食べる貝・イカタコ学: 2007年7月アーカイブ

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 白貝(サラガイ)がこのところまとまって入荷してきているのだ。産地は道東から噴火湾。いつもこれをみそ汁や酒蒸しにするのだが、ここでちょっと目先をかえてサラダにしてみる。でも敢えて材料は調えないで我が家にある野菜のみで。もし理想的に揃えるならセロリ、赤ピーマン、トマト、セルフィーユ、もしくはシブレットが欲しいし、粉ゼラチンとワインビネガーもあるといい。でもワインビネガーは切れたばかりだし、我が家にはセルフィーユもシブレットも完熟したトマトもない。これは背水の陣とでもいった状況であるが、一般家庭では普通の場面。
 ではどうするか? 答えがでないのでサラガイをワイン蒸しに。貝を取りだして身をとり、ウロというか内臓をそぎ取る。これを細かく切り、スダチと塩コショウしておく。
 ワイン蒸しの汁はもう一度煮詰めて冷凍庫にしまう。野菜はオレンジ色の目新しいが美味しくはないトマト、ニンジンはやめようかな。でも入れよう。あとはだだのピーマン。これをサラガイの身と和えて置く。
 半分氷ってしまったワイン蒸しの汁とエクストラバージンオイル、ほんの少しのニンニクを合わせる。味をみて塩分濃度も申し分なし。サラガイの貝殻に身と野菜をのせて、このドレッシングをかけ回すのだ。
 これは満足できる味にはならなかった。理想よりも平凡なのだ。でも素直な味わいでクセがなく貝の旨味は充分というラガイは野菜と合わせてうまい。このサラダ、味がまことにいいのである。20個ほどのサラガイを家族で食べ尽くすほどにはうまいのである。これで粉ゼラチンがあって、セロリやセルフィーユがあればなー、というと家庭料理から外れると思えてならない。
 とにもかくにもサラガイはサラダにして美味というのが判明した。

市場魚貝類図鑑のサラガイへ
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