マアジは大小関わりなくうまい。
これが証拠に昨年いちばん印象に残っているのが、島根県松江市馬島定置でとれた小アジなのだ。
港で出会ったオバサンの後をのこのこついって行ったら。
水揚げされたばかりの小アジを剥いて食べさせてくれた。
これが口のなかで抵抗する、まだ動いている。
シコシコとして甘みがあって、これが脂がのっているせいなのだ、とわかるまでに間があった。
だから、小アジを見ると、ついつい買ってしまう。
今回のものは造りからして千葉県産。
浅い箱1つでなんと380円しかしない。
これをみんなで分けて、たぶん一人頭100円以下ですんでしまった。
当然、今夜は刺身でしょう。
持ち帰ったら、まずは頭とはらわたを取り、氷の入った塩水で洗う。
水分を切ってペーパータオルに来るんでチルドルームにしまう。
ここまでやったら刺身に造る時間は10分とかからない。
平凡な、たぶん黒アジ系ながら、やっぱり刺身は絶品である。
思った以上に脂が乗っている。
刺身にしたのは10尾足らずで、百円で買い求めた三分の一にもあたらない。
なんとたった30円原価の刺身なのだ。
マアジがたっぷりとれる、この国に生まれたありがたさを感じる、初秋の宵なのであった。
作り方
1 頭をたすきに落す。尻鰭前にある棘を少々の身ごと切り落とし、ワタを出す。
2 塩水を作り、氷で冷やして、ここで汚れを落とす。
3 三枚に下ろして刺身に造る。
マアジは見た目とは裏腹にゼンゴや腹鰭前の棘でケガをしやすい。
まずはゼンゴと棘を切り取ってから料理する。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マアジへ
http://www.zukan-bouz.com/aji/aji/maaji.html
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http://www.zukan-bouz.com/
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