5時なのだ。

 そして夕食を作り始める。東京湾三番瀬のサルボウをゆがいて、貝殻を外し、その湯がいた湯の中でむき身を洗う。そしてこんどは流水の中で身を洗って、甘辛くたく。しょうがたっぷり入れるのがうまい。

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 カナガシラの身に塩をしてあったものを出しておく。グリーンピースご飯を炊き、ギョウジャニンニクを茹でる。太郎に酢みそを作らせる。
 千葉のつづきさんからのホンビノスを剥くがうまくいかない。なんとか剥いて焼く。カナガシラの一塩を一度日本酒にくぐらせて焼きながら、牛タンを塩コショウ、これも焼いて食卓に出す。「海藻畑」(山吉青果食品)を出す。

 夕食はカナガシラの若狭焼き、焼きホンビノス、サルボウの佃煮、ギョウジャニンニクの酢みそ、牛タン、キャベツなど春野菜の漬物風サラダ、海藻畑、ご飯。酒は「白鷹 吟醸ワンカップ」。

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 ホンビノスはやはりうまいとは思えない。つづきさんの家ではどうやって食べているのか? 知りたいな。サルボウの佃煮は『源七』のあんちゃん(生粋の魚屋)にも負けないつもり。また「海藻畑」は面白く、しかもうまい。


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