食べる魚類学: 2010年8月アーカイブ

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牛の小腸を「しろ」というが、これをよくよく掃除して、オイスターソースと炒めたのが好きだった。
けれでも魚貝類以外のものを食べることを原則的にやめてしまったので、もう遙か彼方にある幻の味になってしまっているのだ。
残念ではある、が魚貝類、食の勉強に没頭している限りは、これくらいの極端さは致し方ない。

そんなとき目の前にあったのがマンチョウである。
「マンチョウ」とはボクの造語である。
わかりやすい造語なので、ボク以外にも使っていそうだけど、「翻車魚腸」を「マンチョウ」とした、その実績は確かに私にもある。
まあ、くだらない話はよして、っと。

マンボウは定置網などに入ると、身と肝と腸を切り取ってしまう。
肝と身を合わせて、しょうゆをぶっかけて食うのが浜ならではの楽しみ。
だが、やはり消費地ではなかなかこんなことは出来ない。
マンボウ三種の神器(みくさのかむだから)が身、肝、腸だとして、実はもっとも流通上で価値があるのが腸なのである。
焼き鳥風にする、みそと炒め煮にするなど、いろいろ使い道がある。

さて、マンチョウだが、よく見れば、これがまごう事なき「しろ」ではないか!
買い置いてあったにんにくの芽、セロリ(大好きなのだ)、ニンジンなどとオイスターソースで炒める。
よよよ、おおおお、食ってみたら「しろ」とはまったく異質なものだが、その旨さ、醍醐味は、ここにもちゃんと存在するのだ。
うまい!
ロックで傾ける紹興酒が、これがまたうまい!

さて、私的偏愛食物でホルモン関連といえば、もうひとつある。
それは「まめ(腎臓)」である。
魚貝類に代用品を探しているのだけど、まったく見つからない。

材料
マンチョウ10センチ四方、にんにくの芽、セロリ、ニンジン
ソースに
オイスターソース、紹興酒、砂糖少々、にんにく、コショウ、ラー油
作り方
1 マンチョウは細かく切れ目を入れて、一瞬湯通し、冷水に取り、水を良く切っておく。
2 野菜は適当に切る。紅花油をフライパンに注ぎ、野菜、マンチョウを炒める。
3 マンチョウに火が通ったら、ソースを回しかける。あまり炒めすぎないように。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マンボウへ


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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まことに深刻であるのだよ夏バテが。
だいたい本日の午前9時、都心に向かう電車で隣り合わせた男がひどいヤツだった。
股を左右に張り、ケータイを大声でかけては切り、かけては切り。
仕方なく調布で下りて意味もなく準特快に乗り換える始末に。
そして10時半、東日本橋のアーズでいろいろ教わって。
これでまた市場魚貝類図鑑に、新しい展開ができそうだなんて思う。
関係ないけど、ホームページのことならアーズにお任せなのだ。
アーズへ
そして神保町にもどって暫し、生きるための仕事。
またまた日本橋にもどって散髪。
考えてみると、学生の時から散髪は日本橋室町なのだ。
「しまね館」をのぞき、三越でクロワッサンとフランス田舎パンを買う。

そして帰宅したのが5時半なのだけど、なんだか疲れているのだ。
微熱があるせいだろうか。
その上、電車でついつい居眠りして、頸椎症にいちばん悪い姿勢だったらしく、右手が著しく痺れてしまう。
このままダウンしたいのはやまやまだったけど、それでも料理の写真撮影。
暮れに出る本の校正を済ませて、ふと時計を見ると、もう9時を回ってしまっているのだ。

さて、本日の食事を振り返ると、早朝5時過ぎにネギだけの暖かい素麺。
午前10時過ぎに馬喰横山で春菊天そば。
アーズでアイスコーヒー。
仕事場で爽健美茶。
夕方に作ったのがスルメイカのゴーヤチャンプル、マンチョウの山椒焼き。
自家製サンマのみりん干しにしらす干し。

料理撮影後、写真整理に没頭して、あらあらもう10時を回っている。
あまりに腹が減ったので、冷凍しておいたフランスパン。
デュラムセモリナ粉をまぶして揚げたカタクチイワシの冷凍保存も出す。
トマトを切り、ナスをソテーする。
これを焼いたフランスパンにのせると出来るのがブルスケッタなのだ。
近所のグランルパ(スーパー)で買ったシャブリで、ほっと一息。
エキストラバージンオイルの香りって、夏バテにきく。
ような気がするのだけど、気のせいかな?

材料
フランスパン2センチ厚みを2個(腹がへっていると厚くなるのだ)
ナススライス4、冷凍保存しておいたカタクチイワシの唐揚げ6、7本
トマト少々
あればイタリアンパセリ
エキストラバージンオイル
にんにく
作り方
1 フランスパンをこんがり焼く。
2 パンの表面ににんにくをなすりつける。エキストラバージンオイルをかける。
3 カタクチイワシは30秒チン。
4 パンにトマトをのせて押しつけるようにパンの表面でつぶす。ナス、カタクチイワシをのせて、イタリアンパセリを飾る。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、カタクチイワシへ


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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