小振りのマナガツオの入荷が続いている。
鮮度がよく、見栄えがいいのでつい買ってしまう。
ただし、あまりうまいものではない。
あれこれ料理してはじめて、うまい、というもの。
例えば姿のままカリっと揚げて、甘酢あんなどをかける。
そんなつもりで選んでいたら、八王子市小宮にある『スーパーイシカワ』さんが、
「これ味噌で煮るとうまいよ」
なんていう。
マナガツオをみそで煮つけるというのが、なんだが斬新に思える。
素直なのが取り柄なので、近所のスーパーで買い求めた大分県産麦みそと合わせてみた。
そこに脇役として柚を加える。
海老名の海老さんにいただいた、今年最後の柚がなんともいい香りだ。
剥いた皮を添えて、ことこと煮込む。
最後に柚の果汁を絞り込む。
麦みそのいいところは、煮込んでも、どこかしら軽みのあるところ。
どこかしら麦の香ばしさが浮かんでくることかな。
ここに柚の香りが立ち上がってくるのが麗しいのである。
爽やかついでに、これを朝ご飯のともにする。
さて、今回のマナガツオの産地がわからない。
買い求めた八王子総合卸売センター『高野水産』に問い合わせたら、「徳島、徳島だよ」。
材料
マナガツオ小振り2尾、柚1個、酒、砂糖、水、麦みそ適宜。
作り方
1 マナガツオは適当に切り、熱湯をかけて冷水に取り、あら熱をとって水分を拭き取っておく。
2 テフロンフライパンにマナガツオ、酒、砂糖、水、柚の皮小振りなら1個分を入れて火をつける。
3 沸騰したら少し火を弱めて、甘みを煮含めたら、酒で緩めた麦みそを控えめに加える。時々味見、みその量を加減する。ほどよく煮詰まったら出来上がり。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マナガツオへ
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