お魚三昧日記: 2005年9月アーカイブ

9月29日のこと

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 6時過ぎには起きる。肌寒い。メール・揃示板のチェック。
 朝食は、めじまぐろ(クロマグロの幼魚)のアラの煮つけ、納豆、常備菜、小松菜のみそ汁、ご飯。

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アラ、胃袋、肝、心臓など全部煮つけにして、家族で食べきりました。うまかったですね

 八王子魚市場には8時半に到着。サンマは相変わらず安く、山がいつもある状況。
 青森県マルゲン水産の子持ちたら(小振りのスケトウダラのウロコ、頭とワタをとり、真子と身だけにした)がある。

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この「子持ちたら」やオスの白子を抱いたスケトウダラは青森県八戸が加工の産地。関東ではマルゲン水産のものをよく見かける

 サケのフィレは高い。源七に回ると船橋産の小さなアサリがあり、安い。「全部買った」と大見得を切って1.9キロ購入。あんちゃんに「やるじゃん」とほめられる。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともに状況は同じ。八王子総合卸売協同組合でビニール袋に海水を入れたスルメイカの活け(生きているわけではない。ただ吸盤はすいつくぞ)があり函館産。これが500円となかなか魅力的だ。活けいかというと千葉県外房などが有名だが、これからは北海道も参入か?
『市場寿司 たか』で駿河湾卒き網の、めじまぐろとコショウダイの握りを撮影。めじまぐろの握りがうますぎる。沼津の山丁・菊地利雄さんに感謝。

 帰宅途中に旗野農園。小松菜、そろそろ終わりのモロヘイヤを購入。
「旗野さん、ベカナまだ出ないの」と聞くと、
「今年は山東菜は作っていないよ」と言われる。残念。

 帰宅は10時前。大急ぎで寿司図鑑をアップ。11時半には外出。
 飛び乗った中央快速が混んでいる。立川まで立って、やっと座れて熟睡。お茶の水は聖橋口から出て、久しぶりに立ち食いそば『満松庵』のしょうゆ辛い天ぷらうどんをすする。

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このお茶水駅の狭苦しい店、味は抜群にいい。出汁もちゃんと店でとっており、関東のしょうゆ辛い味を楽しみたいという「立ち食いファン」にはおすすめ

 塩分、揚げ物など食べないように医者から注意されているが、たまには関東風のうどんもいいのだ。丸善の手前からニコライ堂を見て杏雲堂病院を抜けて神保町に下りる。「大久保彦左衛門屋敷跡」の石碑を見ようとしたのが見つからない。
 雑用は8時過ぎまで。雑用の途中に気分が悪くなる。身体が熱くなって目がうるうるする。気分が悪くなり、軽く吐き気を催す。これは初めての経験。血圧が高くていても立ってもいられないようになることはあるのだが。
 気持ちが悪いまま中央線に乗る。こんな時に飛び込みはイヤだなと思いながらひたすら桂ざこばの『一文笛』を聞く。帰宅後も気分の悪さは残ったまま。それでも画像の整理を済ませて0時前に布団に入る。
 布団に入っても目眩があるのか気分が悪い。寝付けないなんてことは久しぶりだ。


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9月28日のこと

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 曇り空、肌寒い。6時過ぎに起きるが市場のない日なので、のんびりとして朝食を作る。本日から出汁は長昆布とサバ削り節。
 朝食はカネマル笹市のアジの開き、フレンチサラダ、小松菜お浸し、スルメイカとキュウリの和え物、大根と油揚げのみそ汁、ご飯、常備菜。
 カネマル笹市のアジの開き、サンマの開きも保存のために冷凍、そろそろ半月になるがまったく味に問題がない。相変わらず身がふっくらしてうますぎる。
 午前中は雑用、画像の整理。新潟長野で撮影した分の整理がやっと半分終了。

 昼食は沖縄県読谷村『沖縄ハム』のタコライス。これは千葉の海人つづきさんからのお土産。タコライスというものを初めて食べたのだけれど添付の辛いソースをいっぱいかけると、かな〜りうまい。これを食べてしまうときっと家族からの非難は避けられぬ。
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この手の食べ物はなかなか自分では買わない。また家族が買っても手を出せないのだ。そんな悲しいお父さんに、つづきさんのお土産はなんだかうれしいな!

 午後、お茶も水へでる。立川談志『らくだ』、『宿屋の富』。本が読めなくてこまるな。
 帰りの中央特快に飛び乗ったのが8時半。帰宅は10時前。帰宅すると静岡県沼津市沼津魚市場のあがった巻き網の「めじまぐろ(クロマグロ)」が3本。小振りだが見事である。これは山丁・菊貞・菊地利雄さんが送ってくれたもの。腹身を刺身にして『三千盛』を飲む。まだ小さく身が柔らかいのだけれど、その柔らかな身に旨味というか味わいがある。半身食べてもよかったかも?
 0時過ぎまで画像の整理。また雑用。0時半にダウン。


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9月27日のこと

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 曇り、なんだか寂しいほどに肌寒い。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタ選び。結局決まらない。
 朝食は豚三枚肉と小松菜の炒め物、たい粕(アラスカキチジの粕漬け)、川中島納豆、長野県大町市の「おざんざ」を入れた具だくさん吸い物、ご飯、常備菜。

 八王子魚市場、到着は8時半ちょうど。サンマの山の周りで魚屋さんたちがうろうろしている。
「原価で出すかな?」つるつるの頭をなでながら魚屋さんは思案に耽る。
「一日くらいサンマがなくたっていいでしょ」
「そうもいかないんだよな。サンマが好きな人は多くてね」

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街の魚屋の仕入れはとても良心的である。ときに高値になると原価で出したりするのだ。食に関心があるなら、ぜひ魚屋で魚を買って欲しい

 これは台風の北上でサンマが高騰、小さなものでも1本卸値で100円を超えてしまったせいだ。鈴木さんのところにもどると昨日のオオエチュウバイがまだ残っている。もう一度見直すと、エチュウバイではないかと思え始めてきた。それで2個購入してくる。
 八王子綜合卸売センター、高野水産、ギンガメアジが来ている。産地不明であるがキロ/700円。1本100円ほどなので2本購入。八王子総合卸売協同組合には面白いものなし。『やまさん』で日高昆布とサバ削り節を買う。日高昆布は500グラム3000円程度を買うのだが、今月は苦しいので思い切って1キロ2100円のものにする。

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昆布に関しては間違いなく関西の方が安くていいものがある。しかも小さな商店街にも優れた昆布を売る店があるのが羨ましい

 昆布を買っていたら「あんたのところはスローフードだわね」と顔見知りのイヤなおばはんに言われる。「ワシはスローフードというのは大嫌いなんだ」と言うと大笑される。
 日常使いの昆布にはいつも苦労する。年間使用量が羅臼(オニコンブ)、利尻昆布(リシリコンブ)も含めると4キロくらいだろうか? 子供に出汁をとらせると使う量が最小限ではないので、消費が激しく、やはり値段が気になるのだ。

『市場寿司 たか』でギンガメアジと養殖シマアジの握りを撮影。養殖のシマアジのうまさに驚くが、どっこいギンガメアジも負けていない。

 帰途、旗野農園に立ち寄る。これは昨日買った小松菜がうまくて、明日の朝も食べたいため。するとエンダイブやフレンリソーレル(間違っているかも)などサラダセットの野菜が初収穫だという。これを分けてもらってくる。
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 午前中、エッチュウバイ、産地不明のノコギリガザミの撮影、画像の整理を続ける。まだまだ未整理のものが膨大に残る。
 昼食はご飯にたい粕(アラスカキチジ)、エッチュウバイの酒蒸し(撮影したもの)、シジミのみそ汁。

 午後、外出。中央線で聞く立川談志の「芝浜」がいい。若い頃の立川談志、天才と言われたわけが痛いほどわかる「芝浜」、「らくだ」である。これじゃ春風亭小朝が勝てるわけがない。立川談志にのめり込みそうだ。

 雑用を9時までにすませ、帰宅は10時半。超すし詰め状態の中央特快が立川談志の「芝浜」のお陰で楽しいくらいだ。明日も「芝浜」をもう一度聞こうかな。
 帰宅後、メール・掲示板のチェック。農文協の『聞き書 長野の食事』を読み、0時前にダウン。


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9月26日のこと

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 穏やかな朝ではあるが肌寒し。
 朝食はベニザケ、ピーマンと牛肉のオイスターソース、イトヒキフエダイの干物、薄焼き卵、金時納豆、マイタケ大根ニンジンなどの具だくさんみそ汁、ご飯。飛騨高山の赤かぶがうまい。

 八王子魚市場には8時半過ぎに到着。入った途端に凄いものが目に飛び込んでくる。オオエッチュウバイである。なんども見直して間違いなくオオエッチュウバイなのだけれど値段がキロ/1200円。1個200円から300円しかしない。鈴木さんを呼ぶと山口県萩産であるという。そんなバカな。オオエッチュウバイは水深1000メートル前後でとれるわけで山陰沖では絶対にとれない。いったいどんなからくりがあるのだ。新潟が名産で小売りでは8000円を超え、浜値だって3000円を割ることはないだろう。不思議なので当然購入。魚はサンマ、マサバ、ゴマサバ、サケ。ともに安い。

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新潟能生町の箱であればいったいいくらなのだろう。萩から1000メートル近い水深の漁場と言えばあまりに遠い

 源七から海老辰に来ると「マンブローブガニ」すなわちノコギリガザミがある。アカテノコギリガザミだと思うが念のために購入。キロ/1300円で500円。
 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともに珍しいものがない。でも驚くほど値段が安い。

『市場寿司 たか』でオオエッチュウバイを握ってもらう。やや軟らかくすし飯とのなじみもよく、うまい。

 帰宅途中、旗野農園に立ち寄る。旗野さんは最盛期の小松菜の取り入れに大忙し。でもまだ暑い時期に播く小松菜は間違いなく F1である。小松菜、オクラ、ニンジンを購入。

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旗野さんのところの小松菜。どうもF1であるようだ。夏に播種する小松菜は良識的に言ってF1であるべきだと思っている。

 帰宅は10時過ぎ。慌ただしく寿司図鑑をアップ。画像の整理。昼過ぎにお茶の水にでる。ipodシャッフルで聞く、立川談志がいい。
 夜9時前まであれこれ、駿河台の『ラーメン 味一番』で味噌ラーメン。
 中央特快に飛び乗り、「らくだ」を聞き終わると豊田に着いている。
 帰宅後、風呂に入り、八王子『魚茂』のイカの塩辛で「二階堂麦焼酎」水割りを1ぱい。その後、画像整理の続き。その膨大さにおののくが、がんばるのだ。11時にはダウン。


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 7時30分まで寝床でごろごろする。なんだか疲れがとれない。
 朝食は長野大町市栗林豆腐店の木綿豆腐、豚の生姜焼き、レタス、納豆、具だくさんみそ汁、ご飯。

 ナガコンブとかつお節削り節の出汁は相性が悪いようでうまくない。ナガコンブ自体の味わいがよくないのにかつお節は合わないのだ。たぶんナガコンブ(長昆布)にはウルメ入りの雑削りがいい。

 午前中いっぱい、「新潟長野の旅」の画像整理。また魚の同定。
 朝食は長野大町市の 昼食は『豊科製粉』の二八そば、一束が大きく、これで4人前あった。しかも蕎麦の香りがあり、うまい。長野からのものはみなうまい。
 午後は雑用。そして寿司図鑑、日記のメモを打ち込む。また魚貝類の名前も保存。

 夕食は鶏ささみの唐揚げ、長野県大町市ヤマテ奥原のえご、栗林豆腐店の巨大な油揚げを焼いたもの、小イワシの酢洗い、豚三枚肉の中華スープ、ご飯。酒は長野県大町市の「黒部」と「白馬錦のワンカップ」。「黒部」はやや辛口で飲み口もいいのだが、「白馬錦」は長野県本来の甘口の重い酒。
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なんでこんなに大きいのだろう。しかも味がいいし、安いし、栗林豆腐店えらい。

 食後家族とDVD映画を見て11時にはダウン。


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 土曜日は午前6時半に起きて、すぐに市場に。身体がだるいのは明らかに疲れている。昨日寝床に入ったのは11時前。その前に木曜から金曜日の睡眠時間が2時間なのだから、合計で10時間割る2で5時間ずつなら大丈夫とはいかない年齢なのだ。
 八王子魚市場、やはり土曜日には仕入れが慎重であるようで、動きがない。特種に樽入りのサンマ。1本330円。これを見ていると八王子・魚茂さんが来て、「こんなのお客のこと考えると仕入れられないよ。居酒屋や寿司屋かな持っていくの」と通り過ぎる。源七には東京湾の小振りなマイワシ。キロ/1000円だというので8本、500円で購入。
 八王子総合卸売協同組合に入り、疲れているときにはレバニラ炒めに限るのだ! ということで光陽でレバニラ炒め定食650円。

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やっぱりレバニラ炒めはうまいのだ!(バカボンのパパ風に)

 疲れていても市場に来た理由はお米がなくなったためだ。八王子総合卸売協同組合、日本堂で宮城の新米。「水加減少な目にしてね」と言われる。秋だな。八王子綜合卸売センター、ビックリ屋で新ゴボウ、でかすぎる大根、1本ねぎ、かぼす2個。
 帰宅は8時過ぎ。家族は昨日、大町市のスーパー『アップルランド』で購入した「お手軽ラーメン」と「お手軽そば」(茅野市 原田製麺)を作っている。お湯をかけるだけなので1分もかからない。これで家族はうまいうまいと食べている。それで味見で太郎のを分けてもらうと、「とりすぎだ」と泣かれる。確かにうまい。ともに300円弱なのに、うますぎる。
 午前中データ整理、そして居眠り。
 昼食は簡単に済ませる。

 午後、能町から持ち帰った甲殻類、魚類、軟体類の撮影。貝の撮影は終わらなかった。

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能生町でひろったトヤマサイウオ

 寿司図鑑を2回分作成。少し雑用。
 昼過ぎには千葉市のつづきさんから沖縄のお土産と甲殻類のアルコール漬けが届く。
 夕食は「いっぽんしめじ(標準和名ではない以下同)」の茹でたもの、「にんぎょうたけ」「さくらしめじ」のキノコ汁、小イワシの酢洗い、小谷村で買ったどでか豆腐、明科町『山治』の「しょうゆ豆」、ご飯。

酒は「謙信ワンカップ」200円、「月不見の池ワンカップ」200円、ともにワンカップなのに味がいい。わざわざワンカップを飲むのは太郎が絵柄つきのワンカップを集めているためだ。
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 食後、だらだらと9時まで過ごし、データ整理。魚貝類に関することの整理だけでもこの休みに終わらなさそう。


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9月23日のこと

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 深夜1時に新潟に出発。目的の糸魚川市ヒスイ海岸には6時に到着。ここでヒスイ探し。

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ヒスイ海岸

 8時には家族を残して能生町漁港に向かう。能生町では底引き網、カゴ漁の水揚げを見たが、天候が悪くあまり多くは見られなかった。水揚げしていたのはニギス(めぎす)や小アジ。またカゴ漁はオオエチュウバイ、ツバイ、チヂミエゾボラ、なんばんえび(ホッコクアカエビ)。
 この与徳丸、太平丸さんからたっぷりお話が聞けた。特にホッコクアカエビ漁やバイカゴなどは話を聞いてどうしても疑問に思っていたものが氷解していく。

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太平丸さんから、昔甘エビ(ホッコクアカエビ)は「なんばんえび」ではなく「こしょうえび」と呼んでいたと聞く。なんばん(唐辛子)を「こしょう」と呼ぶ地域は今でも多い

 糸魚川にもどり家族と合流したのは11時前。駅にクルマを止めて散策する商店街が面白い。あんまり面白くて、家人など「飛騨高山よりも、ここの方がいい」なんて言い出すのだ。この押上にある『第二こだま食堂』のラーメンがうまい。地酒も買い込んで、地元のスーパー『ナルス』に入る。ここで魚貝類の呼び名を採取。もう一度ヒスイ海岸にもどる。

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糸魚川の街は雁木があり、とても情緒あふれる街。その商店街の店も素晴らしい

 バケツ一杯の石を持って今度は『フォッサマグナミュージアム』に。ここで石の鑑定をお願いする。学芸員や職員の皆さんに懇切に見ていただいたが、残念ながらヒスイは見つからなかった。仕方なく重いバケツの中の石ころを姫川に捨てて、帰途に着く。

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フォッサマグナミュージアムで見た本物のヒスイ。これで2万円前後

 小谷、白馬ときて大町市で寄り道。街を散策する。大町市も素晴らしい街。食材マニアとしては興奮ばかりしていた。ここで天然キノコを買ったり、地酒、蕎麦の乾麺を買ったりする。

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倉科製粉所で見つけた「おざんざ」。塩を使わないうどんに近い麺

 大町を出たのが3時半、帰宅は9時前。体力限界の旅であった。


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9月22日のこと

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 曇り、雨模様。気温は低い、それでも汗をかいているのは肥満のためだろう。
 朝食は高知市の永野さんからいただいたチダイの塩焼き、しまささげと油揚げの煮物、納豆、鮪の筋入りのみそ汁、ご飯。飛騨高山陣屋前朝市で買った天日乾燥うるち米がうまい。

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永野さんにいただいたチダイ。ガスコンロでいい加減に焼いたのにうまいのなんのって、たまりません。

 八王子魚市場には8時半、産地不明ながら見事なアカムツがあり、キロ/4600円。これは安い。そして小笠原から小振りの尾長(ハマダイ)が来ていて売れていない。
 八王子綜合卸売センター、高野水産にイッテンフエダイ。これも大分県佐賀関市丸昌水産から。八王子総合卸売協同組合には見るべきものなし。

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フエダイの仲間はどれも味がいい。また馴染みがないので割安。

『市場寿司 たか』で高知市の永野さんにいただいた、チダイ、マダイ、ヒイラギを握りに、撮影。チダイが断然うまく、ヒイラギが次ぐ。今日の3種は総てうますぎる。
 帰宅は9時半。大急ぎで着替えて外出。豊田駅まで来るとまたもや中央線は人身事故でとまっている。やっときた下り電車で八王子に出て京王八王子から新宿、都営新宿線で神保町。5時すぎまで野暮用。大急ぎでとって返す。立川駅であまりの空腹に立ち食いそば。今期初めての「おでんそば」をたぐる。うまい。
 帰宅は8時前。明日の新潟行きのために慌ただしい。


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9月21日のこと

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 6時半に起きるとともに窓を開ける。涼しくてというよりも肌寒とうべきか気持ちがいい。この早朝にはやかましいアオマツムシがいなくて可愛いカネタタキの音がチンチンと聞こえる。近年思うにアオマツムシというのは日本の秋を騒がしくしてしまった。その罪深いと思う。この虫なんとか駆除できないのか? 秋はオカメコオロギやミツカドコオロギ、カネタタキ、マダラスズなどの密やかな音を聞きたい。
 朝食は白石市の「だるま納豆」、宮城の「川口納豆」、ウインナー、卵焼き、金時草お浸し、超具だくさんみそ汁、ご飯。

 八王子魚市場には8時半。本日の山は気仙沼からのカツオ。発砲1本入りなのにキロ/330円。千円札とコイン数個で1本買うのもいいだろう。
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源七に行くと珍しく若旦那がおかずをくれる。これは青森県大間か対岸の北海道産の釣り生マグロの切れっ端。ぶつにしても軽くあぶって食っても最高にうまい。「ありがとう」。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともあまり見るべきものがない。

 9時半には帰宅。雑用と画像の処理をしていると早11時。肥満のためにかく大汗を流して雑用に出かけようとしたらケータイ。「今日は来なくていい」という。
 これは感激なのだ。実は朝からお尻に異物感。家人に見てもらうと大きなオデキが膨らんでいて、じっと座っているのが苦しい。ありがたく1時間だけ『聞き書 新潟の食事』を読む。
 昼食は残りご飯をベニザケでお茶漬け。

 午後からは新潟行きのため新潟県能生町の漁協・池田さんに連絡をとる。そして寿司図鑑をもう一つ作りアップ。雑用を2時間こなして、夕方までホウボウ科の改訂。削除する種が多くて憂鬱になる。
 夕方、お尻のオデキが大きくなったのかまっすぐ座れなくなった。無理矢理つぶすか決断に苦しむ。しかし「オデキ」というのはイヤな言葉だな。なにか隠語でも作ろうかと思っていて昔、「西城おでき」なんてシャレがあったなということで、これからオデキを「西城」としようか? と思ったが馬鹿馬鹿しいのでやめる。

 6時に高知県の永野廣さんから『土佐の味わい便 スペシャル』が届く。中身はチダイとマダイ、ヒイラギ(にろぎ)とイワガキ。いくらかを『市場寿司 たか』に渡して、夕食の準備をする。
 にろぎ(ヒイラギ)は永野さんに教わったとおり、ぬめりをとらないで甘辛く炊く、マダイ、チダイは刺身にして鍋の支度、イワガキは生で1個食べて、後はバター焼きにする。
 鍋の出汁は焼いた中骨、昆布、酒、塩。これで刺身をしゃぶしゃぶにする。これで岐阜の「三千盛 上撰」。オデキが痛いのに飲み過ぎる。

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ヒイラギは高知では「にろぎ」、島根では「えのは」。各地でその美味を知られている。

 食後、オデキのために椅子に座れなくなった、無理矢理つぶすかもう一度考えたが断念。まったく肥満というのはかっこ悪い。横になって寿岳章子の『京都 町なかの暮らし』(草思社)を読む。寿岳章子、お亡くなりになったのではなかったか?(やはり今年7月に逝去)


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市場魚貝類図鑑の切りプレゼントの当選者が現れません。今でも遅くないので申し出てください。すぎは100万ですから!
また市場魚貝類図鑑では新潟県能生町、糸魚川市、長野県小谷村などの情報を求めています。金曜日には糸魚川、能生町の旅に出かけますのでよろしくお願いします。

市場魚貝類図鑑
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9月20日のこと

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 曇り空、そして微かにセミの声がする。朝方6時過ぎに起きる。喉の奥に異物感があり間違いなく扁桃腺が腫れている。慣れていることではあるが熱がある。
 朝食はカネマル笹市のアジの開き、金時草のお浸し、間引きニンジンのサラダ、炒り卵、ベカナみそ汁、ご飯。飛騨市古河町、三木麹店のみそがうまい。
 八王子魚市場、鈴木さんのところに築地で見つけたと同じマテガイを見つける。値段も同じ。ダイちゃんのところには相変わらずサンマの山。『海老辰』に産地不明のエゾイシカゲ、値段がキロ/3000円もする。八王子総合卸売協同組合、『やまさん』で「和田久」のかつお節削り節4番。500グラム1500円を買っていると見事な「焼きあご」を見つける。これはホソトビウオを焼いて干したもの。独特の風味をもつ出汁がとれるのだが、キロ/4600円。煮干しなどはキロ/2000〜3000円までがなんとか代える範囲。

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焼きあごは五島産だと思うがキロあたり4600円は高いな。

 八王子綜合卸売センター、高野水産、今日は激安。キチヌ(きびれ)がキロ/500円で1本買っても250円。ウメイロ、タチウオなども値段が言えぬほどに安い。

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高野水産にあった上海がに(シナモクズガニ)。これからうんざりするほど入荷してくる。

 帰宅は9時半。あわただしく寿司図鑑を作成して、外出。
 中央線で熟睡、神保町での用事は4時に終了。東京堂ふくろう書店で文庫本の古本をあさり、明倫館、大雲堂を見て地下鉄に降りる。大手町で降りるつもりが三越前まで乗り過ごし、そのまま銀座線に乗り換えて日本橋に出る。熱があるのであまり歩きたくなくて乗った地下鉄なのに大失敗。ついで八重洲口大丸で納豆を2種類購入。
 始発の中央特快で熟睡。立川で目覚めると雨になっている。豊田駅前で500円傘を購入して6時過ぎに帰宅。
 夕食は間引きニンジン、しまササゲの天ぷら、トン天(八王子綜合卸売センター大商売ミートの見事なロースを天ぷらの衣で揚げたもの。神保町にあった『末広』のメニュー)、ベカナと油揚げの炊いたもの(飛騨市古川町内木豆腐店の油揚げがうまい)、ご飯。
 熱があり、ぼんやりして10時までテレビを見る。久しぶりにテレビ東京の「なんでも鑑定団」を見て、「こんなことやってていいのかな」と反省。11時まで画像の整理。すぐにダウン。


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9月19日のこと

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 早朝6時ちょうどに起きる。メール・掲示板のチェック、寿司ネタを選ぶが頭が明瞭ではない。
 朝食は、いものつるのきんぴら、飛騨古川内木商店の木綿豆腐、飛騨古川橋本商店の納豆、牛肉の西洋佃煮、卵焼き、金時草の茎と庄内麩のみそ汁、ご飯。
 午前中10時まで寿司ネタ図鑑とサイトの改訂。
 11時、八王子犬目を目差す。

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花を撮ったわけではなく虫をとったのです。でもこの花かわいい。
 
 犬目の八王子農協にクルマを止めて山を散策。コクワガタ、ヨツボシケシキスイ、無数の秋の花草、キノコを見つける。散策の合間に柴栗、タマゴタケをとり、持ち帰る。

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ぶくぶくと白くマシュマロの巨大なものに見える。そしてこれを割るとゼリー状のものが流れ出してくる。たぶんシラタマタケ。このゼリー状のものに胞子が含まれている

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我が家のキノコ狩りの主目的はこのタマゴタケ。他のキノコには恐くて手が出ません。こんなときには専門家の方に相談したい。

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多摩地区の山の幸を代表するのが野の柴栗。秋になると毎日、栗ご飯。ちなみに栽培の丹波栗の何倍もうまい。

 正午過ぎには農協にもどる。農協で今期初めてベカナ、谷中しょうが、トウモロコシ、高知産のゆず、間引きニンジンを買う。ベカナなど山東菜の系統の菜ものが出ると、まさに秋を感じてしまうから不思議。


 帰宅は1時過ぎ。簡単に昼食を済ませて、午後から膨大な画像を整理・保存。新しく食材のデータベースを作り、整理し直しているので息苦しいほどに作業が複雑。
 3時、少し居眠り、4時から画像の整理にかかっていると、宅急便が届く。
 高知市の永野廣さんからで、中身は真っ赤にゆであがった「えがに(トゲノコギリガザミ)」のメス、と「つがに(モクズガニ)」。脇から見ている家人の顔がほころんでいる。中にシュモクガイとベニグリなどがあって、これを1時間ほどかけて撮影。シュモクガイがカキ目だとばっかり思っていたら、ウグイスガイ目なので驚く。
 夕方、多めの出汁をとり、とってきた柴栗、タマゴタケなどをきれいに洗う。
 夕食はタマゴタケ、シシタケ、シイタケのキノコ汁、「えがに」、「つがに」、他には飛騨高山の赤かぶや常備菜、ご飯。

 キノコ汁のうまさに感激していたら、家人が目の色を変えて「つがに(モクズガニ)」をむさぼっている。完全に目の色が変わっていて恐い。栽培されたシイタケやシシタケのなかでタマゴタケのうまさが一頭ぬきんでている。
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「えがに(トゲノコギリガザミ)」と「つがに(モクズガニ)」のオスメス。対戦結果は「つがに」の方がうまい。それでもすっかりカニが片づいているのは、どっちも非常にうまいということだ。
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今夜の主役。「つがに(モクズガニ)」。

 食後、ぼんやりして、また画像の整理・保存。処理する画像よりも撮影する画像の方が明らかに多い。


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9月18日のこと

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 午前6時半に起きる。ぐーっと深い眠りについて疲れが100パーセント消えている。窓を開けると肌寒い風が潜り込んでくる。
 メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタを選び、農文協の『聞き書 岐阜の食事』を読む。
「こも豆腐」、「塩いか」の記述はあるが「煮いか」は見つからない。岐阜の海産物利用を考えると、今では石川県から来るのであるが江戸時代など昔は富山に依存していた。そこで「塩鰤」、「塩いか」、「身欠鰊」、「棒鱈」などが日常、またハレに使われていたのだろう。その中で「煮いか」というゆでたイカの存在も重要ではないか? 例えば江戸時代でもそうだが、保存食と言う意味では「ゆでる」というのも生よりは輸送範囲が伸びるに違いない。塩干よりも贅沢な海産物として「ゆで」たものの流通も興味深い。
 朝食は飛騨高山の寂しい食料品店で購入した蒸しうどん、かき揚げを使って天ぷらうどん。家族の目がトロンとしているのは疲れのためだろう。

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飛騨高山の蒸しうどん、1玉のボリュームが大きい。また目立たない食料品店で作ったかき揚げもいい味わい

 寿司図鑑作成とともにサイトの改訂。
 10時にお茶を飲む。飛騨市古河町、大久保製菓で購入した和菓子がおいしい。その「美味」はただ者ではない。特にゆで栗を少量の蜜でひねり上げた栗きんとん、今まで食べた中でもっとも最上のもの。
 昼、少しダウンするだと横になったら3時近くまで眠ってしまった。
 午後はサイトの改訂、画像の整理保存。これが5時過ぎまでかかる。
 夕方来客があり、料理を始める。昆布を漬けた鍋に火をつけ、出汁をとる。これで飛騨市古河町のスーパーで購入した内木商店の「こも豆腐」、しまささげ、ニンジン、メークインをたく。鶏の唐揚げ、ジンケンエビのむき身とキュウリの酢の物、高知県永野廣さんからいただいた「えがに」の胴の部分の身でかに玉、金時草のお浸し、近所の雑木林の柴栗で栗ご飯。これで夕食とする。
 飛騨高山の「久寿玉 上撰」がうまい。
 食後、画像の整理をして10時半、早々にダウン。

おまけ
飛騨高山、飛騨市古川で購入した食料品の一部。アクセサリーやおもちゃ、みそや豆腐などは入っていない。こんなに買ったのかと思うと「おそろしい」。
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9月17日のこと

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 深夜2時過ぎに八王子インターにのる。道は空いていて、ややスピードを上げて2時間ほどで松本インターを降りる。そこから国道158号線で野麦越え。その曲がりくねった坂道の長い道のり、昔の人は歩いて超えたんだなと思うと映画『ああ野麦峠』の最後のシーンが思い出されるから不思議。
 丹生川沿いに高山の街に入ったのが6時過ぎ。とりあえず高山陣屋にクルマを止める。陣屋の広場ではすでに朝市の店開きが始まっていて、陣屋前の食堂から大きな土瓶を持ってきた白衣(飲食店用です)の女性に駐車場所を聞く。すると「この時間ならここに(陣屋前)とめて見ても大丈夫でしょう」という、またこの人の出てきた食堂がなんだか魅力的、まだ半分しか下がっていない暖簾の奥で「そば、うどん」でもすすりたくなった。「店は開いているのですか?」と聞くと「もう少しであけますから」と慌ただしく朝市の店に走り、土瓶を手渡している。後で朝市を巡ると、どの店にもこの大振りの土瓶が置かれている。
ので開店したばかりの朝市を簡単に見て回る。そのほんの数分後に家人の手には2袋の赤かぶの漬け物がぶら下がっていて、「なぜ高山に来たのか?」、その意味がわかったような気がする。

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画像は陣屋前朝市。売っているものもほとんど同じだけれど、宮川朝市よりもこっちの方がよかった

 食料品を買うときにはいつも少し冷めた目で見るのだが、家人はまったくの観光客に変身してしまっている。これは誰にも止められない。家人と子供とは離れて店を見て回る。どこまでも生活人であるので自宅の米びつが空なので天日乾燥であると言う、うるち米1.5キロ600円を買う。5キロに換算すると2000円で、生産者としては充分利潤があるだろうけど、観光地とは思えぬ良心的な値段かも? ただ食べてみなければ評価できないが。また「しまささげ」という黒い染みのような縞の入ったインゲンを見つけてこれも購入する。
 6時半過ぎにクルマを「宮川朝市」のそばの市営弥生橋駐車場に止める。市営駐車場は市内各所にあり24時間いつでも利用できる。1時間300円は値段として妥当だろう。
 宮川にそって続く朝市は思ったよりも規模が小さい。それよりも目に付くのはその反対側にある大小のお土産店である。その多彩なこと。未だに「山くらげ」を山菜として売っているというのに驚きを感じながらも、その水準の高さというか、観光客の心理を読みきった品揃えにビックリ仰天する。
 朝市の品揃えはこの日見る限りでは陣屋前朝市の方がいい。ただ、端っこに方にぽつんと「みたらし団子」の屋台があり、この団子が1本60円。そのうまそうなしょうゆの香りで食べたらいい味である。どんどん獲物を求めて歩く家族は団子の味なんかどうでもいいようで、「みたらし団子」なんてそこら中あるんだから我慢しなさいと追加したいと懇願してももどってくれない。

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宮川朝市の端っこの「みたらし団子」の屋台。ここの団子がうまかったな

 宮川朝市から川沿いに歩き、もう一度陣屋前にもどる。ここで家人にお願いして市場前の『細江屋』で朝食をとる。朝市の店にお茶を配達しているところから比較的観光地的な店ではないとみて入ったのが半分は正解であった。
 高山ならではの落ち着いた町屋に落ち着いた店内。決してとってつけたような民芸調ではない。品書きも、麺類が500〜700円、定食も「ほうばみそ定食」は確か1500円である以外は安くもないが許せる値段である。
 店に入ってテーブル席を避けて、小あがりに落ち着く。品書きを見てすぐに目に付いたのが「煮いか」である。きっと甘辛く煮つけたものだろうと思って聞くと、「イカをゆでたものです」という。これが軟らかくゆであがったスルメイカ(?)であり、しょうがが添えてある。
 朝定食800円、煮いか、家人は「飛騨牛の肉うどん」700円、太郎は「てんぷらうどん」700円、姫様が「ざるそば」。これで支払は3000円と少し。ただゆでただけの「煮いか」が予想を超えてうまかったのをはじめ、朝定食の煮物も、肉うどんも、そしてつゆの味わいも上々で、なかなか満足至極な朝食となった。
 2回目の陣屋前朝市でまた荷物が重くなり、駐車場にもどる。ここで30分ほど仮眠。家族はその間も街を散策。目覚めたばかりの重苦しい頭を抱えて弥生橋を渡り、本町通にいる家族と合流。家族がいたのが本町通中ほどにあったスーパー『駿河屋』。まだ9時前なのに開店しているのだ。そこで「アラ」を見つけて太郎は驚喜している。この「アラ」、西日本でよく見かける、海苔の佃煮。店内に入り、魚売り場を見ると「塩いか(丸いか)」があるのは当然としても、その脇に「煮いか」としてゆでたスルメイカ(?)が置かれている。店の方に聞くと高山でよく食べられる日常のお総菜であるという。

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高山でも古川でもスーパーや魚屋にはかならず「塩いか」が置いてあった

 もう一度、陣屋に行き、陣屋内を見学する。飛騨高山は豊臣家の武将である金森可重が築き、金森氏転封後天領となり明治開花を向かえている。すなわち、高山は幕僚である代官の治める地であったのだ。陣屋の建物はなかなか典雅なものであり、やや女性的な趣がある。これは「姫宋和」と言われた繊細な金森宋和の少なからぬ影響を次いでいるのではないか。
 陣屋から橋を渡ると、そこは人気観光スポットの上三之町である。道を行き交うのは大型観光バス、そして関西や東京のナンバープレートをつけたクルマが道に迷ってのろのろ運転をしている。
 それを避けて「久寿玉」で有名な『平瀬酒造』に行く。ここで「上撰」850円を1本。上三之町に入る。その間、地獄のような時を過ごす。ここは町並みこそ古く、そして美しいものの一歩店内に入るや、そこは原宿の竹下通りとなんら変わらない。そういえば高山市全体が観光地化している。手焼きせんべいの体験、膨大な小物を広い店舗隙間なく壁までも埋め尽くした有名店を経てやっと駐車場に向かう。

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上三之町で見つけたミノカサゴの新種?

 そこで「豊川」という酒の看板のある『田邊酒造』を見つける。ここに「冷やおろし」(720ミリリットル 1500円)があって、これを1本。また裏通りにいたって普通の食料品店があり、ここでなかなかつやのいい蒸しうどん4玉とかき揚げ6枚。これで530円。市営弥生駐車場にもどって高山を後にする。ちなみに駐車代金は1200円。観光で潤っている高山市、もっと安くていいんじゃないの。
 11時半に高山出て飛騨古川に着いたのが正午過ぎ。市役所前の有料駐車場1時間100円にクルマを止めてテレビドラマで有名になったという和蝋燭の店を目差す。『るるぶ』にのっていたコロッケの店、トンボ玉に小物を売る店、アンチークショップ、とりとめもなく町歩きをする。やはりここも明らかに町全体が観光地を目差しているのかも知れない。正午を過ぎて空腹になりできればありきたりな昼食をとりたいと飲食店を探すが、いかにも観光地的な店というのはあっても、うまそうな店は本日休業なのである。土曜日なのにどうしてだろうと思っていたら、どうやら本日運動会が開かれているからのようだ。
 名物のコロッケ、『蒲酒造店』で「白真弓」を購入して古川を後にする。
 国道41号線から松本に向かう県道に入ったのが午後2時。なんだかんだと8時間も歩きずめである。いかに買い物に夢中になってもこれが限度というもの。県道89号から見る飛騨の景色は黄金色の稲穂でなんだか明々としている。刈り取りが終わってはさ掛けされた稲もある。また国道158号沿いには「松茸」の看板。飛騨盆地にはいち早く秋が到来している。


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9月16日のこと

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 曇りがちな日。なんだか急に秋めいてきた。桜の木にはアオマツムシがいてうるさいのだが、雑木林からはカネタタキやオカメコウロギの声が聞こえる。
 朝食はサトイモのみそ煮っ転がし、カネマル笹市のアジの開き、納豆、炒り卵、具だくさんみそ汁、ご飯。
 八王子総合卸売協同組合、日本堂の宮城米がうますぎて困る。
 八王子魚市場、やはりサンマだらけ、他にはサケが目に付いてきた。海老辰には鹿児島からサヨリ。八王子綜合卸売センター、高野水産には産地不明のマダラ。さっそく八王子中野の居酒屋『稚内』さんが手を伸ばす。沼津からは大きなアカムツ、でんでん(オオメハタ、ナガオオメ、ワキヤハタ)、めひかり(アオメエソ)、赤えび(ツノナガチヒロエビ)、甘えび(ジンケンエビ)、ボタンエビ。
『市場寿司 たか』でアオメエソとワキヤハタの握りを撮影。ともに素晴らしい味。
 帰宅は10時過ぎ。正午まで画像の整理、寿司図鑑2日分作成。
 正午から2時間余り昼寝。
 簡単に昼食を済ませて午後からサイトの甲殻類エビを改訂。
 夕食も簡単に。明日の飛騨高山行きの準備をする。


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9月15日のこと

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 6時半には起きる。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑の作成。
 朝食はマグロのワタの煮込み、カネマル笹市のサンマの開き、炒り卵、納豆、ワカメと庄内麩のみそ汁、ご飯。
 八王子魚市場、厚岸、釧路からのサンマが山積み。ダイちゃんはため息をついている。バラして売っても市場では40〜70円ほど。

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サンマはいっくら食ってもうまいけどね。

噴火湾の見事な「ぼたんえび(トヤマエビ)」、日本海からの甘えび(ホッコクアカエビ)もある。殻つき、むき身とカキが入荷が続いている。八王子綜合卸売センター、高野水産には大きなサワラがあって種がわからない。八王子総合卸売協同組合、丸幸水産に樽前産?のフジイロエゾボラ。
 帰宅途中に立ち寄った旗野農園で今期初のサトイモ。旗野さんが「そういえばノラボウの種どこに売ってるかな」という。これが意外に手に入らないのだ。

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夏野菜が少なくなり、秋の野菜が増えてくる。こんなところにもしみじみ秋を感じるな

 帰宅は9時半。寿司図鑑をアップ。画像の整理をして正午前に外出。
 ガラガラの中央線、心地よく眠っていたら、隣に強烈な煙草の臭いを漂わせる男が座る。仕方なく三鷹駅で中央特快に乗り替える。あまりに煙草臭いヤカラは電車に乗れないようにできないものか?
 仕事はまだまだ少なくて4時過ぎに終了。地下鉄で四谷三丁目を目差していて、「JR中央線は信号機故障で止まっています」のアナウンス。
 四谷三丁目新宿通の『妻家房』で水キムチと数種のキムチを購入。ここまで来てこの店、値段が高くて「二度と来ない」と思い知ったことを、「思い出した」。改めてその強烈な値段に驚く。ここに来ると東上野の店がいかに良心的かがわかる。
 丸の内線で新宿に出て、いろいろ思い悩んだ末に京王線で八王子まで帰ることにする。京王線は快速、急行、準特急、特別急行と列車の種類が増えて階段上でまごついてしまった。
 結局、準特急で八王子まで。京王線は片道350円、JRの460円と比べると100円以上安いのだ。
 6時前に京王八王子駅に到着。駅の脇の路地を入って焼き鳥屋である『福徳』に入る。店長は市場での顔見知り。店内に入るや、その怖ろしげな顔が目の前にある。
「おう、いらっしゃい」
 と太い手を上げる。
 店内はまだ早い時間なのに満席状態である。ここは焼き鳥だけではなく、いい魚が置いてある。しかも市場から持って帰る量も半端なもんじゃない。まずは焼き鳥。大好きなレバー2本(1本120円)、かしら2本、砂肝2本。枝豆に生ビール。店の品書きを見ると徳島の銘酒「鳴門鯛」がある。生ビールの後は当然これの冷や。焼き鳥の味の良さもあって酒がうまい。レバー2本を追加して、最後に八丈島の麦いものブレンド焼酎を1杯で出てくる。これで支払は2700円。この『福徳』、また来たくなりそうだ。
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『福徳』は京王八王子駅の隣、路地をはいったところ

 帰宅は7時過ぎ。ぼんやりテレビを見て、11時までサイトの改訂。0時前にダウン。


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9月14日のこと

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 残暑が続いているが朝方涼しい。そのため朝、眠くて仕方がない。
 朝食はカネマル笹市のサンマの開き、納豆、するさしのとうふ、生卵、三つ葉のみそ汁、ご飯。
 午前中、メール・掲示板のチェック、画像を整理、寿司図鑑作成。
 10時半に我が家を出る。中央線を神田駅で降りて室町。『良心の店』で4ヶ月ぶりに散髪。あまりの無精ヒゲに理髪師の方に「ほんとに剃っていいんですよね」と聞かれ、カミソリではなくバリカンで初手。髪の毛はできるだけ短く刈ってもらう。
 考えてみると、身の回りを清潔にする道具というと石けんとシェーバーしか持っていない。あとはタオルかな? そうなると髪型なんて気にしたこともなく、これはある意味寂しい人生ではないかと思う。
 散髪が終わると1時過ぎ。神田多町に抜けようとガードをくぐるとなぜか間違って内幸町に出てしまう。

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オフィス街のビルの谷間になんだか古めいた履き物屋さん。高層ビルやオシャレな今時の無味乾燥な空間が大嫌いなので、こういった景色をついつい撮影してしまう。

 多町に行く道すがら、おいしい洋食の店があったはずなのに。大手町に出てJAビルの農文協の本屋で炎天下の汗を引かせて半蔵門線に降りる。農文協には食や農業漁業の本が充実しているのだが、今回はめぼしいものが見つからなかった。

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地下鉄大手町駅の上にあるのがJAビル。その地下1階にある。この階に様々な食堂があるのだけれど、値段が高い上にうまそうに思えない。一度入って懲りてから二度と入るまいと思っている。

 最近、郷土料理や、各地の食文化を探るなどの本がつまらなく思えてきている。これは現今出ているものだけでなく、過去のものもそうである。これは例えば、実際にその地で食べられている料理のことはともかく、食材の知識がほとんどないままに書かれたものが多すぎるのだ。例えば魚のことなど書かれた本を見ると種に関して無知なのは仕方ないにしても、それが背の青い魚を使う理由や、アミノ酸発酵の知識など基本の基本が出来ていないことが多い。もっと種に関しても探求心を持って欲しいし、各地の博物館との連携も考えたらどうだろう。
 神保町に出て、『天丼のいもや』で天丼500円。2、3、席が空いているので座ったら、すぐに店がたて込んできて、店の外で待つ人も出る始末。テレビかなんかで取り上げられたのだろうか?

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靖国通りからかなり路地を入った奥にある、庶民の味方・名店である。

 仕事は5時まで。地元に帰り着いて『開花』でいっぱい。サンマの梅煮、モツ煮込み、卵焼き、生ビール小、いいちこ水割り、以上で1700円。
 帰宅は9時過ぎ。画像の整理をやっと終えたのが11時。そのままダウン。


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9月13日のこと

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 朝方肌寒い、それが昼は暑いのである。意外にこれが辛いのだ。
 涼やかな風がきて寝坊して7時近くに床を離れる。
 朝食はジンケンエビのそぼろ、焼きトン(今はなき神保町「末広」のメニュー)、きゅうり(スダチと塩)、どじょうのはららご煮(駒形どぜう)、庄内麩と野菜のみそ汁、ご飯。
 ブログを校正、寿司図鑑のネタ選び、メール・掲示板のチェックをして市場に向かう。
 八王子魚市場、鈴木さんとダイちゃんが近海の荷を見てため息。「サンマばっかりっすよ」だって。今日からむいたカキ(産地見なかった)がある。『魚善』さんに会って、「八王子でいちばんうまい豆腐屋はどこだろうね?」と聞くと毛虫のような眉毛をしばたいて「まあ、峰尾豆腐店じゃないの」と行き方を教えてくれる。往復あまり時間かからないだろうとのこと。
 八王子綜合卸売センター、高野水産にはすごい鮮度のハマフエフキ、これがキロ/1500円は安すぎる。八王子総合卸売協同組合など見るべきものなし。
『市場寿司 たか』でえがに(トゲノコギリガザミ)、マツバガニ、ボタンエビの握りを撮影。えがにがうまい。
 クルマを八王子市街に向けて高尾に向かう。予想外に渋滞している。西八王子から高尾までの道がなんだかウンコ臭いのは銀杏並木の銀杏がたっぷり落ちているせいだ。やっと高尾駅前を通過して裏高尾に右折。このすぐ右にあるという『峰尾豆腐店』がなかなか現れない。
 道道に「圏央道反対」の看板。そう言えば『永六輔の土曜ワイド』でも取り上げていたが、高尾山にトンネルを掘り圏央道を通すという計画があり反対運動が起こっているのだ。細く曲がりくねった道、その回りの木々や谷、思った以上に自然が美しく残っている。これは近隣に住む者として反対運動に加わるべきだと思えてきた。大体、国土交通省というのは別名「自然破壊省」としか言えないヤカラであり、いわば現代の「鬼」もしくは犯罪者なのだ。

 細く道がくびれたところに優美な火の見櫓が現れた。なんてきれいなんだろうと撮影する。
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 そしてまだまだ奥に進むと「するさしのとうふ」という青い看板があり、ここが峰尾豆腐店であった。「するさし」ってなんだろうと店の前のバス停を見ると「摺差」とある。店に向かおうとすると中学生らしい数人が店の人と話しており、店内に一緒に入ってくる。この子供達が煩わしいこと。見学なのか知らないが、礼儀というか「じゃまにならない」ということを教わっていない。一歩外に出ると子供も大人も自分のいるべき位置や状況を判断して「いるべき位置にいなくてはならない」。この子供達のお陰でゆっくり豆腐を選ぶことが出来なかった。
 峰尾豆腐店では木綿豆腐にあたるものしか作っていない。そしてその木綿の「おぼろ豆腐」があり、これで2種類。これに揚げや厚揚げなどがあるはずだが、狭い店内に5〜6人も押し入ってきた失礼極まりない中学生のために断念。

 店から出て見上げると山際にループ上の道が浮き上がっている。これは一体なんだろう。これも調べなくては。
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 甲州街道に出てすぐに仕事場から連絡。今日の仕事が明日に延びたことが判明。高尾から西八王子に向かう手前の『魚茂』さんにクルマを止めて我が家で作成し猫の看板を撮影する。もう4〜5年になるというのに全然古びていない。ちょっと店を覗くと相変わらず自家製の見事な干物が並べられている。ここの茂おじいちゃんの作る干物、塩辛はまさに絶品です。
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 茂さんのところでいると今度は自宅からケータイ。家人が頭が痛いという仕方なく大急ぎで帰宅。病院へ連れて行く。どうも前回の風邪が治りきっていないようだ。
 簡単な昼食をとり、画像整理にかかっていると、宅急便が届く。
 高知市の永野廣さんからで中身はメバチマグロのワタ(心臓、肝臓が少し、食道から腸)である。
 解凍するべく水に漬けて、また画像整理。寿司図鑑作成。しかしデータが重くなってきて画像の整理保存の要する時間がますます増えてきている。しかももう少しで単位がギガからテラになるのは火を見るより明らかである。
 夕方、永野さんにお礼のケータイとワタの料理法を聞く。
 永野さんの教えでは解凍したら、まず10分ほどゆでる。ゆでて汚れをきれいに取り除き、下ごしらえが終了。後は切り、酢みそで食べる。唐揚げに、煮込みにと使うのだ。あまりに多いので半分を近所の居酒屋『開花』に進呈。夕食の支度にかかる。
 ワタ料理は食道腸の柔らかな部分、また肝臓などをみそ味で煮込みに、食道腸を切り分けて酢みそ、同じく食道腸の唐揚げ。残った心臓は血抜きして塩こしょうして焼いてみる。この詳細は少しずつ取り上げるが総て美味であった。それから昆布と雑節でうどん汁を作り、これで肉すい。赤えび(ツノナガチヒロエビ)とキュウリのつぶし酢の物、後は峰尾豆腐店の「おぼろ豆腐」と豆腐。
 ワタのみそ煮込みで酒がすすんで困る困る。
 食後、データの整理を続けて、9時前に終える。9時からテレビ「なんでも鑑定団」。メール・掲示板のチェックをして11時にはダウン。


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9月12日のこと

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 深夜雨、しとしと降るなかを駐車場に下りる。午前1時過ぎ、国道129号線は思った以上にクルマが走る。TBSで選挙特番。ぼんやり聞いていて、小泉政権が右傾化を押し出してきたり、靖国参拝、また憲法第9条を改正するなんてことはないだろうな? と心細く思う。今、東京都では少しずつ右傾化が進んでいてそれにはしゃいでいる愚かな鬼がいる。
 雨は秦野中井を過ぎて止む。沼津魚市場には午前3時に到着。そこには5月以来の底引きの選別作業が始まっている。その量たるや凄まじい。そして到着したのが大成丸の鈴木尚光さん。
「久しぶりだね。解禁の日にこんなにエビがとれるなんて久しぶりだ」
 と彼の回りのバケツには赤えび(ツノナガチヒロエビ)、本えび(ヒカリチヒロエビ)、甘えび(ジンケンエビ)、アカザエビが見える。そして喉黒(のどくろ ユメカサゴ)にソコアマダイ。
 後から戸田の船が到着してきて競り場は満杯状態になる。
 競り場に並ぶのは売れ筋のエビや魚ばかりで珍しいものが見あたらない。仕方なく活けを見て、伊豆七島回りの場所を見るがこちらも寂しい。第二売り場に来ると手頃なツムブリがあり、これを山丁・菊貞 菊地利雄さんに確保してもらった。

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ヨロイイタチウオ(ひげだら)で3キロオーバーはすごい。

 岸壁では巻き網の水揚げが始まる。もう時計は5時を過ぎている。その選別の足元に体長も尾の長さもともに1メートルほどのオナガザメがころがっている。これは競りにかけられて、きっと練り物にでもなるのだろう。
 底引きの競り場には赤えび(ツノナガチヒロエビ)、喉黒(のどくろ ユメカサゴ)、ごそ(ハシキンメ)の濃い赤、ジンケンエビの桃色、そしてクロムツやアラ、アオメエソにニギス、ギスもある。キアンコウは思ったよりも少なく、またチヒロダコも本の数箱しか見あたらない。

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底引きの向こうでは巻き網の水揚げが始まっている

 この選別したカゴがとても並びきらない。
 午後7時近くになって底引きの競りがはじめる。このすぐ岸壁側では、しらすの水揚げ競りもはじまり、両方を競る仲買の方が走る。佐政水産の青木さんも激しく動き回っていて、今日はどれほど競り落としたものか。

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今回、思ったよりも、しらすが水揚げされていた。仲買さんは底引きに、巻き網に、マグロに走る走る。

 8時前にあまりの空腹に前に菊地利雄さんに教えてもらった『魚河岸 にし与』で朝定食をかき込む。ムツの煮つけ、とりささみのフライ、ポテトサラダ、お新香、塩昆布、シジミのみそ汁と大盛り加減のご飯で800円はまことに安い。そのまま市場を散策して地元の納豆を見つけて買う。この地納豆を買うのが旅の楽しみのひとつ。
 食事から帰ると8時半。市場の19番の柱に行くと忙しそうに菊地利雄さんが動き回っている。駐車場までクルマを取りに行くと菊地さんのご両親に会う。大正5年、4年生まれであるということだが、とてもそのお年には見えない。こんどイルカの煮方や、沼津の昔話を聞かなくては。

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山丁 菊貞・菊地利雄さん。今回は目を開けた画像がとれた。

 確保してくれたジンケンエビ(甘えび)、ツムブリ、キビレカワハギを受け取り、今度は佐政水産へ。ここで青木さんかた赤えび(ツノナガチヒロエビ)を受け取る。
 帰途についたのが9時過ぎ。
 市場から沼津駅に向かう道路沿いにあんぱん専門店を見つける。暖簾に「あんぱん」の文字が揺れて、見上げると木の板に「恵比」とある。中に入ると小振りの丸いパンがあり、中のあんの種類が8種類で総て100円。全種とこしあん、小倉あんを2つ買い、計10個をお土産にする。
 帰路の東名はガラガラ、帰宅は正午。画像の整理をして、1時間仮眠。3時前に八王子綜合卸売センター「市場寿司 たか』へ。ツムブリ、キビレカワハギ、ジンケンエビ、ツノナガチヒロエビの握りを撮影。
 帰宅は4時半。また眠くなって起きたのが6時。部屋が薄暗くなっている。
 夕食は、ツノナガチヒロエビの天ぷらとあり合わせのもので済ませる。なにもする気力がなく、やっと画像整理だけは終わらせる。


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9月11日のこと

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 なんにもない日曜日は久しぶりだ。朝は7時過ぎまで眠る。それで気分は爽快。
 朝食はカニ玉、ポトフ、小松菜のお浸し、ブルーフィッシュの煮つけ、大根と油揚げのみそ汁、ご飯。

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我が家のかに玉はもっとも簡単な作り方。コツは火加減にある。今回のように「えがに(トゲノコギリガザミ)」の体部分のおいしい身を使えばうますぎるに決まっている。

 カニ玉は土佐の「えがに(トゲノコギリガザミ)」の残った身をほぐしたもので作る。このうまさどう例えればいいのだろう。食卓上にあったのは2〜3分。
 午前中、画像の整理・保存。先週撮影した画像は200枚を超えている。
 11時前に衆議院選挙の投票。今回だけは民主党を外す。まったくバカな政党でこのままだったら消えてなくなって欲しい。
 昼食はいい加減なもので済ませて、2時間以上昼寝。
 昼長けてサイトの改訂、寿司図鑑。
 夕食はブルーフィッシュのフライ、チーズハンバーグ、ポトフ、アスパラガス、具だくさんみそ汁、ご飯。
 食後、10日のテレビ東京土曜スペシャルを見る。西伊豆の民宿で相変わらず冷凍の甘エビ(ホッコクアカエビ)を使っていることに驚く。


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9月10日のこと

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 5時に起きる。メール・掲示板のチェックをして築地に向かう。太郎が一緒である。朝方の風は心地よく市営の駐輪場も開いていて、そのままガラガラの中央特快へ。
 太郎はすぐに熟睡。眠ろうと思うとなぜか眠れない。鬱々として市ヶ谷を過ぎて、お茶の水。太郎を起こして京浜東北線に乗り換える。7時に有楽町に到着。パンが食べたいと言う太郎にマリオンへの道筋のサンドイッチスタンドに立ち寄るが今日は休み。バスで築地6丁目、仕方なく『ゆで太郎』でラーメン。
 場内に入って総合食品の水沢さんに連絡。初めて塩干などの競り場に入る。ここで本日行われるのがお正月商材の展示会である。会議用のテーブルに白い布、そこに昆布や明太子、かまぼこに数の子などが並べられていく、その総合食品の展示場の一番目立つところにカネマル笹市の干物が並んでいる。
 そこにポップを立てるのが今日の目的。ただ総合食品の用意したものはどことなく地味であり、他の荷受けの華やかさに、埋もれてしまっている。

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カネマル笹市の展示場所、これでも精一杯のところ。今度はもっと目立たせよう!


 ポップを立てて、鮮魚の仲卸棟に入る。やはり土曜日は人が少ない。あまりめぼしいものがないままに『大音』『斉藤』『堺周』などを回る。その内に太郎がついてこれなくなって場内散策は断念。本日の収穫は『堺周』で見つけたパキスタン産のマテガイ。明らかにリュウキュウマテガイではない。
 もう一度会場にもどり、カネマル笹市に合い。勝ち鬨口から出て、地下鉄築地駅に向かうべく築地7丁目にわたる。
 築地7丁目は古い建物が多く、また魚屋、つま野菜の店、鶏肉専門店などがあって路地歩きの楽しいところ。ここで思わぬ名店を見つける。晴海通りから1本入った道で甘い大豆の香りが漂ってきた。と、目の前にあったのが『小林商店』である。豆腐屋の善し悪しはだいたい店先での香りでわかるものだ。親切なお兄さんの対応に気をよくして「おぼろ豆腐」210円、「江戸豆腐」160円、「極上絹ごし豆腐」160円、「湯葉」420円を買い込みました。実を言うと初めての店であるし、保冷剤は持っていても気温が30度を超えているので買ったのは最小限。これが夕食時に大失敗であったことが思い知らされることになる。おそるべし小林商店。築地に来ると絶対にここに寄る、ということになりそうだ。
 地下鉄を乗り継いで、日本橋へ。ポケモンセンターで太郎がゲームの書き換え。その作業、ほんの数分。あまりのあっけなさに親は大丈夫なのか心配する。
 東京駅で太郎の食べたいというあんパンを買い込み始発の中央特快にのる。帰宅は11時過ぎ。家人から千葉の都築さんから荷物が届いているというのを聞いて明けてみるとマツバガニが生きている。その刺の痛さにもうれしさがこみ上げてくる。
 豊田駅前のお弁当のチェーン店で買ったトンカツ弁当を食べて、マツバガニを撮影。そして1時間ほどダウン。
 午後から野暮な用事で八王子へ。帰宅は4時過ぎ。
 帰り着くと、家人からまた宅急便が来ているという。今度は高知の永野廣さんからで、中身は巨大な「えがに(トゲノコギリガザミ)」。カニ好きの家人がうれしい悲鳴を上げる。
 夕食はマツバガニと「えがに」の塩ゆで、ポトフ、小林商店の湯葉豆腐。

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身の画像を撮影するよりも、食べる勢いの方が勝っていました。「お父さん、ここがいちばんおいしい」。

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小林商店の生湯葉はまさに絶品です。福豊という大豆を使っているのだという、その風味の豊かさは酒を飲むのを忘れるほどです。

 驚いたことに山盛りのカニをほとんど食べ尽くし、家人は食べ残った身を一生懸命とりだしている。「明日は天津丼」というわけである。しかし高価な「えがに」を一晩で食べていいものだろうか? しかも珍種のマツバガニまで食い散らかして。罰が当たりそうだ。
 午後10時過ぎまで画像の整理。頭がジンジンしてきてシャワーを浴びて早々にダウン。


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9月9日のこと

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 夏がもどってきた。蒸し暑く、不快。朝方寝坊して7時前に起きる。この時間だと総てが慌ただしい。
 朝食はカネマル笹市のアジの開き、ウインナー、各種漬け物、納豆、具だくさんみそ汁、ご飯。
 八王子魚市場には8時半。台風以来今日が一番荷が少ない。冷凍部でブルーフィッシュ、エスカルゴ。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合も同様に荷が少ない。
 帰宅は10時前。
 家人が風邪のために病院へ送り迎え。これで午前中は終わってしまう。
 昼食は日野市コニカ前の「みんみん」でラーメンライス。
 午後は仕事、画像整理、撮影、サイトの改訂、寿司図鑑。
 2時過ぎに『あずま魚や』でインドのカマトロ1000円を買ってくる。
 帰宅後、カネマル笹市の展示会用のポスターをプリントアウト。こんなことをしていると7時になっている。
 夕食はエスカルゴ、インドのカマトロ、サラダ、フランスパン。

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エスカルゴに日野市でいちばんうまいフランスパンを焼く「poco a poco」のバゲット。これがこの日のメイン。

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『あずま魚や』で購入したのはぼうずコンニャクの酒の肴。これで1000円は凄いとしかいいようがない。1980円の「一ノ蔵」がかなり減ってしまった。

 食後、カネマル笹市のポスターの手直し、プリント。
 11時にダウン。


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9月8日のこと

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 朝方から気温が上がって、その暑さに目覚めた。
 テレビは衆院選挙とアメリカニューオーリンズの惨状のことに藤沢で起きた消化器を中学生の登校の列に振りまいた事件、今回の台風14号のもたらした災害のニュース。衆院選で各党首が遊説している中、いちばんまともなのは驚いたことに田中康夫なのだ。世論は社会保険庁や旧建設省(現国土交通省)の悪質なことばかりを伝えているが、今や公務員でまともな人を探すのが大変な時代である。そのなかにあってもスーパー林道なんて愚かしい、しかも悪辣な事業をやっているのは農林水産省と林野庁であろう。林野庁はまさに自然破壊庁そのものだと思うし、これをしっかり把握しているのが長野県知事である田中康夫であることに注目したい。全国区の投票はこれで迷いが出てしまった。
 八王子魚市場には8時半、やはり場内は静かである。サンマ、アジサバ、スルメイカはあるもののこれといっためぼしいものがない。
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ダイちゃんは八王子魚市場一の働き者です。ちなみに少年ではありません。

 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合も同じ。早々に引き上げてくる。帰途、遠回りして高幡不動の『三河屋豆腐店』。焼き豆腐、木綿絹ともに1丁、納豆を買う。そのまま七尾農協で野菜。帰宅は10時過ぎ。
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三河屋は多摩地区でもっともうまい豆腐を作っている。高幡不動に『三河屋』あり!

 帰宅後、沼津の山丁・菊貞 菊地利雄さんにケータイ。今日は当然として日曜日にも底引きの船が出るかどうか微妙だという。沼津・カネマル笹市から電話が入り、土曜日の築地での展示会の打合せ。
 午前中はサイトの改訂、寿司図鑑、画像の貸し出し、画像の保存。11時だなと思ったとたん睡魔が襲ってくる。睡眠時間は3時間少し、逆らわないでズズーと眠る。居間の電話が鳴って、起きなくてはと思っても起きあがれない。この電話の音自体夢だろうか? と、また眠る。気がついたら1時半。お腹が空いたのでカップ麺を食べてパソコンに向かう。
 午後は甲殻類の改訂。これが6時過ぎに終わる。
 出汁で焼き豆腐、ゴボウ、シイタケを炊き、鶏の唐揚げ、ついでのカネマル笹市のサンマの開き、麦飯。
 8時過ぎに子供たちから解放されたテレビをザッピングしていたら11チャンネルに桂小枝。これは間違いなく『探偵!ナイトスクープ』だ。大阪のすごさはこんな「あほらしい(これほめ言葉のつもり)」番組があることだと思う。それに引き替え、東京の番組は「子供っぽいな」。
 11時までサイトの改訂。すぐにダウン。


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9月7日のこと

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 窓を押しつけるような風、そして雨で目覚める。6時過ぎである。台風14号は九州を日本海に抜けて関東も暴風域に入っている。
 朝食は豚ロースとニラの炒め物、カネマル笹市のアジの開き、サラガイのみそ汁、ご飯。
 カネマル笹市のマアジの開き、今回のはまことに美味極まりない。ついつい箸がすすみ送ってもらったものが残り少なくなる。
 八王子魚市場には8時半。ダイちゃんに入荷の状況を聞くまでもなく、荷は少なく明らかなトメも見える。ただし値段は安い。源七も開店休業状態。これも暴風雨のなか仕方がない。八王子総合卸売協同組合、日本堂で宮城の「ひとめぼれ」。この宮城米、釜炊きのにはもっとも適した米ではないかと思う。この米にしてから消費量が増えた。魚貝類はどこも品薄である。面白いものといって早くも養殖殻付きマガキが入荷していることだろうか。
 帰宅は9時半。傘を差すと危険なほどの風、そして雨である。ずぶ濡れになってしまいシャワーを浴びる。画像の整理、少し仕事、サイトの改訂と寿司図鑑。
 いつの間にか正午過ぎになって、駒形どぜうで購入した「はららご煮」で残りご飯をかき込み外出。
 中央線で『おくのほそ道 全訳注』(久富哲雄 講談社学術文庫)を出した途端に眠りに落ちる。気がつくと市ヶ谷のお堀が見えて、お茶の水駅を出ると日差しが出ている。そして文化学園の前では雨、男坂では晴れ。
 4時過ぎ、仕事の合間を見てアクセス、東京堂、三省堂を回る。『ビーチコーミング学』(池田等 東京書籍)1800円、『日本人とさかなの出会い 縄文遺跡に見る源流』(河井智康 角川選書)1500円、『魚の卵のはなし』(平井明夫 成山堂書店)1580円、『カツオ漁』(川島秀一 法政大学出版局)3300円。
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池田先生の『ビーチコーミング』は写真もきれいだし、編集もいい。海が大好きでもなかなかその楽しさを満喫できない初心者や都会の生活にしみじみ疲れ果てたお父さんに、ゲームばっかりしている子供にも、お勧め。秋になって海岸歩きも心地よいときとなった。いざ『ビーチコーミング』を始めるべし。

 小腹すいてしまって北上二郎こと目黒孝二さんが大好きな『丸香』でちくわ天うどん。とうぜん一玉です。
 仕事は午前〇時前まで、帰宅は一時前。疲れていて2時前にダウン。


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9月6日のこと

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 6時半に目覚めていつものようにメール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタ選び。テレビの天気予報を見て沼津底引きの解禁日を心配する。解禁日は8日である。
 朝食はカネマル笹市のサンマの開き、めかぶ、炒り卵、具だくさんみそ汁、ご飯。
 カネマル笹市のサンマの開きは分厚い身で一般的なものとは一線を画している。うまいではないか!
 八王子魚市場には8時半。サンマ、マアジ、タチウオ、養殖ものなどあるが、やはりここにも台風の影響をみる。八王子総合卸売協同組合、八王子綜合卸売センターともに定番的なものが多い。小売り用にサケの切り身を見かける。
『市場寿司 たか』でヒメジと新いか(コウイカ)のげその握りを撮影。ヒメジのうまさにビックリする。
 朝方、画像の整理を終えて、家人と外出。中央線・総武線・京浜東北線快速で上野。銀座線で田原町に降りるとそこは浅草。浅草にはまだまだ昭和30年代の臭いが残り。浅草らしき人を多く見かける。地下鉄を出ると焼きそばがある喫茶店(?)、といしや(砥石屋)、和菓子屋、『今半』を過ぎて、角には『牛角』が出来ていて、時代を感じる。目差す『飯田屋』の前まで来ると臨時休業の貼り紙。しかたなく通りかかったタクシーを拾って『駒形どぜう』に向かう。
 時代を感じる店構えと、店内に家人は感激の色を隠さない。柳川、ぬき(骨を抜いて開いてある)、丸(まるのまま下煮している)、ナスの漬け物、骨せんべい、正味一合の冷や2本で家人はご飯。駒形煮2つ、はららご煮1つをお土産に下げて支払は1万円でおつりが来た。
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これは開いて骨を取り除いた「ぬき鍋」。1人前1500円。ネギをたっぷり入れること、また好みでささがきゴボウを注文するといい

「駒形どぜう」の前がバンダイ。ここのドラえもん、仮面ライダーなどの前で家人が記念撮影。海外からの人たちも多く大きなキャラクター人形と並んで撮影している。
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 浅草、新仲店まで来て家人は手ぬぐい、『やげん堀』で山椒の多い調合の七味中辛を買い。河童橋に『萬藤』で乾物を見て、河童橋で家人が買い物。サンプルやラッピングの店に入ると出てこない。
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 浅草通りを渡って東上野までの職人町をそぞろ歩き。ボタン、鍍金、染色、銀器、万年筆のプラチナもここにある。街の貼り紙に「永六輔肝煎」の文字を見つけて「最尊寺」はどこにあるのだろう? と思う。
 東上野、韓国食材を売る店でキムチの漬け込みを見て、「水キムチ」「明太焼き」「ちぢみ」「マッコリル」を買い込み、これで2400円。おまけにキムチもいただき、家人は大満足。帰途に着く。
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『カラフードセンター』のキムチ売り場。水キムチのうまいこと。

 一体、どれぐらい歩いたのだろう。下りの中央特快では熟睡。5時半に帰宅。


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9月5日のこと

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 朝6時、外は音が聞こえるほどの雨。博多の酒「駿」を飲み過ぎて頭痛がする。
 朝食は最後の「骨までおいしい魚」アジの開き、ウインナー、大根と薩摩揚げのみそ汁、ご飯。
 八王子魚市場には8時半。鮨富さんがクロアワビを選んでいる。「キロ/12000円は安いな」だって、笑っている。1個4〜5千円か? 神奈川県小柴からトリガイ、淡路島松栄丸から新いか(コウイカの子供)。新いかは6千円、7千円していたものが、とうとうキロ/1300円まで下がってきた。これを1匹で2かんとれるサイズを5匹0.4キロ買って500円ほど。源七にはサンマの超特大が1本300円。

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寿司ネタは季節を楽しむのがいい。今の時期ならやはり「新いか」なか?

 八王子綜合卸売センター、高野水産に今日も雄武町からエゾボラ属のつぶ。これがどうしても種を同定できない。キロ/1300円なので購入。八王子総合卸売協同組合、丸幸水産には今日もツチホゼリ、そして佐島から入り合い。中からヒメジを選んで購入。2本で100円。

 市場の卵屋で立ち話をしていると太田さんのトラックが止まっている。太田さんは山梨県上野原の山間部をトラックで食料品を売って回っている。
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朝早くから仕入れをして、午後から夜8時、9時まで山道を回る。

『市場寿司 たか』で新いか、我が家で作ったイクラの握りを撮影。
 帰宅は10時。カネマル笹市からアジとサンマの開きが届いている。その見事なこと息を飲む。
 ヒメジとエゾボラ属の貝を撮影。画像整理、仕事。
 1時半に時楽を出て、仕事は11時半まで。帰宅は0時半。メール・掲示板のチェック、画像の保存。そして2時にはダウン。


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9月4日のこと

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 朝方7時前に起き出す。どうにももう少し眠っていたいと思うのだけれど習性というのは怖ろしい。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタ選び。またタラバガニ科を改訂しようと思っているので葉山しおさい博物館・池田等先生の『相模湾産深海性蟹類』をざっと読む。
 朝食はイクラのしょうゆづけ、鶏の唐揚げ、豆腐とワカメのみそ汁、ご飯。
 午前中は寿司図鑑、ブログ。昼前に簡単な仕事で八王子に。
 帰宅は1時過ぎ。午後からはホンヤドカリ科、タラバガニ科の改訂。これが午前中のアンコウ目の改訂とともに難事業。
 午後長けてから雨が降り始めてテレビをつけると「広島対巨人戦」、広島はかなり強い雨が降っている。これは台風の影響だろう。

 最近テレビをつけるとアメリカのハリケーンによるニューオリンズの被害、衆議院選挙とが主になって報道されている。結局民主党は明らかに必要である「郵政民営化」に反対したときから負けていると思うし、アメリカは戦争は好きでも貧民は死んでもいいと思っているのがあからさまに見える、ともに暗いニュース。思うに、このような暗い影はやはり戦争好きというか右傾化してくると起こる。我が国で民主主義的な道義心があるのは民主党の管直人などだと思うのだが、どうしてこれほど線が細いのだろう。テレビでの討論の状況を見ていると、こいつイタチに襲われた鶏のようではないか? きっと郵便局員や、国のことをなんにも考えていない労組の票を捨てきれなかったのが頭にあってそれを振り払うためにギャーギャーうるさいのだろう。

 夕方5時半にポトフを作り始める。大商ミートでもらった塊のベーコンをうんといれて、大振りジャガイモ、ニンジン、タマネギ、エリンギを煮込む。
 改訂は6時半まで。
 夕食はポトフ、サラダ、イクラのしょうゆ漬け、新子の酢締め、ご飯。

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 新子の酢締めを肴に飲む福岡県福岡市の『駿』純米酒がうまくて、やや過ごしてしまった。これはテレビで坂本九の「上を向いて歩こう」が流れていたせいでもある。尊敬する山口瞳、司馬遼太郎、阿佐田哲也には生前に会うことができなかった。でも永六輔には一度だけでも会ってみたいな。


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9月3日のこと

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 6時半に目覚めたときの身体の重さは久方ぶりのこと。それでもとりあえず市場に向かう。
 八王子魚市場、殻とり(活けトリガイ)、ばち(九十九里産サトウガイ)、アカガイ、千葉県外房からのサザエ。タチウオ、カツオ、サンマ、シロギスに活けのイシダイ、マゴチ。八王子綜合卸売センター、ケン水産に筋子がキロ/2000円で。これを700グラム購入。
八王子総合卸売協同組合、『光陽』でワンパターンのモツ煮込み定食600円での土曜の朝ご飯。丸幸水産には新子(コノシロの幼魚)の開いたものが10枚350円で3列(30枚)売っている。熊五郎が3列買うなら千円にしてやるというので素直に購入。市場を回るに高野水産はまだ帰り着かず。ほかには見るべきこともなく、早々に丸幸水産にもどり、新子に塩を振り、後は一時も早く帰宅すべくクルマを飛ばす。
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 塩をしてから25分で台所に着いた。これは少し長すぎるかも? 新子といってもやや大きめであるが、それでも15分と考えていたのだ。慌ただしく水洗いして、水切り、山吹にほんの少し砂糖を足した合わせ酢に放り込む。
 午前中は、1週間とりだめて整理がついていない画像を処理。これで1時近くまで費やす。
 軽い昼食をとり、2時までダウン。この間、やたらに子供がうるさく騒ぐ。
 2時過ぎからイクラのしょうゆ漬けを作り、時計を見ると3時過ぎ。駐車場に下りて平山団地の『あずま魚や』に向かう。
 ここでインド(ミナミマグロ)の赤身1人前。なんと350円を購入。
 帰宅後、寿司図鑑を作成。今日から沼津の底引き網のものを続けるつもり。
 夕食は一人っきりで。枝豆、ヤマトカマスの天ぷら、インドの赤身、新子。新子はやはり塩の時間が長かった。塩辛さが限度ギリギリというところで、それでもスダチで香りづけして10枚以上食べてしまう。これに台湾産のワサビを添える。やはり台湾産のワサビは国産のものよりも落ちるようだ。
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これが『あずま魚や』で購入したインド赤身の半分。

 酒は四谷『鈴傳』で購入した福岡県福岡市の「駿」。これが2000円という価格からするといい味わいである。純米酒であるのに少しフルーティな香りがある。


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9月2日のこと

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 秋晴れというには蒸し暑い。朝方やっと6時半に起きる。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタの選択。
 朝食はエンサイ(空芯菜)と豚肉の炒め物いしる風味、納豆、漬け物、ハマグリのみそ汁、ご飯。
 八王子魚市場には8時半。今年はサケの筋子が安い。サケでは白子、丸(1本まるごと姿のままということ)も見受ける。ともに北海道襟裳産。他にはタチウオ、マアジ、めちゃくちゃに安いサンマ。木の樽に入ったサンマもこれでは影が薄い。
 鈴木さんのところに台湾産だというワサビが1本200円で売られている。「あんまり国産と変わりません」というので購入。八王子総合卸売協同組合、丸幸水産に13キロの種のわからないハタ(ヤイトハタかな?)。
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『市場寿司 たか』でミダノアワビの握りを撮影。「こりゃ味がないね」というのが感想かな?
 帰宅途中に旗野農園に立ち寄る。完熟した真っ赤なピーマン100円、ブドウ350円を購入。みずみずしいエンサイがうまそうだ。「里芋はいつとれるの?」というと「あと2週間かな」と旗野さん。秋は里芋の収穫が始まって「風立ちぬ」なのだ。
 外出は11時前。お昼前の中央特快は空いている。そんな正面に不思議なタコ坊主が座る。ひっきりなしにケータイをかけている、かかってもくる。そのケータイを耳に当てているとき、つま先立ちになる。その姿が不気味なのである。あんまり面白いのでついつい凝視していたようで、立川駅で降り際にトゲトゲ光線を浴びる。
 そのままうとうとして荻窪の駅を通り過ぎるとき、目の前にやたらデカイおっぱいがある、キャミソールからはみ出しそうだ。そのボヨーンとした胸がボリュームほどにはセクシーに感じられないのはどうしてだろう。
 その女子大生3人の会話。
「あのさ、今、いちばん面白いテレビ番組は?」
「電車男。昨日も見た」
「それじゃね。いちばん好きなコンビニは?」
 おいおいこんな会話、小学生だってしやしないよ。それに
「セブンが好き」
「ええ! セブンてセブンイレブンのこと。『セブン』ていうんだ。初めて知ったすごいね」
 なにがすごいんだバカ野郎。どうも3人して感激しているらしい。四谷で降りたのだけれど、まさか上智じゃあるまいね。ワシはかれこれ30年前にすべっているんだぞ!
 仕事は早く終わって7時半に中央線に飛び乗る。四谷で途中下車。構内の「あじさい」という立ち食いぞばで、たぬきうどん360円(これは高い)。この「あじさい」というチェーン店は立ち食いそばではもっともまずい店。いつも入るたびに後悔するが、いざこれから軽く一杯というときに仕方なく入る。

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 新宿通を路地に入り酒屋『鈴傳』に向かう。立ち飲みスペースがいっぱいだったら酒だけ買って帰ろうと思っていたらガラガラ。こんなに空いているのは初めてみる。
 ここで富山県「成政」450円、静岡県「臥龍梅」500円、青森県「陸奥八仙」600円。つまみは身欠きニシンの煮つけ、マカロニサラダ、野菜の天ぷら。「成政」はバランスのとれたやや淡麗な酒でなかなかうまい。「臥龍梅」は吟醸香りが立ちすぎて小うるさい、しかも味わいにしまりがない。「陸奥八仙」は難しい酒。味わいはあるほうだし、個性的な喉越し感があるがきらいなタイプ。ほろ酔い加減で地下に降りて膨大な地酒のなかで迷いに迷って福岡県の「駿」の純米酒2000円を一本。実をいうといちばん愛している日本酒は「三千盛」純米なのだけれど、阿佐田哲也がエッセイに書いているが「三千盛」はどこまでも飲めてしまって、きりがないのだ。これでは命がいくつ合っても足りない。
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 これを持ってぎゅうぎゅう詰めの中央特快で立川まで来て、なんだかお腹が空いてきてしまって、いけないいけないと思いながら『奥多摩そば』できつねうどん。やっぱり駅構内の立ち食いそばでは『奥多摩そば』はいちばんかな。
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 帰宅は10時半。シャワーを浴びるとそのままダウン。今週はやたらに疲れたのだ。


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9月1日のこと

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 9月の最初の朝はなんだか秋めいている。カネタタキの声があちこちから聞こえて、ミンミンゼミやアブラゼミの声がやや弱々しい。
 朝食は沼津魚市場の定置網にあがったヤマトカマス(水がます)。塩焼きがうまい。ウインナーとエンサイの炒めもの、韓国産シナハマグリのみそ汁、ご飯。茨城県産の新米「あきたこまち」がやたらにうまい。
 八王子魚市場、鈴木さんのところに香川県燧灘大たく間漁協からアカガイ。これはキロ/2400円といい値段。その脇に千葉県九十九里産のばち(サトウガイ)キロ/900円。場内にはマアジ、マサバ、サワラ、タチウオ、そして今年も木の樽に入ったサンマ。
 八王子総合卸売協同組合、丸幸水産に来ているきんき(キチジ)が素晴らしい。1本1400円であるからキロ/3500円くらいか? 八王子綜合卸売センター、高野水産にツバメウオ、香川からユウダチタカノハ、噴火湾から2キロ上のトラフグ。南アフリカからのミダノアワビもある。ユウダチタカノハ、ミダノアワビを購入。後に高野社長から「トラフグ、白子がぱんぱんに入ってたよ」とケータイ。
『市場寿司 たか』でオオモンハタ、ヘダイの握りを撮影。ともにうまいがヘダイの方がすし飯と調和する。刺身ならオオモンハタの方がうまいと思われるので寿司ネタの面白さがでる。

 帰宅後、ミダノアワビ、ユウダチタカノハ、そして沼津での「おにかます」、たぶんタイワンカマスとイブリカマス、ヤマトカマスを撮影。

 正午近くなり清水保商店で見つけた「八戸いかソーメン」150円(たぶん小売りでは250円前後?)を撮影するとともに昼食とする。いかソーメンのお茶漬けが思ったよりもうまい。

 午後には外出。仕事は8時まで。途中、神保町をお散歩。アクセスで『畸人研究』(500円)、『大分の漁師料理』(大分インフォメーションハウス 1200円)を購入。
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今柊二という人、まだ若い人らしいが畸人かな? 東京堂ふくろう書店であまりにも欲しい本を見つけて惑うが、断念無念!
 帰宅は9時過ぎ。帰宅後、もう一度、「いかソーメン」、赤魚の粕漬けなどで晩酌。夕食らしきものとらぬままにダウン。


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8月31日のこと

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 やはり朝は辛く身体は重い。それでも布団でぐずぐずは許されないのだ。
 朝食はなんだか喉を通らない。いい加減なものでお茶漬け。
 八王子魚市場には8時半。サケのフィレが目立ってきている。源七に立ち寄ると北海道戸井町からすんばらしい本ま(クロマグロ)。あんちゃんが中落ちで朝ご飯、うらやましい。この鮪いったいいくらなの? と若旦那に聞いてみようかなと思ったが恐くてやめる。
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 八王子総合卸売協同組合、やまぎしに鹿児島県産のオオモンハタ、キロ/2500円でこれは購入。

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八王子綜合卸売センター、高野水産に寄るとサンマはもう飽きたなといいながら出来るだけ大きな100円サンマを寿司屋さんなどが取り合いしている。
 帰宅は9時半。メール・掲示板のチェックをして早々に外出。
 仕事は7時半まで、9時前には豊田駅にたどり着いて近所の「開花」でいっぱい。
 サンマの塩焼き、ホタテのひもの刺身、枝豆、つき出しが焼き豚という変な取り合わせ。これで生ビールなどを飲み支払は1500円ほど。ホタテのひもの刺身というのは意外に知らなかった。ひもを洗い、すり鉢にいれて塩でよく揉むんだそうな。これが思った以上にいける。
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 帰宅は10時前。ズシンと疲れが襲ってきてダウン。


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