なかなか探しても手に入らないものがあって、東北北海道でとれるホラアナゴの仲間、ホラアナゴ、イラコアナゴ、カサゴの仲間でスイやシロウ、スジアイナメ、イトヒキダラ他にもいっぱい。
そんなとき青森の田向さんから「カラスハモというのが来ましてね」という掲示板投稿があった。カラス=黒い、ハモ=長い、とするとイラコアナゴかホラアナゴに違いない。
さっそくお願いして届いた荷をみてちょっと(大いに)がっかり。見事に開いていたからだ。なんとか種名がわからないかとルーペでウロコを見ると短い棒状。間違いなくイラコアナゴである。とりあえず種名はわかったものの丸がないことには撮影できない。
しかたなく期待しないで食べてみることにする。驚いたことに、これが「うまーい」のだ。煮穴子(アナゴじゃないけど)にしてとろけるようだし、天ぷらは風味豊か旨味たっぷり。ほっぺが落ちるほどにうまい。これを『市場寿司 たか』に持っていくと、たかさんも絶賛なのである。先週「豪海投げ込み丼」を食べた方は味わっていただいたやも知れぬ。
でも丸のままが欲しい、欲しい、欲しいな。
このウロコの形がイラコアナゴの特徴
天ぷらは熱い内に食べるとマアナゴに負けない
煮たものは魅惑の味わい。パーシー・フェイスの管弦が耳をよぎる
北の海の幸なら、田向商店に聞いてくれ
http://www.tamukaisyoten.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/