和歌山の魚々ちゃんからいろんな魚貝類が届いた。なかにはジンドウイカ、ヤリイカ、スルメイカと3種類のイカが入っていた。なかでもいちばん多いのがジンドウイカである。これは大きくなっても外套長(胴の部分の長さ)が10センチほど。いわゆる「小いか」と言われるものだ。身はやや柔らかいのだが、とても味がいい。
それを出盛りのアサツキと酢みそで和える。
げそ、アサツキは茹でて、水分をしっかり切っておく。酢みそは本来、西京みそ、酢、煮きりみりん、からしですっきり辛口にしあげるのがいい。でも、我が家の日常は慌ただしく、また味は子供の好みを無視できない。そこで西京みそ、酢(ミツカンの山吹)、砂糖で田舎風に作り方を崩している。子供が小さいと、すっきりした「からし酢みそ」で和えるというのは無理。我が家の子供達も早く「からし」の辛さをうまいと思うようになって欲しい。
この酢みそ和えが、まことに日本酒に合う。和歌山からの魚貝類で塩焼き、刺身、フライなどを作って、その合いの手に酢みそ和えがある。これは「まるで料理と日本酒が交響曲を奏でているかのようだ」。当然、「春のテーマは酢みそ和え」である。そして最終楽章が終わるとへべれけだったりする。
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