ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
インフルエンザやマイナー魚図鑑を作っているせいで
イワガキの初食いは4月にずれこんでしまった。
伊勢湾の天然ものや、隠岐の養殖ものは3月から出回っているはずで、
初食いとしては異例の遅さである。
さて隠岐の島の澄んだ海で育ったイワガキ、
「清海」身が締まっていて、濃厚。
まことに美味である。
28日までは年末進行で、仕事3本が重なり、
家業であるデータベースの改訂と
サイトの運営があったので、
疲れ果ててしまった。
メールの返信などまったく手つかずなので、
年始までには返信のみはするつもりでいる。
ボクにメールを出された方、しばしお待ち願いたい。
年末年始はサイトの運営、海藻類の整理、
出版する本の校正があるのだけど、
とにかく都心に出なくてもいいので
ほっと一息。
昨日はなにも手に着かず、
太郎と近所のデパートで買い物、
あれこれ来年のことを話した。
帰途、宅急便の営業所で
沼津の山丁さんに送っていただいた「潮がつお」と
島根のキヨちゃんが送ってくれた海藻を受け取る。
帰宅して、海藻を整理、撮影、料理して撮影。
そろそろ30日を迎える時間にゆっくり晩酌。
買い求めていたホッキガイ(ウバガイ)をむき、
開いて外に干す。
紐と水管を湯豆腐にする。
10個分集めると、ちょうど一人分になる。
具は豆腐と三つ葉のみ。
いいだしがでて、ほどよい硬さで甘みがあって、
買い置きのマイルドな秋田の「天の戸」によく合う。
さて、スポーツ、バラエティ、ほか
まったく興味がないので、この正月休みは
休まないでがんばるのである。
韓国産エゾアワビが安い。
それにつられて国産も安い。
あまりの安さに、思わず手を出して、
アワビ飯を作ったので、
その副産物である「つのわた」の醤油漬けを作った。
これぞ酒盗であり、酒をセイブしたいので、
こんなもの作ったらアカンと思いながら、
みりんと醤油の地に無造作に「つのわた」を放り込む。
「つのわた」は、アワビの肝臓や腎臓などの臓器で、
強いうま味が詰まっている。
これとうま味たっぷりの醤油が合わさるのだから、
うまいに決まっている。
ちなみに薬味は不要だ。
料理店などでゆずの風味などをつけるが、愚か者のすることだ。
中一日、ほったらかして、深夜の酒のあてにする。
酒は近所のホームセンターで売っていた久保田。
お金も暇もないので、酒にこだわっていられない。
無難な線であつらえましてござりまする。
少量のみりんと醤油だけなのに甘みが強い。
ほどよい渋みと、端麗な酒が合う。
このぼんやりした時間がもったいないのだけどやめられない。