食べる貝・イカタコ学: 2009年3月アーカイブ

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 アヤボラは茨城県から北の海域から入荷してくる毛だらけの巻き貝。
 北海道ではキヌカツギバイとともに「毛つぶ」と呼ばれている。

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「毛をわけてくれよ!」と言っても無理だぞ

 面白いのはアヤボラの生息域より南にカブトアヤボラというそっくりさんもいて、中国などで毛を抜き、脱色して真っ白にしてオードブルなどにも活躍している。
 両種とも味は変わらず、同様に決して捨てたものじゃない。

 ただ問題点があって、唾液腺が渋酸っぱくて、オマケにテトラミンもしくは別の毒素があるようなのだ。
 だからとにかく殻から取りだして唾液腺を取り去る。
 よく洗う。
 ワタの部分はうまいので、捨てない方がいい。
 そうしないとほとんど食べるところがない。

 これを煮るか、刺身にする。
 料理するのがちょっと面倒なのが難点。

 まあ食べるとそこそこ味がいいので、貝殻でも愛でながら、食べるのも一興だ。

2009年3月17日
http://www.uoji.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アヤボラへ
http://www.zukan-bouz.com/makigai/bansokurui/fujitugai/ayabora.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 築地場内を歩いていたら諫早湾産と書かれたマガキを見つけた。
 小振りなためか1個100円。
 カキは小振りな方がうまい、と思っているので4個ほど買い込む。
 もっと買いたかったのは山々だが、クーラーバッグの大きさという問題がある。

 さてここで話がそれるが諫早湾干拓事業というのはこの国の最大の汚点だろう。
 もしくは金まみれ、汚れた(汚染された)政治の生み出した「汚染事業」といってもいいし、恥ずべき行為ともいえる。
 民主党の小沢代表の例でみても、この汚染された代議士、行政者がつまらない自己顕示欲や金に目が眩んでやったこと。
 この汚染されたヤカラを出来るだけ早く駆除していく必要を痛感する。
 ここにいた多くの生き物を元に戻すことはまだまだ可能だと思う。
 早く干拓をやめ、土を総て取り除き、元の状態に戻すべきだ。
 さて、2年前ならボクは日本の行政に絶望していただろう。
 それが最近変わってきていることもつけ加える。
 島根での県職員との交流、また国のお役人とのつきあいもできてきて、まだまだこの国も捨てたもんじゃない。
 役人にもいいヤツがいるんだと、ちょっと心に晴れ間を見る思いなのだ。
 だからこそ、「早く諫早湾の堰を開放しろ!」

 閑話休題。
 マガキのラベルを見るとちゃんと「有明海諫早湾」とある。
 堰の外側のどこかで養殖されたものだろう。
 この小振りのマガキが非常にうまい。
 殻の小ささをして驚きを感じるほどに身がふっくらとして大きい。
 しかも旨味が強く、ぷりっと食感がいい。

 諫早のマガキがこんなにうまいものだとは知らなかった。
 ちょっと後悔しつつ口の中に幸福感を感じるのだ。

2008年3月7日
浜口海産
http://www.shokokai.or.jp/42/4236410250/index.htm
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マガキへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/kaki/magaki.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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