エゾバイ科には膨大な種が存在する。そのなかの多くは「ぼら」とつくか「ばい」とつくかに分かれるのである。すなわちエゾボラ属は総て「ぼら」とつき、エゾバイ属は「ばい」となる。そしてそれ以外がややややこしい。今回の「つぶ学」の主役が「ぼら」なのか「ばい」なのかはっきりしてくれというネジボラ属の2種である。確かに木ネジそっくりな形であり、抜くかねじ込むかの差はわからないが「ネジなんだ」というもの。北海道では「竹の子つぶ」って言うけどむしろネジだな。そしてどうして「竹の子ばい」ではいかんのだろう?
またなぜこれが別種なんだろうかと思うほどに2種は似ている。形が似ているだけではなく生息域もそっくり、味もそっくり。福島県相馬市原釜のおっかさんに「これは種類が違うんです」というと。「なにつまらねーこと言ってる。男のくせして、バカいうな」と返された。当地では「ほかがい」すなわちシライトマキバイ以外の貝という意味しかない。だからだろうか貝の研究者も「ぼら」でも「ばい」でもよかんべ、ということで和名をつけたようだ。
これから底引きでずんずん水揚げされる。そして値も安いのでおでんに入れたり、刺身で食べたり、在り来たりだが煮つけて「食べてけろ」。
ここにもネジヌキバイとネジボラが混ざっている。わかってくれっかな、だっぺ
市場魚貝類図鑑のネジボラへ
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